日本が「冷やし中華はじめました!」をするように、韓国の夏にかかせないグルメといえば「コングクス」。今年の夏もコングクスがはじまっています。今回は1962年創業した有名店<晋州会館(チンジュフェグァン)>のランチにでかけてきました。
ソウル3大コングクスに数えられる有名店<晋州会館>
場所は地下鉄1・2号線シチョン(市庁)駅からスグのところ。私は宿泊していた明洞のロッテホテルから歩いて出かけました。お店のオープンは11時からみたい。
食欲の減退しがちな暑い季節だけに食べるのだという噂のコングクス。ホテルのコンシェルジュのお姉さんに、「歴代の大統領や某財閥Sの会長も食べに出かけているソウルのなかでも有名なお店ですよ」とおすすめされて、ミーハーらしく、さっそく散歩がてらランチにいってみました。
大統領が来るくらいだから、さぞかし豪勢なお店なのかと思いきや、割と普通の食堂的な感じ。服装とかもカジュアルでまったく問題なさそうです。お店の入口には、有名人?と思しき、いろんな人たちのサインや写真が飾られていました。
料金は先払い!言葉は通じない!それでも食べたいコングクス…
お店のなかも、だいぶ雑多な感じ。開店時間と同時に入ったら、次から次へとどんどんお客さんが来て、店員のおばちゃんたちはてんてこ舞いな様子。しかも、皆さん、同じ髪型。
そして私の英語はさっぱり通じず…、突然のピンチにあたふたするのであります。久しぶりの韓国語「コングクス、ジュセヨ」を炸裂させるも、何を言っているんだ?的な顔をされ、さらに焦りながら向かいのテーブルの人が食べてるアレ、アレ!みたいな感じで、なんとかオーダーに成功しました。あーひやっとした。
お金はその場で先払い。クレジットは使えず現金だけですので、ご注意を。席は2階もあるらしく、店内はかなり広めです。
ソウルの夏は日本と同じくらい暑さが過酷です。疲れて食欲がない時でもさっぱり食べられるコングクスは夏の栄養食として、庶民からVIPにまで親しまれているそう。
見た目はぜんぜん写真映えしないんですけれど、ナッツの香ばしい香りにびっくりしました。江原道(カンウォンド)という場所の契約農家で栽培した黄太豆(ファンテドゥ)だけを使っているというのが、晋州会館の自慢だそう。豆乳スープはドロッとするくらいかなり濃厚でポタージュみたいな感じです。豆乳好きにはとってもおすすめ。
そうめんみたいな細い麺は、けっこう固ゆでで、コシが強めでした。麺そのものに、ピーナッツや松の実を練り込まれているというのも特徴的だなと思いました。
キムチが添えられているので、味の変化をつけられるのですが、私はキムチ自体があまり得意ではないので、そのままいただきました。割と塩気も効いていて、美味しかったです。
お店のなかはWiFiがありませんので、観光客向けというよりも完全にローカル向け。おなかいっぱーい!と満足してお店の外に出ると、ビビるレベルの行列が。
12時になると近隣のオフィスワーカーが詰めかけるので、毎日こんな感じらしいです。オッサン率、高し!予約は受けていないみたいなので、旅行中のランチで利用する場合には、早めの時間に入店するようにしておくほうがいいかも。
今回ご紹介したお店は<晋州会館(チンジュフェグァン)>です。
住所:26 Sejong-daero 11-gil, Seosomun-dong, Jung-gu, Seoul
営業時間は、Googleには10時半オープンとなっていたのですが、私がでかけたときには11時オープンでした。公式サイトがないので、よくわかりませんが、いずれにせよランチは並びますので早めの入店を。治安も比較的良好なエリアなので、女性の一人旅のお食事にもおすすめ。
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