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ドナルドノート:MBE対策Tips集 Evidence編 Vol.3

MBE対策Tips集Evidence編

リフォルニア州司法試験にマジで受かっちゃったドナルド先生による【連載】米国弁護士試験のホントのトコロ。私が取り組んだMBE問題集で得られた知識を日本語でまとめたオリジナルTips集です。

7. Hearsay (Part1)

123. 民事訴訟の判決はHearsayであるので、後続する訴訟では証拠として使えない

124. Non-existenceについての言及:Diligent search failed to discloseの場合にHearsay例外で可

125. 会議での発言:証人が会議に出席してFirst hand knowledgeがあるだけではHearsay例外には足らない (Admission等に当てはまらないといけない)

126. Specific bat actで弾劾 ⇒ Courtが裁量権を有する

127. かつての従業員が証言 ⇒ 証言時点で会社を辞めていればHearsayであって、Admissionではない

128. 原告側の医療エキスパートが、原告側の主治医が被告側に送ったレターに基づいて証言したとき、当該レター自体はHearsay

129. Pによる差別訴訟で、【「Aが『Pを追い出せ』と言っていた」とBがPに言ってきた】という発言は、HearsayでNG(B⇒PがHearsayの例外適用なし)

130. 相続を巡ってどちらが先に死んだかが問題となるケース ⇒ 両者死にかけで、一方が「I’m dying」と言っていた旨の証言 ⇒ Non-HSなのでOK

131. 顧客にやらかした従業員が社長に対して過失を認める発言 ⇒ Party opponentではないのでAdmissionではない

132. Pleading (供述) は後からWithdrawnされてもAdmissionとして利用可能。Former testimonyではない

133. “過失を認める発言”と”pay for 救急車&医療費”を含む会話 ⇒ 前者はAdmissionで証拠として使える

134. 運転速度をTrialでは30mphと主張 ⇒ Policeには40mphと告げていた ⇒ Prior Inconsistent Statementはsubstantiveには用いることができないが、AdmissionとしてはOK

135. 「今、会いに行きます」という内容の手紙 ⇒ Declaration of existing state of mindでhearsay例外

136. 病院の記録の「足を車にひかれた」は身体状況・ビジネスレコードのHearsay例外に該当するのでOK

137. 事故から10分後のStatementではPresent sense impressionにはならない

138. Medical diagnosis例外:過去・現在の症状以外に関連する”要因”もOK。Then existing physical conditionは現在の身体状況のみに適用あり

139. 「玄関に会計士が来ているので電話を切る」はPresent sense impressionであり、State of mindではない (目的違い)

140. Then existing mental/emotional/physical conditionは、医者に対して発した言葉でなくてもOK (背中と脚が痛い、とか)

141. Then-existing Physical:患者による証言のみ。医者が言ったことはダメ。Medical-diagnosis:診断・治療に関し、病歴・過去・現在の状況であればOK

7. Hearsay (Part2)

142. 殴られていた被害者が「死にそう、逃がすな」と言ったと証人が証言 ⇒ Excited utteranceなのでOK

143. Hearsay of Medical diagnosis:“治療歴、過去・現在の症状や感覚、一般的な原因”が対象。治療している医師だけでなく、診察・評価する医師に対する発言も対象に含まれる

144. 『(被害者である) 娘は「彼を愛している」と言っていた』との父の証言 ⇒ declarant’s mental stateでHearsay例外なのでOK

145. 隣人の妻が夜中に「You killed him!」と叫んでいた ⇒ 何が起こっているのか、状況をよく理解できていなくてもExcited utteranceとして採用可

146. Jury instructionにおいて立証責任の説明を間違えた ⇒ Substantial rightsに影響したとしてAppealが有効

147. 証人による指さしはStatementであり、伝聞証拠扱い

148. 犯人を描いたスケッチはPrior IDに相当し、証拠採用のためにはHearsay例外の適用が必要

149. 内容が矛盾する手紙 = Prior Inconsistent Statementなのでimpeachで使用可 (場合によってはExisting state of mindで実質証拠)

150. Prior Inconsistent Statementを外的証拠で使えるのはInconsistencyがMaterial issueの場合だけ

151. 証人が反論機会を与えられている限り、Prior Inconsistent Statementの外的証拠でImpeachすることはOK。Prior Inconsistent Statementがunder penalty of perjuryの環境下で得られたものであればNon-hearsayとして利用可能

152. Hearsay例外のDeclaration of physical conditionは自身の体調への言及のみに適用され、医者の発言は対象外

153. Prior Inconsistent statement:Not testifyはStatementには該当しないので、矛盾するわけではない

154. Past Recollection Recorded:Should be allowed to read 日記等 into evidence

155. 写真比較時には犯人を特定できた証人が、法廷では犯人を特定できず ⇒ Prior IdentificationでOK

156. Declarant-witnessは、たとえPrior Identificationの記憶を無くしていても反対尋問をうけることになる

157. Under oathではないPISはImpeach目的のみ。Cellmateに別の証言をしていた場合等

158. Prior Inconsistent Statementの外的証拠によるImpeachは、証人に説明・否定の機会があり、反対側にも尋問の機会があればOK

159. Public recordであるためには、truthfulな環境でauthority by lawが作成すればよい

160. 証人が暴力的との被告の主張への反論に、被告のPrior bad actの外的証拠は使えない

7. Hearsay (Part3)

161. Police reportはBusiness record例外の適用があるが、Policeの個人知識を超えるもの、例えば目撃者証言、はHearsayなのでNG

162. Police report:レポート中の証人の証言や警察の結論を証明するための言及はHearsayでNG

163. Business recordの不存在を証拠とする例外:①不存在の証明、②通常通りに管理、③信頼性を欠く環境でない

164. Hearsay例外:Absence of public record ⇒ 誠実な調査にも関わらず、Public recordを見つけられない場合にOK

165. 訴訟用の診断書はBusiness recordではない。ExpertはHearsayに頼って結論を出せるが、TrialでJuryに当該資料を参照させるかは別で、Probative valueがPrejudiceを著しく上回る場合のみOK

166. 似たような名前のホテルを訴え ⇒ 混同を証明するために間違い電話のリストを用意 ⇒ 当該リストは訴訟用のものであり、Self-interestなのでNG

167. 判決文はHearsayだが、Felony conviction (死刑か1年以上の懲役) は民事・刑事でHearsay例外 (Essential to judgmentの場合)

168. Pedigree exception:出自等に関する親族間の評判はHearsay例外で可

169. 民事でもDying declarationは可。死因に関することだけでなく、Circumstancesも言及可

170. Former testimonyはUnavailability等の要件を満たしていなくても、Hearsay目的以外であれば利用可のケースあり

171. Business recordのためには、Making the recordがRegular practiceである必要があり、One-shot ad hocのものはNG

172. 車のカーナンバーについての録音 ⇒ Present sense impressionとPast recollection recordedの両方に該当

173. 刑事訴訟はMistrial、その後の民事訴訟で、刑事事件での証人証言を提出 ⇒証人がUnavailable(海外にいる、でも可)ならOK

174. 銀行強盗の共犯が海外逃亡する前に、母親に伝えた「今から友達と強盗する」 ⇒ Against interestでOK

175. 通行人が車のナンバーを携帯に録音 ⇒ present sense impression & past recorded recollectionの両方でOK

176. 民事訴訟のDepositionで他人が「私が殺した」と証言したことは、Against interestであり、刑事訴訟でも使うことができる

177. 病院で症状が急変して死ぬ前に「It was my own fault」と発言 ⇒ Against interest。Then existing state of mindは過去の記憶には使えないのでNG

178. Preliminary hearingでConfrontの機会があれば、Former testimonyの例外適用可

179. Former testimonyのためには、Oathと反対尋問が必要。Grand juryは反対尋問がないのでFormer testimonyとしての採用はNG


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text ドナルド先生 2021年米国(カリフォルニア州)司法試験合格。世界中のディズニー制覇をもくろむアラフォー。