お盆ですね!帰省したりしながら夏休みをお過ごしになられている方も多いと思います。
8月12日は、「日本航空123便墜落事故(通称:日航機墜落事故)」が発生した日。
今回は羽田にある「JALグループ 安全啓発センター」へでかけたときのことを少しご紹介したいと思います。
もくじ
事前予約要!羽田にある「JALグループ 安全啓発センター」の見学
羽田空港の近く、東京モノレール「新整備場」駅からすぐのところにある、このJALの建物のなかに、あの「日航機墜落事故」に関する資料などが展示されている場所があります。知っていましたか?
JALグループの研修施設なんだそうですが、一般の人も事前に予約をすれば、見学をさせてもらえます。
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いちおう、日航社員用の研修施設ということなので、中学生未満のお子さんのご見学や同伴はできないそうです。
御巣鷹山に墜落した日本航空123便を忘れない…
出典:JALグループ 安全啓発センター 見学予約サイトより
御巣鷹山の事故、私が生まれた年なんですよね。 まだ母のおなかの中だったので、影と形くらいはありましたが、この世には生まれていませんでした。なので、事故のことはだいぶ大きくなってから知りました。 当時を知らない人はWikiなどで調べてみてくださいね。
1985年8月12日、JAL123便が御巣鷹の尾根に墜落し、520名の尊い命が失われてしまいました。その事故の悲惨さ、ご遺族の苦しみや悲しみ、社会に与えた航空安全に対する不信の前で、私たちは二度と事故を起こさないと誓いました。
事故の教訓を風化させてはならないという思いと、安全運航の重要性を再確認する場として、私たちは安全啓発センターを2006年4月24日に開設しました。
引用:安全啓発センター公式サイトより
諸事情あるのでしょうけれど、こういう展示こそ、本当は子どもと一緒に親子で見学できるといいのになとも思います…。
事故の原因とされた後部圧力隔壁や後部胴体、乗客の遺品も…
中には事故の直接原因とされる後部圧力隔壁や後部胴体、そして残存している機体の一部やコックピットのボイスレコーダーなどが展示されています。
出典: 安全啓発センター公式サイトより
乗客のご遺品を見ていると胸が締め付けられる思いでした…。特に手帳のようなものに走り書きされたメッセージ…「遺書」と呼ぶのも苦しくなる感じ。いろんな覚悟をもって最後に家族に残した文字を、言葉を読むのは、本当につらいものがあります。事故の新聞報道や現場写真の展示では、当時のパニック的な状況をうかがい知ることもできて、もう少し成熟した政府と社会だったら…。結果が同じだったとしても、遺族のかたの負担は違ったのではないかな?などと、深く考えさせられたりもしました。
見学のなかでは、当時、事故処理などに携わっておられたというJALの社員(今は定年されたそうです)の方が123便がたどったルート、当時の社内の状況、事故の原因、その後のことなどを踏まえて細かく解説もしてくださいました。
やっぱり、なんでもそうですが、何となく聞いて知っていた知識と実際に見るのとでは大違いで事故の原因になったといわれる後部圧力隔壁の本当に些細な修理ミスだったのに。こんな大変なことになるなんて、ちょっと信じられないくらいでした。その後の訓練方法がどう変わっていったのかなども含めて普段、当たり前のように乗っている飛行機の安全の礎が、こうした犠牲があってのことだと思うとつらいものがありますよね。
きっと今年も御巣鷹山へ登られている方もいるのかな…
当時を経験していない世代の人たちも、ここへ来て、知ることが、事故を風化させず、再発させない一端になるのではないかと思います。
「JALグループ 安全啓発センター」で航空の安全に触れよう
そして、施設をでると、いつもと同じ羽田の光景が。
夏というと、長崎や広島の原爆、そして終戦記念日やお盆など、なんとなく先祖たちのこととかを思うことが増えますよね。
もちろん、楽しくお盆休みを遊びつくそう!もいいとは思うんですが、日本人として静かに立ち止まってたまにはゆっくり考えてみるのもいいかなって思う年頃になりました。
当たり前の日常がどんなに美しく、幸せなことか、日々に感謝しながら、毎日を過ごしていきたいです!
今回、ご紹介したスポットは…
JALグループ 安全啓発センター
〒144-0041
東京都大田区羽田空港 3-5-1 メンテナンスセンター1(M1) 6F
TEL:0357563566
https://spc.jal.com/
WEBから事前の予約が必要です。
施設内での写真はNG。
2か月前の月初から航空の安全に興味がある方を対象に見学の募集をされているそうです。