先日、NHKで野生動物たちの住まいを不動産鑑定するという『鑑定!どうぶつ不動産』という、もう“どうかしちゃってる”としか、言いようがない癒しの番組を見ておりました。そのなかで…
地獄谷(ヘルズヴァレー)、そこは自由人の聖域(サンクチュアリ)
引用:NHK2020年1月13日(月) 放送『鑑定!どうぶつ不動産』より
として、源泉かけ流しの豪華温泉付き物件の魅力を紹介されていた日本猿たち。
日本狼が絶滅して安全性も高く~と大真面目に紹介されていた温泉の光景がかわいすぎて、さっそくでかけてまいりました。世界中の観光客を魅了する癒しの観光スポットです!
もくじ
冬は大変!地獄谷野猿公苑へのアクセス方法
世界で唯一?!温泉に入っている猿を見られる場所として有名な長野県にある地獄谷温泉。「猿と人間の共生」をめざして1964年に開苑したそう。長野オリンピックのときに、海外メディアに「Snow Monkey Mountain」とか「Snow Monkey Park」として紹介され、温泉に入る猿たちのかわいさに世界中から熱い視線が集まり、今や世界的な観光スポットになっているのです。
「せっかくなら私も雪景色の寒い中、温泉につかっているおサルさんたちを見たーい!」と思い立って、でかけてみたのですが、その交通手段がめちゃめちゃ大変で驚きました。チケット売り場にたどり着いたときにはフラフラ…!
◆雪で凍結した道を30分以上歩く!
最寄り駅は長野電鉄特急「湯田中駅」。バスも出ていますが本数は少ないですので、車のほうがおすすめです。ただし冬は雪やら凍結やらしている地域ですので、スタットレス必須。融雪道路もところどころはありますが、雪道運転に慣れていない人はタクシーを利用するほうが無難です。
◆冬場のタクシーは2割増し
ただ冬場はこのエリアを走るタクシー、平日昼間でも料金は2割増しになっているそうです。しょうがないね。
いずれにしても、車で入れる場所は、猿の温泉がある公苑から1.6㎞も離れている場所まで。ここからは何と徒歩で向かわねばなりません。
雪のなか、温泉の猿を見に行くまでの道のりは、想像以上の過酷さ。びっくりしました。約25分とありますが、雪でぐちゃぐちゃしてて歩きにくい場所や凍結してツルツルすべる場所もあり、割と健康で元気な私でも30分以上かかりました。
地獄谷野猿公苑を観光する所要時間の目安は?
天候にもよりますが、冬場は駐車場から地獄谷野猿公苑まで1.6㎞の道のりを徒歩で行く時間(何事もなければ片道30分の距離ですが)を考慮する必要があります。なかなかうまく歩けない場合には、想定以上に時間がかかる恐れも。見学時間だけでなく、往復の移動時間を考慮して現地の滞在時間を計画するといいかもしれません。
私もスタスタ調子よく歩いていたのですが、一回思いっきり滑って転倒し、腰を打ってめちゃめちゃ痛い思いをしました…涙
◆営業時間:猿にも出勤時間があった?!
夏季(4月ごろ~10月ごろ) 開苑時間8:30ごろ 閉苑時間17:00ごろ
冬季(11月ごろ~3月ごろ) 開苑時間9:00ごろ 閉苑時間16:00ごろ
※休苑日はありません。年間を通して無休です。
引用:地獄谷野猿公苑入苑ガイドより http://jigokudani-yaenkoen.co.jp/guide
雪景色を見たい冬場ならば、地獄谷野猿公苑の営業時間は9:00~16:00になりますが、駐車場から30分以上歩くことが必須ですので、午後でかけるときは、時間に余裕をもって計画してくださいね。野生の猿が相手ですので、この営業時間とも概ねの目安でしかないのだそう。
とはいえ、人間に餌付けされて、ここで温泉に入るのは日々の仕事のようになっている猿たち。地元のタクシーの運転手さんによると「サルたちは自分の出勤時間をわかっていて、9時半くらいには温泉のエリアにやってきて、16時過ぎると山へ帰っていくんですよ。会社員みたいに規則正しい生活してますよ。」とのこと。
とってもライフワークバランスが整った生活をしているようです!
◆入場料金:クレジットカード可
大人は800円、子どもは400円でした。
※2020年1月現在の状況です。
ほかにも団体割引や年パスなどもあるそうですので、詳しくは公式サイトをご確認ください。支払はクレジットカードもOK。
◆ロッカーで荷物を預けることもできます!
奥にはコインロッカーもあります。
ビニール袋を持って歩いていると、猿がエサをもらえると思って襲われることもあるそうなので、バッグなどは全部預けていきましょう。
コインロッカーからさらに歩いて5分くらいのところに猿専用の温泉があります。
私の滞在時間は2時間。猿のランチタイムは注意が必要
カップルで毛づくろいしているお猿さん。衝撃のかわいさ。私は13時過ぎに到着したのですが、このかわいすぎる光景に温泉前から動けなくなってしまいました。
なんとも言えぬ表情に釘付けに。ものすごい近くを歩き回る猿たち。動物園の猿山にはない生き生きとした表情を間近で楽しめます。
親子で動きがシンクロしている猿も。
近くには、ライブカメラもあって、温泉の様子がリアルタイムで配信されているんですよ。
ちょっと注意しなければならないのが、ごはんの時間です。係りのお兄さんがくると、猿たちはいっせいに温泉をあがって、お兄さんめがけて一直線。
彼らにとっては「温泉<ごはん」。ま、そうっすよね。ごはんの時間は、これはこれで、体の大きいものが威張り散らして、エサがたくさんばらまかれた場所を独り占めしたり、怪我をしたり、体力のなさそうな老猿が、はじっこで寂しそうに一人ぼっちで食べていたり、子どもたちは遊びながら食事していて母猿に首根っこを掴まれて怒られていたりなど、人間とそう変わらぬおもしろい関係図を観察することもできます。
落石注意の表記も、もはや彼らにはお構いなし。楽しそうな猿たちの声が響く、ごはんタイム。
しかし、このご飯タイムにうっかり到着してしまうと、肝心の温泉が閑散としてしまうので、なかなか難しいところ。写真を撮ろうにも、猿たちの食事が済むのを待たねばなりません。
なので、目安とすべき所要時間は2時間もあれば十分なのですが、うっかり猿のごはん時にぶつかってしまった場合も想定して、温泉待ちできる時間の余裕を持っておく必要があります。
温泉に入っている猿を見学するときの服装のポイント
私が行った日は気温3℃。結構あったかかった!
ただ、猿たちが温泉に入りたくなるような冬の寒い季節は人間にとっても寒いですので、ダウンや帽子、耳当て、マフラー、手袋など、できる限りの防寒対策はしていきましょう。そして足元がとにかく悪いので、スノーブーツなどを履いていくといいと思います。スニーカーだと滑るので危ないです。
ルールを守ってニホンザルの生態観察♪かわいいお土産物も!
人間のような親しみを感じる可愛い猿ですが、野生で共生していくためには私たち人間側が、きちんとルールを守らねばなりません。
じっと見つめない、さわらない、手を出さない、エサを見せない、与えない…など。猿の生活を重視して、安全に気を付けて観察しましょう。
チケット売り場の裏手には、日本猿の生態に関して、学べるようにもなっていました。こっちでは、気になっていた猿の毛にふれることもできます。意外とかたい。
そしてついついお土産物も…。またぬいぐるみが増えた。
噴泉近くには猿と一緒に入れる露天風呂もある
近くには、天然記念物にも指定されている「渋の地獄谷噴泉」があります。そしてその横に人間も入れる露天風呂があるのですが…
外国人のオジサンが楽しそうに手を振ってるではないですか。で、で、なんと!隣には猿がいる。猿と一緒の湯船でテンションMAXの楽しそうなオジサン。あふれる慶びをみんなに分け与えていました。女性には無理だけど(笑)私もハッピーな気分になりました。ありがとう、オッサン。
というわけで、また駐車場まで30分の道のりを引き返して帰りました。
かわいい猿にはものすごく癒されるけれど、やっぱり大変。冬に温泉に入ったお猿さんを見にいこーう!と思っている人たちは、ぜひ安全に気を付けて遊びに行ってみてくださいね。
私は強打した腰がアザになってしまって…(;^_^A今、大好きな温泉に入るのがちょっと恥ずかしいです。
今回ご紹介したのは< 地獄谷野猿公苑 >です。
住所: 長野県下高井郡山ノ内町大字平穏6845
いくの大変ですが、とてもかわいいのでおすすめです。外国人比率高し!
▼冬の長野はスキー旅行もおすすめ
最近のスキー&スノボのレンタルウェアってカワイイんだよ!ほかにも<こころときめく国内旅行 / JAPAN>では、 素敵な絶景スポットやおもしろたのしいエピソードなどをご紹介しています。ぜひチェックしてみてね。