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<神田松之丞、改め、神田伯山襲名披露>ジワる!新宿末廣亭の寄席鑑賞

前職の会社の方に誘われて、はじめて新宿末広亭の寄席にいってきました。わけわかんないで出かけたんですが、なんとあの、チケットがとれない講談師!神田松之丞さんの伯山襲名披露興行の千秋楽。講談と落語の違いもあやふやな自分にも、伯山先生の若さとその面白さにも、いろいろびっくり。

天才講談師の神田松之丞さんが六代目神田伯山を襲名

昨年「松本人志のすべらない話」にも出ていた講談師の神田松之丞さんが大名跡の「伯山」を襲名するらしいよ!というニュースは目にしていたものの、恥ずかしながら、「寄席にいくぞ!」と誘われた時、まさか襲名披露の千秋楽に誘われているなんて夢にも思わず、フラっと出かけてきました。思いがけない歴史的タイミングでの新宿末広亭見学デビュー。

チケットがとれない講談師と、TVとかの大げさな常套文句だと思っていたのですが(すみません)、5時からの夜の部を見るために、3時にチケットを買いに行ったところ、整理券番号416番。これは、立ち見の番号なんです。当日券、2時間前に行って、立ち見。ギリで言ったら本当にチケットを買いそびれるところでした。あっぶね。

チケットは当日券のみ!ド平日にまさかの大行列でびっくり

もう新宿末広亭の事情を知らなさ過ぎて、びっくりしたことがいくつかあったので自分用にメモです。

◆前売りはない。自由席が末廣亭のキホン

先輩に「新宿末広亭いくぞ!」と言われて、チケット情報を一生懸命検索したのですが、よくわからない。どうなってんのか?と思ったら、基本、前売り券はないそうです。当日チケット売り場に買いに行くしかない。ネット予約もない。電話予約もない。ちょうアナログ。

今回の六代目伯山襲名だけでなく、有名な人が出演するときも、チケットはあっという間になくなるそうなので、夜の部を見に行くとはいえ、スケジュールを早い時間から調整できるようにしておいた方がよさそう。

◆整理券の番号順に清く正しく並んでいる

416番という立ち見の整理券しかもらえずに入場することになった私ですが、てっきりこれだけ人数いるんで「350番台のお客さんどうぞ~」みたいにざっくりしたアナウンスをされるのかと思いきや、きちんと番号順に並ばされました。お互いに「何番ですか?」と、お客さん同士が整理番号を見せ合って、「お先失礼します」「前どうぞ」と穏やかに列をなしているのです。淑女紳士の集まり!スーパーのレジで抜かした抜かしてないなど、小競り合いしているどこぞのオバチャンにも見習ってもらいたいくらいですよ。ほんとに。

◆アルコールも酔っ払いもNG

ここが一番びっくりしたのですが、お酒飲んでの鑑賞も、飲みながらの鑑賞もNG。なんなら泥酔状態だと入れてももらえなさそうな新宿末広亭。野球観戦みたいにビールが売っているのかなと思ったら、売店でもペットボトルのお茶とかジュースばかりなのであります。

初心者でも大感動!生で見たらちょうおもしろい寄席の魅力

実は私は高校生時代に、一度だけ寄席を見に行ったことがありました。講談師や落語家だけでなく、漫才もあればコントや曲芸もあって、当時も誰かに誘われていったような記憶があるのですが、小遊三さんの落語に腹筋が痛くなるほど爆笑したのを今でも鮮明に覚えています。

面白かったけれども、あれ以降、なかなか寄席に行く機会もなく、気が付けば10年以上の月日が流れ、今回の新宿末広亭は初めての鑑賞にでかけたわけですが、大人になって、いろんな社会経験を積んでから見る寄席はまたスゴイ。

昔はステージに上がっているみんなが年上だったのに、今は自分より明らかに若い人がバリバリしゃべり倒している…。なんなら、今回襲名された伯山さんは年齢も私の2つ上くらいで、プロフィール二度見しましたよ。

30代で大名跡って…!すごいねぇ。

◆声量も勢いも迫力もピカイチ。若さあふれる神田伯山の高座

落語や講談って、どうしてもやっている人も、聞いている人も、お年寄り!というイメージがあったのですが、6代目神田伯山は本当に若い。

本名:古舘克彦
出身地:東京
血液型:A型
誕生日:1983年6月4日生
出身地:東京都豊島区
所属:日本講談協会、落語芸術協会

引用: プロフィール |神田伯山オフィシャルサイトより

大御所のゆっくりしたわかりやすい口調もいいのですが、勢いよくまくし立てる神田伯山のしゃべりっぷりには、初心者の私でさえ圧倒されて引きつけられるものがありました。

引用: プロフィール |神田伯山オフィシャルサイトより

あと、彼にだけ、専用のライティングを当てているようで、自己演出も完璧。「神田伯山TV」というYouTubeチャンネルも持っていて、ライブ配信しているのも現代っ子らしいですよね。迫真の神田伯山を聞きながら、いろいろ自分自身の仕事の向き合い方とかも考えさせられたひとときでした。こりゃチケット売切れるわー。

◆ナイツに小遊三、桂文枝…、出演者がスター過ぎる!

ぼんやり合わせた日程が、6代目神田伯山襲名の千秋楽ということもあり、この日のゲストは新婚さんいらっしゃいの桂文枝さんでした。そして、高校時代以来の小遊三さんも見れて、ナイツのSMAPネタも。テレビのなかの人たちが、次々とあがるステージ。

これで3500円って、すごいコスパ。歌舞伎が改めて高いよなぁと思ったりもしました。

新宿末広亭のアクセスと営業時間

新宿末広亭で神田伯山襲名披露興行の千秋楽をみてきました。

新宿線新宿三丁目駅より徒歩1分。公式サイトにはスケジュールが出ていて、出演者をチェックできます。

営業時間は昼の部が12時~16時30分、夜の部が17時~21時。このほかに、毎週土曜日に「深夜寄席」というのが21時30分~23時にやってるそう。深夜寄席は1000円で見れます。

毎月1日~10日を上席(かみせき)、11日~20日を中席(なかせき)、21日~30日を下席(しもせき)と呼ぶのも独特ですよね。10日毎に出演者が変わるので詳しくは公式HPをチェックしてみてください。

創業は明治30年という老舗の新宿末広亭。現存する最古の木造建築の寄席で、趣もあって、本当に素敵でした。あー、私、この度、寄席鑑賞という趣味が一個増えた。また行きたいな。

【INFO】

今回ご紹介したのは<新宿末廣亭>です。

住所: 東京都新宿区新宿3-6-12

ほかにも<東京でバタバタ / TOKYO>では、 都内でのイベントや仕事などでのおでかけ情報を中心に日々の活動の振り返りも兼ねてまとめています。