池波正太郎先生ゆかりのヒルトップで水出しコーヒーとババロア

出版社が密集している神保町界隈は、文豪と呼ばれる超有名文化人たちが足を運んだスポットでもあるので、今もゆかりのお店が点在しているワクワクする場所でもあります。

山の上ホテルもそのひとつ。ヒルトップと呼ばれて親しまれてきたこのホテルは、ノーベル文学賞を受賞された川端康成先生や近年、候補にはなっていたことが判明している三島由紀夫先生などのビッグネームがお客さんだったんですって。

今回ご紹介するのは、山の上ホテルの地下にある喫茶店。地下といっても、神田駿河台の丘の上に佇むクラシカルなホテル、表から入ると地下にあたりますが、裏口からは普通に1階。窓からは明るい日差しが差し込んでいました。

席に座って見上げると、天井からぶら下がっているシャンデリアにはバラの装飾が。ちょうかっこいい。照明の色味が、朝の時間でもホッコリ心を和ませてくれます。

お店の角の壁にかかっているこの絵、なんとあの池波正太郎先生が描かれたというものなのだそう。ロングヘアの素敵な女性ですね。池波先生もこの山の上ホテルを定宿にされていたお客さんの一人。

池波さんは通路側の水出しコーヒー機にいちばん近い席によく座られていたそうです。

引用:山の上ホテル公式|https://www.yamanoue-hotel.co.jp/restaurant/hilltop/about.php

「”通路側の水出しコーヒー機”ってこれ?」とかって、お店のスタッフの方に聞きたかったけれども、人見知りだからそんな勇気もなく、きっとこの席だろう…と検討だけつけながら、「こちらへどうぞ」と通された、池波先生が座っていたかもしれない席第一候補のひとつ後ろの席に通されて、それでもワクワクした気持ちでお茶をすることにしました。

朝の眠い目をこすりながら中途半端な笑顔で、心のなかはテンションマックス。

お茶だけすればいいかなと思ったけれど、せっかくなので、伝統のババロアも注文。コーヒーはもちろん水出しです♡とってもいい香り。

水出し・ダッチコーヒー

氷を入れた冷水で十二時間かけて一滴一滴ゆっくりと抽出したコーヒーは雑味が無く、クリアで深い味わい。さらに一晩寝かせ、味をなじませてからご提供する香り豊かなスペシャルな一杯です。

引用:山の上ホテル公式|https://www.yamanoue-hotel.co.jp/restaurant/hilltop/about.php

伝統のババロア(900円)は、ソースの模様がまたいい。スタバみたいにどこの駅前にもあってWifiも使えるような便利なカフェもいいけれど、ノーパを持ち込むでもなく、ゆっくりした時間を過ごせるここにしかないスペシャルな空間で過ごすスローな時間は、心のリラックスに繋がります!

壁際の調度品を眺めながら、素敵だなー。私もいつか作家になって、こんな場所で缶詰になって、執筆活動をしたいなーと夢見ていたら、隣の席に、ガチで作家っぽい男性(ノートを取り出して、激しく何か書いている…!)が現れたので、夢見るアラサーはこの辺で退散したいと思います。

ほかにも美味しそうなケーキがいっぱいあったので、今度神保町界隈で、打合せがあるときには、また利用したいと思いました。なんかいい小説が書けそうな予感がする喫茶店です。

ちなみにロビーには、かつて池波正太郎先生もおかけになられたというライティングデスクがあります。ノートを取り出して、32歳の締めくくりに、いつかノーベル賞がほしいという壮大な夢を書き込んでおきました。

まだ小説1つも書いていないけれど、夢見るくらいいいじゃないか。私の30年か40年後に乞うご期待。

そして奥に見えているバー「Non Non(ノンノン)」は、日経新聞で吉行淳之介先生が書かれていたコラム「トワイライト・カフェ」の舞台。夜に来たら、ここでお酒飲もう。スコッチ抱えて「筆が進まない」とか頭を抱えながら酔っぱらってみよう。ホテルに缶詰めになって執筆活動をしたいけれど、いま私がそれをやったらただ引きこもってしまっただけだと勘違いされそうなので、さすがに自重しますが、大手の出版社の敏腕編集者のどなたかから、万が一問い合わせがきたら、すぐに実行に移す準備はできているので、よろしくお願いします。

 

【INFO】

今回ご紹介した喫茶店は、山の上ホテルの地下にある「コーヒーパーラーヒルトップ」です。
住所:東京都千代田区神田駿河台1丁目1 山の上ホテル本館 B1F
TEL:03-3293-2834

コーヒーパーラー ヒルトップカフェ / 神保町駅御茶ノ水駅新御茶ノ水駅

昼総合点★★★☆☆ 3.8

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