なぜか「表参道ヒルズ18周年スペシャルパーティー」に招待された話

昨日は、「表参道ヒルズ18周年スペシャルパーティー」にでかけてきました。森ビルでは完全に夫のほうがお金を使っている上顧客なハズなのに、なぜか私あてに招待状が来たので、学生時代の友人と一緒におでかけしてきました。

「もしも18年前に戻れたら…」という妄想をしながら飲むマッカラン

▲ザ・マッカランダブルカスク12年をつかったカクテルが振舞われて大賑わい。

表参道ヒルズが開業した18年前は、まだ学生。お互い、割と真面目に勉強していました。当時はクラスも違うし、某ゼミで一緒だった以外、あんまり接点がなかったしめちゃめちゃ仲がよかったとかいうわけでもないのに、こうして大人になって40歳手前になっても「飲みにいこう」って連絡すればすぐに会えるって、なんか奇跡みたいなことだなぁとしみじみします。こんな風にマッカランを表参道ヒルズで飲みまくる18年後とか、1ミリも想像していなかったあの頃。

▲人ごみとか音楽とか嫌いだけど、完全招待制で変な人がいなかったので、逆に安心でした。

お互いに就職して、結婚して、それぞれの道を歩いているわけですが、気がつけば仕事のことも家庭のこともなんでも話せる存在。しかも場所が表参道だと、本当に気持ちが18年前にタイムスリップするんですよね。もう30代後半なのに、10代のころのテンションでパカパカと飲み続けていたら久しぶりに酔っぱらってしまいました。不思議ですよねぇ。当時はこんなに気が合うとか、仲良くなれるって思わなかったけれど、そういう一生の友だちに出会える場所が学校だったんだなって、振り返って今更何ですが、学校へ行くことの意味を理解しました。

若いときにしかできないこと。人生の優先順位

酔っぱらいながら、日々の愚痴とか永遠に解決することのない問題を話してダラダラおしゃべりしていたわけですが、今になって思うと“若いときにしかできないこと”がたくさんあったなと実感します。たぶん、昔だったら電車の時間を気にせず飲み続けて、ラクーアとか泊まりに行っていたんだろうけれど、もうこの年になるとそういった自由すぎる時間の使い方にもいろんな方面から制約がかかってくるわけです。私は夕飯食べて20時すぎたころから眠くなってしまって…、自分の体力の衰えを感じたりしました。これからの人生、こういうことがどんどん増えるんだろうな。

▲I Don’t Like Mondays.のライブもありました

だからこそ、やりたいことからどんどんこなしておかないといけないなって、思ったりもしました。いつかできるとか、あとでやればいいとか、大事なことが後回しにしないほうがいい。やりたいことは今すぐやって、会いたい人にはすぐに会いにいっておいた方がいい。当たり前のことに気が付かされた年度末です。

生き方が色濃く反映される30代

良くも悪くも、たくさん学んで、遊びまくった学生時代を経て、社会にでてさまざまな世代、人種の人と付き合うようになり、人生の幅が広がっていき、そこから何を得てどう生きてきたかの答えが出始めるのが30代だったなと思うわけです。豪華なランチや美しい成功体験が積み重なる一方で、まさかこんなハズじゃなかったと思うこともあるし、残念ながら二度と関わりたくない人間というのも一定数でてきたりもしています。それでもやはり、私は人との繋がりこそが、人生を豊かにすると確信できる時間だったことは間違いありません。

18年前に表参道をフラフラ遊び歩いていた私の今

そして人間の本質が意外と変わらないということもこの18年でよく理解できました。18年前に表参道をフラフラ遊び歩いていた私は、今も結局あの頃と同じ道をトコトコ歩いているわけです。自分のためにやっていたことが、家族のためだったり、友人のためだったり、仕事関係者のためだったりといろいろ変わったりはしていますが、本質的なものは自分自身何も変わりませんでした。

18年前と同じ美容師さんに髪をセットしてもらい、ひとりで考え事をしたいときには18年前と同じカフェで同じコーヒーを飲みながら悩み、うれしいことがあった時には18年前と同じように明治神宮に御礼へいき、つらいときには18年前と同じように友人とお酒を飲んだりしているように、きっとこれからの人生も私は同じように生きていくんでしょう。それはそれでしあわせですよ。

非日常でもオーセンティックでもなんでもない、いつもの表参道の思い出がまた一つ増えて、とにかく楽しい時間でした。なぜ私あてに招待状がきたのか、結局最後まで謎でしたが、マッカランがとてもおいしかったです。

表参道ヒルズ18周年、誠におめでとうございました。