お盆ですね。私が子どもの頃といえば、稲川淳二さんがTV出ずっぱりってくらいひたすら怖い話をされてて、夏休みの中盤は、とってもドキドキしながら怪談話を聞くのが定番でした。今回ご紹介する本は、怖いんだけど、稲川淳二さんよりもっとライトに楽しめる一冊です。吉本のお笑い芸人・シークエンスはやともさんの<ヤバい生き霊>という本を読んでみました。
笑い話じゃないだろー!とツッコみながら楽しく読める本
この本は、「女性自身」連載中の「ポップな心霊論」を再編集して出版された本。だから内容が、本当にポップ。本当にゾゾっとする話もある一方で、おどろおどろしい感じが全くないのはさすが芸人さんだなぁと思いました。怖いのが苦手な人でも、楽しめる新感覚な怖い話です。
◆シークエンスはやともさんが波乱万丈すぎる
何が一番こわいって、シークエンスはやともさんは人生そのものがなんか、こう普通以上に波乱万丈なんですよね。そもそも見えるようになってしまったきっかけは小3で遭遇した殺人事件なんですけれども、もうこの時点でぜんぜん笑えないじゃないですか。でもご本人が「霊が見えるって案外、楽しい!」と章に見出しまでつけてポップにご紹介してくるので、すごく新鮮な怖い本って感じがしました。
LINEも使いこなすし、遊園地も大好き!人間味あふれる霊たち
霊っていうと、貞子とか呪怨みたいな本当にゾゾゾ~っとするような登場の仕方をするのかと思ってしまったんですが、シークエンスはやともさんによると、けっこう人間と区別つかないくらいそのまんま普通な感じで登場して見えるのだそう。
◆幽霊もLINEを使ってるらしい…
ある先輩がスマホで地図を見ながら歩いていると、「どちら様ですか?」というLINEを受信したそう。知らないアカウントからだったので、不審に思ったら、その場所は殺人事件があった場所で~という話も、普通に怖いじゃないですか。でも
やっぱり電子機器の方が、幽霊でも操作しやすいみたいです。
引用:ヤバい生き霊|シークエンスはやとも著より
と、ライトな結論を紹介するシークエンスはやともさん。ほかにも幽霊たちが遊園地を楽しんでいる様子とかも、リアルなのに、本人が怖がっていないせいか、不思議と楽しく読めます。怖いっちゃ怖いんですけれどね。
お盆には先祖の霊が帰ってくるし、犬や猫にも霊は見えてるらしい
ぜんぜん知らない人の幽霊は怖いけれど、身近に亡くなった人なら会いたいと思うこともあると思います。シークエンスはやともさんの亡くなられたおばあさんの霊のエピソードとかはホッコリさせられました。お盆なので、私の先祖も、身近などこかで見守っててくれているのかな?とふと考えたりもしました。
うちは、マンションだし、迎え火とかもちゃんとやってないから、帰ってくるスペースなくて申し訳ないなと思うこともあったけれど、ふとどこかでお花とか海とか見ながら、そばにいてくれるのかもしれないですね。
そう思うと、このお盆期間くらいは、いつもより真面目に生きようとか都合よく思ったりもしちゃいました(;^_^A
あと、ペットに幽霊が見えているか問題に言及もされています。私も学生時代、実家のポメラニアンが誰もいない場所に向かって、吠えまくっていたのが怖かったことがあったな、と思い出しました。そのあたりの一般的な霊に関する見解、今更聞くのもどうかと思うような素朴な疑問を、見える芸人・シークエンスはやともさんが丁寧に解説してくださっているのも読みどころです。
お盆シーズンの読書に。一人で読んでても怖くならない怖い本です。今回はクロアチアで私が撮影した写真とともにご紹介しました!
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