年末、東北に嫁いでいった友人が年末に久々の凱旋上京をするということで、ちょっとお茶しようという話になり、久しぶりに東京駅まで出かけてきました。
あまり利用することのない「丸の内南口」という場所のドーム下で、思いがけず遅れている友人の新幹線を15分ほど待つハメになったんですけれども、これまたこの場所の景色の美しさに目を奪われました。
東京駅創建時の壁面の装飾レリーフを復元しているそうです。もともとのレリーフは昭和20年5月に襲った空襲で、焼けてしまったそう。
東京駅に来るときって、いつも半分迷子になっていて、時間に追われながらパタパタ走っている必死の状況が多いので、この場所で天井をゆっくり見上げるのは、はじめてでした。こんな優美な装飾になっていたなんて。窓から入ってくる自然光がすごくきれいだなと思いました。
そして壁際に目を向ければ「原首相遭難現場」と書かれている物騒な看板。
大正10年の11月、原敬首相が青年に短刀で刺されてしまったという現場がまさに丸の内南口のドーム下にあるんですよ。
この場所が目印らしい…!優美な天井と歴史的事件現場が混在するなんとも不思議な感じがします。新幹線の待ち時間すら社会科見学気分に浸れる。
東京ステーションホテルのラウンジは予約できないけれど15分前なら席を確保してくれたよ!
思いがけずここで時間ができたわけですが、友人と事前に「お茶しよう」と話ていた東京ステーションホテルのラウンジを先にちょっと覗いてみました。
改札へ向かって左側と右側に入口があってややこしいんですが、ラウンジは左側のドアです。
みどりの窓口の脇から入ってすぐがラウンジになっています。
ただねぇ、ここ、予約できないんですよ。だから何となく、仕事とかの打ち合わせでも使いにくいなと思っていたんですが、「新幹線が遅れていて、15分後になれば友人が来るんですけれどぉ・・・」と聞いてみたら、快く席を確保しておいてくださいました。
友人の到着がちょうど15時をまたぐティータイムのタイミングだったので、すごく助かりました。15時すぎにお店に行ったら、さっきまでガラガラだったのに、入口に行列。あっぶね。
ケーキセットはコーヒーを1杯までおかわりできます。そして静か。東京駅の外のザワザワする感じがウソのよう。甘いものを食べながら、ゆっくりおしゃべりできる場所が、改札からすぐ近くにあるのは使い勝手がいいなと思いました。
ケーキ、美味しかったし、スタッフの方の対応もとても丁寧だし、ぜひまた利用しよう!
八重洲で偶然知り合いに…!
ちなみにこの日、八重洲を歩いていたら、また別の友人にも会いました。会ったというか、厳密には見かけただけなんだけれども…。この人がごった返す東京駅界隈で、こんな偶然あるのかーい!とびっくりした瞬間でした。話しかけようかと思ったけれど、向こうは会社の人と思しき方々と一緒。そもそも私は彼女とこの1年くらい連絡すらとらずに失礼してしまっていたので(忘れられている可能性もある…と弱気になってしまいました)このタイミングで話しかけるのもどうかと自重したのです。
でも夜、気になってメールで連絡してみたら、私のことをちゃんと覚えてくれていたし、「ピンクのコートでした?」と、私の不穏な尾行にも気が付いていてくださったみたい。恥ずかしいやら、うれしいやら、なんだか微妙な心境になりました。
そんな年末の偶然が起きた確率に、意味を考えている夜です。友人というのは、会えるタイミングできちんと時間を作って会うということの大切さをじんわり感じています。特に女性というのは、ライフスタイルが外的環境に大きく左右されがちだから。
しゃべりだしたら時間を忘れてしまうような気の合う人も、いつ転勤や引っ越しがあるかわからないし、結婚や出産、子育て、介護と…、30代になってだんだん物理的に自分の時間をつくることさえ困難になる事情がいろいろ発生しているのを目の当たりにします。また、私に関しては、LINEをしていないので(めんどうだから)、「どうやって連絡をとったらいいやらわからん!」と苦情を言ってくる人も結構多いわけですが、なんやかんやと、そもそも私なんぞに連絡をとろうとしてくださる人たちの気遣いに、いたく感謝する新年でもありました。
そして、平成の終わりのカウントダウンがはじまる昨今。じっくり「次の時代が来ますよ!」と言われてもなんかピンとこないままですし、きっと私の生活が劇的に何かかわるわけではないとわわかりながらも、たまに思い出してくれて連絡くれるような友達が、平成の終わっても変わらないでいてくれるといいなとか思ったりしています。「だったらLINEやれよ!」とまたツッコまれそうですが、実際、なくても困っていないから今からはじめるメリットをぜんぜん感じないのよねぇ。