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牛と羊の入場規制…パルテノン神殿の観光で訪れたまさかの悲劇

皆さんご存知、ギリシアにあるアテネのパルテノン神殿。歴史の教科書で何度となく登場してはいつか入ってみたかったスポットです。荘厳な白亜のお城。アクロポリスの丘の上に佇むその姿は、なんとも荘厳。ドーリア式とも呼ばれる建造物の最高峰。よく日本でもなんちゃってギリシアみたいな建物ありますけれどね(;^_^A
もう本物は何がスゴイって、これ紀元前438年に完工されたというその歴史。古代の人々たちのパワーに圧倒されますよね。

圧巻ですよー!っていうテンション高めなコメントを熱く語りたいところでしたが、ここに行った時になんともうっかりで笑える残念なエピソードがあるのでご紹介したいと思います。

パルテノン神殿は神聖な場所です!


「パルテノン」という名前は、ギリシア語の「παρθενών」(処女宮)に由来しているのだそうで、現地の方にとってはとても神聖な場所なんです。夫はいつも大事にかかえている牛と羊のぬいぐるみをガイドブックに載せて、楽しそうに写真を撮っていました。このままバッグにしまって、入場すればよかったのですが、「さ、いくぞ!」という勢いのいい声のあと、ぬいぐるみたちを両手に抱えて、ガイドブックを私に押し付けてスタスタ歩いて行ってしまいました。

ま、ここまではいつもあることなので構わないんですけれども、問題はその5秒後に発生します。

ぬいぐるみを持った夫が入場を止められる

私がバッグのなかにガイドブックをしまっている、ほんの5秒ほど目を離した瞬間でした。入場口のところで何や夫が入場規制にあっている様子。一瞬、お財布なくしたのかな?くらいの気持ちで、「お金ならあるわよ!」って駆け付けたらなんと…

おじさん:牛と羊はここまでだー!
夫:記念写真を撮りたいだけなんだ。
おじさん:写真だったら私を撮りなよー

といった具合で、私の方へ向かって、ニッコリ笑ってくるオジサン。この時点のやりとりでは何を言っているのか意味が分からず、とりあえずシャッターを切っておいたのが上の写真です。なんでもパルテノン神殿は神聖な場所だから4つ足の動物は入ってはいけないのだそう。

ま、そこの理論はきちんと理解しますが、「えっ?それ、ぬいぐるみですけれど?」って思って、なんとか取り戻そうと試みるもあえなく失敗。

夫:しまっていくから、いいでしょ。
おじさん:ダメだ、お前絶対出して写真撮りそうだし。ダメー!
夫:(泣)

パルテノン神殿には動物(4つ足)のぬいぐるみは入れません


夫:そのぬいぐるみはあなたが思っている以上に大切なものなんです。
おじさん:大丈夫だ、俺がここで預かるだけだ。帰りに帰すから、大丈夫だ。

もう、夫にとっては全然大丈夫じゃない状況なんですけれどもね。おじさんにとってもそのくらいこの場所を大切に思っていて、だからこそ、厳しい判断をされたのだと思いますし、私は夫をたしなめて、パルテノン神殿観光をしたのでした。

どのガイドブックにも載っていない旅行の際の注意事項、パルテノン神殿のなかに4つ足のぬいぐるみを持ってはいろうとすると入口で預かられてしまいます

みなさんの旅の参考になるかどうかはわかりませんし、2本足の鳥だったらどうなんだとか、いろいろ謎も深い事件でしたが、これはこれで思い出深いハプニングとなりました。

パルテノン神殿のなかに犬はいる!

さて、いつものぬいぐるみたちを没収されて肩を落としながらのパルテノン神殿観光。

一部工事中ではありましたが、それでも歴史の教科書で見ていた以上の迫力ある光景が広がっていました。そのときです。足元に動物が…、犬がいる!

飼い犬というわけではなさそうだったので、たぶん地元の野良犬かなと思うんですけれども、この観光エリアのなかに犬が2頭ほどいました。普通だったらほのぼのする一コマなのですが、今回に限って言うと、そんなことを言っている場合ではありません。

うちのぬいぐるみは入場できなかったのに、思いっきり4つ足の犬は自由に行き来しているんですから。ゆっくり観たかったのに、夫は入口に戻るなりおじさんに犬がいることを報告。

夫:どうしてぬいぐるみがダメなのかをもう一度説明してほしい。犬はいるじゃないか。
おじさん:あいつらは勝手に入っちゃってるから仕方ないんだよ。

苦笑い。
仕方ないって何?あなたの正義感はどこへ?!な瞬間でした。ただその国の人たちの文化は、私としては大いに尊重したいと思います笑

旅行っていろいろあるよね、本当に。