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器マニア必見!佐賀の有田焼名窯<香蘭社>本店のギャラリー見学

「お皿は使ってなんぼです!」

先日、某百貨店のバイヤーの方とお話しながら、首がちぎれそうなくらい思いっきり頷いたセリフ。器大好き、お皿マニアの主婦の皆さん、同類です、こんにちは。食器棚にお気に入りを飾って楽しく見つめるのもいいと思うけれど、せっかく買ったら使わなきゃ!は、私もいつも思っていること。

創業300年の老舗!有田町にある名窯<香蘭社>本店にいってきた

今回ご紹介するのは、有田焼で有名な、佐賀県西松浦郡有田町に本社・工場を置く老舗メーカー「香蘭社」の本店にでかけてきたお話です。創業1689年(元禄2年)、実に300年を超えて世界中で愛される美しい陶器。有田というと和食器というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、1876年(明治9年)には、フィラデルフィア万国博覧会へ出品。いち早く海外での評価を高めたこともあり、洋食にもよく合うデザインが多いので若い女性にもおすすめ。

有田町は有名な窯元がずらずらっと軒を連ねており、この香蘭社についても、特に予約なしでお店でお買い物を楽しむことができます。

入口には重厚な門。見上げると、「深川栄左衛門」の表札が。かっこいいですねぇ。

1878年のパリ万国博覧会には栄左衛門自身も渡欧、出品した作品は金牌を受賞する。
同時に欧州各地の陶業地を視察し、最新の製陶機械一式を購入して帰国。有田窯業の近代化を図った。

引用:香蘭社公式サイト|第八代 深川栄左衛門

そののちも、世界中の博覧会などに積極的に出品し高い評価を受け、有田焼の優秀性は世界が認めるところとなっていったのだそう。

窯元というと、もっと古く、伝統的な日本家屋を想像していたのですが、門の中に入るとお店があまりにもハイカラでびっくりしました!とても素敵な洋館。

まずは楽しいお買い物ができる1Fのショールームを見てみることに!

毎日の食卓に使いたい香蘭社のかわいい器

ここにしかないものから、オンラインでも買えるものまで、さすが品ぞろえが豊富!せっかくなので、銀座のお店では手に入らない、この有田のお店限定のものをいくつか購入しました!宅配の手続きもそのままお店で済ませることができるので安心ですよ。

お料理が大好きな人におすすめしたい私目線でチョイスしたオンラインでも買える器をピックアップしてみました!

◆吸い込まれそうな青!ルリ胡蝶蘭

この深い瑠璃の青がとってもきれいでしょー!私の大好きなシリーズ。椿、水仙、桜、牡丹、菊、蘭の花をあしらった丸紋がバランス良く配されたデザインでとても素敵。おそろの絵柄の花瓶などのインテリアもあります。

◆かわいらしい黄色の小鉢

マリネとかの小魚料理をこれに盛りつけたら、食べるときもわくわくしますよ。すごく使いやすいタイプの小鉢。写真映えも抜群。直径110mm。

◆朱が美しい!赤繪町物語シリーズ

赤繪町物語シリーズの漬物セットは、フルーツやデザートを持ってもよさそう。セット商品でも1万円程度でそろえられるというリーズナブルな価格も魅力です。気に入ったものをちょっとずつ買い足していくのもいいかもしれませんね。

香蘭社の歴史と共に楽しめる2階の美術ギャラリー

建物の2階は、芸術作品ともいえる香蘭社が誇る古陶磁、美術品を集めたギャラリーになっていました。そのなかには、宮内庁御用品も!

万国博をはじめ、世界各国で数多くの名誉金牌を受賞した、日本の伝統文化”有田焼”の名窯「香蘭社調」。
今なお世界を魅了し続ける歴史的な古陶磁、美術品をどうぞごゆっくりとお楽しみください
引用:香蘭社公式サイト|有田焼 古陶磁・美術品 展示美術館 https://www.koransha.co.jp/bijutu_kougei/

鍋島・柿右衛門・古伊万里様式、香蘭社(古陶磁)、宮内庁御用品、それぞれの繊細な絵柄や筆遣い、そして年代ごとに移り行く変化などを見比べながら、自分がどのようなテイストの器が好みかを探すのもいいかもしれません。

ここに展示されているのは売り物ではないけれども、あまりにもいろんなジャンルの器を一気に見ていると、買い物をしている時、何度も「自分がほしかったのって、どのくらいのサイズだっけ?どんな色だっけ?何に使いたいんだっけ?」と肝心な目標を見失いがちにもなるので、ショップであれこれ見て回って目が回りそうになってしまっている時なんかにも、ここでゆっくりアート性の高い作品を見つめながら落ち着いて考えてみるといいかもしれませんよ。

 

【INFO】

今回ご紹介しているのは、有田町にある名窯<香蘭社>です。

住所:佐賀県西松浦郡有田町幸平1丁目3番8号
TEL:0955-43-2131
有田焼の美術工芸品、食器はもちろん、骨壷や万華鏡など多彩な商品の製造販売をしています。びっくりするくらい超高級品もありますが、日常使いできるリーズナブルでかわいい器もいっぱいです。銀座にもショップがありますが、有田にしか置いていない商品も多いので、香蘭社ファンの方は、ぜひ現地もチェックしてみてください。陶器市でもなんでもないタイミングでフラっとでかけたおかげで、めちゃめちゃ空いていてゆっくり見て回ることができました。