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琥珀色のコーヒー♡喫茶アロー

旅行先の熊本で出会ったとっても素敵な喫茶店をご紹介します。ここ昭和天皇や文豪・ 三島由紀夫も愛したという、コーヒーマニアの間ではかなり知られたお店なんですよ。至極の一杯を探しに!私の旅先実体験レポです。

粋なマスターがいる純喫茶!

「毎日8杯ちかくのコーヒーを飲んでいるんだ」と語る、喫茶店・珈琲アローのマスターは、80歳を過ぎてもお肌がツヤツヤ!仕事もすごく楽しそうで、まさに健康そのもの。とっても憧れてしまいます。

琥珀色のコーヒーを求めて♡ダンディーなマスターがいる熊本の喫茶アロー訪問記

場所は、熊本の人気観光スポット「熊本城」からも徒歩圏内。花畑町の銀杏北通りにあります。下通りアーケードからもスグなので、飲んだ帰りにもよさそう。だって夜22時まで営業しているのですから!地方のこういう喫茶店、味があっていいですよねぇ。

繁華街のちょっと裏手にある“知る人ぞ知る”って雰囲気の小粋な純喫茶です。入るのドキドキしちゃう。

豆の風味を味わう! 至極の琥珀色のコーヒー

琥珀色のコーヒーを求めて♡ダンディーなマスターがいる熊本の喫茶アロー訪問記

珈琲アローでしか飲むことができない、噂のコーヒーがこちら。カップの底が透きとおって見えるほど、美しい琥珀色の一杯は、豆本来の香りが上品に漂う優しい味わいです。苦くないコーヒーというか、豆茶のような味というか、とにかく、私が今まで飲んできたコーヒーとは全く別物だなぁという印象でした。

衝撃の珈琲は、おかわりまでして、お店の会話も楽しくって、心ときめく時間を過ごせる喫茶店での出来事をまるっとご紹介します。

旅行客でもあたたかく向かい入れてくれる喫茶店

この「珈琲アロー」に関して事前にネットで調べた情報は…

・メニューは例の琥珀色のコーヒーのみ
・席はカウンター8席
・マスターが一人で切り盛りしている
・席に着くと自動的にコーヒーが出てくるシステム
・常連が多い …

などなど。BSの番組「世界入りにくい居酒屋」ならぬ、「日本入りにくい喫茶店」的なオーラを感じました。

そして、申し遅れましたが、私は極度の人見知り。スマホの情報を眺めながら、モジモジしつつも、「せっかく熊本まで遊びにきたんだし…。」と、好奇心の方が優勢になりまして、お昼に熊本ラーメンを食べた後の午後、ふらりと立ち寄ってみることにしました。きっとニンニク臭かったな、とすごく後悔しているんですが、そこは置いておくとします。

琥珀色のコーヒーを求めて♡ダンディーなマスターがいる熊本の喫茶アロー訪問記

お店の扉をあけてみると、カウンター8席。ちらっと覗いて、いっぱいだったら残念な顔して立ち去るつもりだったのですが、4名の先客がいらしたものの、「いらっしゃい」とマスターが笑顔で声をかけてくださいました。

もっと頑固な人なのかと勝手に予想していたら、ぜんぜん違った。めちゃめちゃ温厚で話しやすいお人柄。そして笑顔がダンディーでかっこいい人でした。お店のなかは豆の香ばしい香りで包まれています。

お店でのハートフルな様子を実体験でレポート。琥珀色のコーヒーを求めて♡ダンディーなマスターがいる熊本の喫茶アロー訪問記

ちなみに、この器、天草の焼きものなんですって。豆茶のような香りが漂うスッキリした後味の不思議な味です。目を丸くする私に、熊本のお水のスゴさ(水道水がミネラルウォーターなんだそう!)と、コーヒー豆へのこだわりをマスターにかわって、次々に説明してくれる常連のお客さんたち。 熊本の連携すごい!と感じた瞬間です。

熊本城からも徒歩圏内。昭和天皇も護衛を引き連れていらっしゃったという超伝説級の純喫茶「珈琲アロー」をご紹介します。噂の琥珀色のコーヒーの味わいとは?コーヒーマニアにもよく知られる超有名店に実際にでかけてきたら、とってもハートフルな時間を過ごせたという体験談です。

人見知りバロメーターがすっかり下がった私は、実際に珈琲アローで使っている豆を見せてもらったり、マスターにドリップの淹れ方を教えていただいたり、いい意味で昭和レトロを地で行くような時間を過ごせました。

■1日休んだら3日遅れちゃう!マスターの言葉が染みる

マスターとの会話のなかで、私が一番感銘を受けたのは、「ブログでご紹介したいんですけれど、定休日ってありますか?」とちょう気軽に質問したときのこと。

「休みませんよ。いつでもいらしてください。1日休むと、3日遅れますから。」

仕事にプライドを感じる言葉ですよね。ワーカホリックという言葉は苦手だけれども、マスターの姿勢はすごく素敵だなぁと思いました。

ふと、店内に置かれていたお店が紹介された時の新聞に目を落とすと、このお店”珈琲アロー”をはじめてから、50年以上、お休みをしたのはなんと奥様が亡くなられた時の18日ほどだけ…との記事。グッと胸を打たれた感覚にもなりました。

忘れられない琥珀色のコーヒーの味をもう一度…

東京に戻ってきてから、この時のアローの話をいつもいく焙煎屋さんで披露し、店長(アフロヘアーの面白い人です)にアローの豆みたいに浅煎りにしてほしいと無理なお願いを続けております。

珈琲アローの衝撃をそのままに!東京に戻ってきてから、赤坂の焙煎屋さんで無理に浅煎りをお願いしてみています。再現度高し!

アフロの店長はプライドをかけて試行錯誤してくださり、焙煎レベル1~5のところ、アローの豆を再現したいがために-1というのを作ってくださいました。再現度、高し!おかげで自宅でもあの珈琲アローの香りと味を楽しむことができるようになったのです。ありがたや。

だけど、あの日、店内で過ごした時間やマスターの醸し出す空気感がたまらなく恋しくなるので、また私は珈琲アローへ足を運ぶんだろうな。そんなことを思いながら今日もコーヒーを飲むのでした。

次はニンニク臭くない状態でお店に伺いたいと思います。熊本ラーメンは琥珀色のコーヒーのあとに。

【INFO】

今回ご紹介したお店は<珈琲アロー>です。

住所:熊本県熊本市中央区花畑町10−10

熊本へ旅行にいったら、このお店、絶対立ち寄った方がイイよ。めちゃくちゃイイ思い出になりました。絶対再訪する!

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