初めて香港にきたときは、100万ドルの夜景の正体を知って、人々の暮らしぶりにとっても困惑しました。
日本人から見るとオシャレに見える優雅なイギリス文化の偏ったイメージしか持ち合わせていなかった、私の知識量の少なさにも原因は大いにあったと思いますが(;^_^A
町を歩いているとボタボタ振ってくる洗濯物のしずく。わけわからないでしょ(笑)
他人の迷惑まったく無視の干し方!なんなんだ!と若かった私はムカつきながら高飛車に歩いていました。
中国に返還されて、今年で20年。
香港の人たちは逞しく発展し、自分たちの文化をいい方向へ大切に守ってきたんだなーと感じます。
特にセントラル(中環)と呼ばれる金融エリア周辺の変わりようには目覚ましいものがあります。
建物だけでなく、町の人の雰囲気も成熟していました。むしろ大人になった私の右往左往っぷりの未熟さすら目立つ感じで恥ずかしいよ(*ノωノ)グローバル化や経済的な成長だけでなく、この国における今一番興味深いポイントは寿命の長さです。
近年右肩上がりで伸び続け、ついには日本を超えてトップに躍り出ました。
人口や年齢分布の比率の違いこそありますが、どこの街に行っても、みんな元気で活気があります。
幸せそうに笑うお年寄りの多さ。日本のドヨンとした感じとはまた違うんだよね。
豊かさや幸せの基準が人ぞれぞれなように、もしかしたらお国がらによっても価値観が大きく異なるのかもしれませんが、今の香港の雰囲気は、私にはすごく幸せに見えます。洗濯ものの干し方は今も変わっていなかったけれど(笑)
それでもイギリス統治時代の過去を消すことなく、中国に媚びることもせず、
自分たちの足で立っている誇りが光っているんだろうな。