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すぐにバレる嘘と、ペンライトの光らせ方と、ベランダのバジルのこと

香港は地下鉄や駅で激しい暴動がおこり、イギリスではトランプ大統領にそっくりなオジサンが首相になり、東京ではお笑い事務所のトップがぜんぜん笑えない記者会見をしたりしていましたが、私はいつも以上に、おでかけばかりの日々が続いて、いろんな方々に出会い、刺激の多い日々でした。

さてそんな日常のなかの雑感日記です。

声が大きいオジサンの謎めく血筋

ランチは気軽に利用できます。|ANAインターコンチネンタルホテル東京 3FL.ザ・ステーキハウス

私は自分がだまされることこそ今のところないのですが、隣の席に怪しい人がいることがしばしば。

例えば…こんなことも。(過去記事:ある雨の日のランチ。隣の席のカップルの会話が耳に入ってきて…

そしてまた、ある日の私は、ステーキハウスで夫と食事をしていたんですけれど、後ろの席にいるオジサンたちの会話の内容が、なんとも怪しさ満点だったのです。

オジサン「わが社の製品は、偽物を作られても数万円の値段がつくほどでして、ガーハッハー。」

このオジサンに接待されている(だまされそうになっている?)ターゲットの男性が、ドイツ人みたいなんですよね。隣で通訳の人が、せっせとドイツ語で、オジサンのビッグマウス的発言を熱心に通訳している声が、背後から聞こえてくるわけです。怪しいオジサンは、医療系の商品を作っている都内某所の下町にある会社の社長さんみたい。

ハンバーガーが激うまでした。|ANAインターコンチネンタルホテル東京 3FL.ザ・ステーキハウス

「後ろのお方は、かなりセレブリティな香りがするねぇ」と、私の隣で目をキラキラさせる夫。しかしながら、肝心のビジネス内容自体は、素人の私が聞いていても、どうも薄い…。「やばくない?マルチか詐欺の匂いがする」と、眉をひそめながらフライドポテトをつまんでいると

オジサン「私は天皇家の血筋なんですよ。ここ、ちゃんと通訳してくださいね。私の娘の旦那が、○○様のお兄さんでして…」

とにもかくにも声がでかい。「誰だろーう?」と、せっせとスマホで検索をはじめる夫。

その横で、さらに眉をひそめながらバーガーをもぐもぐしている私の頭のなかは、皇族に嫁いだ女性のお兄さんと、結婚した娘さんの父親?それって、天皇家の血筋なの?というナチュラルな疑問でいっぱいになりました。

そこに夫が衝撃の一言。「大変だ、○○様、弟さんはいるけれど、お兄さんなんていないぞ。」

マジかよ。また出た!と思いながら、残りの食事の時間も、ずーっと声が大きい怪しいオジサンの自慢話BGMが続くのでありました。最悪。

美味しいチョコレートケーキ。|ANAインターコンチネンタルホテル東京 3FL.ザ・ステーキハウス

ぜんぜん“ロイヤル”じゃなさそうな、変なオジサンの話を、丁寧に通訳させられている人も、わざわざドイツから来たと思われるゲストも、どういう心境なのかと心配しながら、私がデザートのチョコレートケーキを食べ始めるころ、ようやくうるさいオジサンたちの食事もお開きになったのであります。

帰り際、名残惜しそうなオジサンに対し、ドイツ人の男性は「この後、神田で別の会社と打ち合わせがあります。今回はその会社の社長に合うために来日しましたので、失礼」と、かなりエクスキューズな勢いでキッパリと通訳させていました。「あぁ、あのオジサンのうさん臭さが海を越えなくて済んでよかったー!」とホッと胸をなでおろしたのであります。

私のペンライトが光らない…!

いいこともありました。ある日の私は、新宿のイベント施設で、人生初のDJイベントに参加していたんです。人混みとうるさいのが苦手なのですが、この日は大好きなキティちゃんが、なんとDJ姿を披露する!と聞いて、サンリオさんに招待していただき、ドキドキしながら友人とでかけたのです。

めずらしいキティちゃんのDJ姿にご注目。

受付を済ませて、ジュースで友人と乾杯し、いよいよ、イベントスタート。会場はものすごい熱気に包まれていました。キティちゃん、カッコよすぎ。

しかし…、私はといえば、会場の真ん中あたりのテーブルで、ペンライトが光らず、ひたすら四苦八苦するハメに。こういうイベントには慣れていないけれど、ノリが悪いとか思われたくない。早くペンライトに光をつけねば!と思うのですが、私も友人もやり方がわからず、叩いたり、引っ張ったり、スイッチを探したり…。

音楽に乗っているフリをしながら、ひたすらペンライトと格闘していました。すごい、焦る。挙句の果て、スマホで「ペンライトの光らせ方」というどうしようもない検索をしていると…

隣にいた知らない人が、私と友人のペンライトをポキっと折り曲げてくれました。光った!

DJイベント会場で、ペンライトの光らせ方がわからずめちゃめちゃ焦った話。

明るくなった瞬間、周りで多くの人が心配そうに見つめる視線に、恥ずかしさとありがたさの混ざった会釈の連発です。だいぶタイミング的に遅ればせながらといった感じですが、無駄に苦労した分(笑)ペンライトの光を見つめながら、沸き上がる喜びはひとしおでした。

どんどん成長するバジル

家庭内でのトピックスといえば、先月、マルシェで購入したバジルの鉢植えに朝、水をやるのが日課となっています。7月は梅雨明けが遅れ、雲が多く、人間も疲れ気味でしたが、わが家のバジルもなかなか元気がありませんでした。

しかし、梅雨明け以降の強烈な日差し。人間にとっては、殺人的な気温ではありますが、バジルの成長が著しいのであります。洗濯物をほしている間にも、身長がグンと伸びていく。

どんどん伸びるバジルの葉。太陽の光は何よりもの栄養みたいです。

太陽のパワーは偉大ですね。小さな植物だけれど、強い生命力に感動させられる日々です。

というわけで、日常のなかで繰り返されるイイこと&ワルイことも、私の大事な人生の1ページなので、思い出せるように日記っぽい話になってしまいましたが、書き留めておきました。生きていくうえで大事なこと、それは、ちょっとやそっとの変化でビビらない強固な生活の基盤を常に維持することではないでしょうか。詐欺師っぽい人が生活の隙間に潜んでいることや隣の席にちょいちょいくることも、ペンライトが光らないことも、バジルが尋常じゃない勢いで伸びることも、夫に新海誠監督の映画をゴリ推しされることも(笑)アレもコレも、たいていの波風は全部「想定内」という言葉でスルっと片づけられるようになりたいですね。

環境の変化に恐れることなく、コツコツと今できる最大限の努力を積み重ねていくことが、人生を豊かにしてくれるのだと信じて。

私は、どんなに仕事が忙しくっても、気分転換によく本を読むので、面白かった一冊は<本を読まなきゃ / BOOK>でまとめています。息抜きにぴったりな本から生活にとり入れたくなる実用書、何も考えずにゆっくり読みたい小説まで、ジャンルもさまざま。夏休みの感想文に本のチョイスを迷っている人にもおすすめです。