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「ハモン・セラーノ」の意味は?スペインの生ハムはなぜおいしいの?

「ハモンセラーノ」の意味は?スペインの生ハムはなぜおいしいのか?

スペインに旅行したとき、夫とマジで原木を持って帰ってくるかどうかで悩みました。あれって、個人が輸入できるのかな?スーツケースにはいるかな?と真剣に頭を抱えたものです。

そんな私はつい最近、「猛烈に生ハムを食べていて、体が生ハムになりそうです」って言ったら、「生ハムって何を買えばいいかわからない」と真面目に質問をされました。なので、私の独断と偏見で簡単なおいしい生ハムの選び方をお話したいと思います。

とにかく「スペイン産」「24か月熟成」なら間違いない

生ハムといえばイタリアやフランスのものも人気ですが、私のおすすめはスペイン産。ヨーロッパのなかで「食」への重点が日本人と同じくらい大きそうだと感じたのがスペインです。

生ハム大好きなスペイン人

そしてそんなスペインの人はとにかく日常的に超生ハムを食べまくっています。

海の幸も山の幸も充実していて(ドイツは内陸国だから新鮮なお魚がなかなか手に入らなくてしんどかった)、食材のレベルが猛烈に高いと思いました。バルのタパス(小皿料理)が本当においしくて、お店のなかには生ハムの原木(足ごと)がドーンっておいてあるんです。

スペインの市場

以前、ボケリア市場の様子をご紹介しましたが、あの市場が特別なわけではなく、どこのマルシェでも生ハムエリアはめちゃ広い。

で、熟成度合いで値段が変わるのですが、9~12か月くらいがやっぱお手頃。でもおいしいのを食べたいなぁというときは、少し値は張るけれど、24か月熟成を選ぶとまちがいありません。旨味がぜんぜん違うので、若い熟成の生ハムと比べた時の値差は気にならなくなるレベル。

「ハモン・セラーノ」「ハモン・イベリコ」の違いは?

あと値段は熟成の月齢だけでなく、生ハムそのものの種類にも大きく影響してきます。イタリアの「プロシュート・ディ・パルマ」、中国の「金華豚」と並んで、世界三大生ハムと称されるスペインの「ハモン・セラーノ」は直訳すると「山のハム」という意味。スペインで2,000年以上も前から食べられている伝統的なハムなんですよ。

一方の、「ハモン・イベリコ」とは、「イベリコ豚のハム」という意味。そう、「ハモン・セラーノ」が白豚を原料としているのに対し、「ハモン・イベリコ」はイベリア種というスペイン原産の黒豚のハムなので、そもそも豚自体の品種が違うんです。で、ご存知の通り、イベリコ豚はやっぱ高いけれどおいしいんですよ~。とろ~んとしていて、脂身の甘さがぜんぜん違います。

というわけで、「生ハム」と一言で言っても日本のスーパーにはいろんな商品が並んでいますが、がんばった自分ご褒美やとっておきの場面では「ハモン・イベリコ」の熟成期間長めを選べば絶対おいしい生ハムにありつけます!いろいろ買ってきて食べ比べをするのも楽しいんですけどね。こんな全世界のおいしい生ハムが手軽に買えるのは東京のいいところ。

スペインの生ハムはなぜおいしいのか?その答えは、スペイン人の生活に生ハムがかかせないものだからでしょう。私の生活にも生ハムは欠かせないから、もはやスペイン人になりたい…!

スーパーで生ハムを選ぶときは、ぜひチェックしてみてくださいね。


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