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おすすめの金融商品と資産運用するときの価値観

よーく考えましょう。お金は大事だよ。今回はちょっとカタめの金融商品の話です。
っていきなりどうした?!ってビックリですよね。
選挙を控えているこのタイミングに自分で今思っていることなどを備忘録として書き留めておくよ。

金融商品について考えるときは自分の価値観をよく考えましょう

金融商品と一口にいっても、大きくハイリスクハイリターンとローリスクローリターンの2つにざっくり分けることができます。
どれがおすすめ、というよりも、まずは自分のお金とか投資、運用に関する価値観のところをここからご紹介する簡単な例などを比較しながら考えてみてはいかがでしょうか?

ローリスクローリターンな元本保証の金融商品

まず日本人が好むと言われるローリスクの典型的な例が元本保証。
100万かけて、80万になったら泣いちゃうよ!っていう人のための商品です。
利益は少ないけれど、100万円は割り込むことがないので、ほっておいても薄いながらの利益が出ます。
保険とか年金などの商品が多いですよ。
ただ、株価がアベノミクスで2倍にも膨れてる情勢の場合、例えば株に投資しておけば
200万円になったかもしれなかったお金が、元本保証の商品に投資していたがばっかりに8万円ほどしか利益がでなかったなんていうケースもあります。ざっくり92万円の大幅な機会損失ですよね。

でも気持ちの面での安心感があるから、元本保証大好きーっていう人は実際私の周りにも結構います。

ハイリスクハイリターンな信用取引の金融商品

つぎにご紹介するのはハイリスクハイリターンな商品です。代表的なのが株とかFXの信用取引。「信用取引」というのは、簡単に言うと元手以上のお金をかけることができる取引です。あなたのことを信用しているから、一定期間貸してあげる。そんなイメージ。

だから100万円しか持っていなくっても株なら3倍の300万とかを運用することだってできるんです。そうすると、株が2倍になったとき、100万かけていたら200万になるから、利益は100万ですが、信用取引で300万を運用していれば、600万になるから、利益はいっきに500万になるのです。たとえ100万しか持っていなくってもチャンスが大幅にアップするのが信用取引。

しかし、リスクも見逃せませんよ。
100万しか持っていないのに300万円分運用しているんです。もしも、この株が半額になった場合、300万円分に対する損失額は150万になります。しかしあなたの手元には100万円しかありません。
50万のマイナスを〇〇日までに負担してね、という通知が来ます。あなたのことを信用しているから、一定期間貸してあげる。そんなイメージの取引ですからね。
すぐに50万円用意できるのでしたら大丈夫ですが、だいたい株とかFXで大きな借金したとか土地を抑えられたとか、そういう大失敗のケースは単純な株取引の損失ではなく、この信用取引による躓きがあったりします。

株は下がっても儲かる人がいる!信用取引の空売りの仕組み

よく「株は下がったら損しちゃうからこわ~い!」という人がいますが、実際、株って下がっても、そこで利益を出している人がいるというのはもうご存知ですよね。信用取引の空売りと呼ばれる手法です。

わかりやすく本に例えて説明しますと、
Aさんは本を1000円でお店に置いておきました。
Bさんは1000円の価値があるその本を貸してと言いました。
Aさんは、1000円でBさんに本を貸してあげました。
次の日、ブックオフにいったら、その本が700円になっていたので、Aさんも本の値段を700円にしました。
するとBさんが、本を返したいと言ってきたので、Aさんは700円で本を買い戻してあげました。
Aさんは300円の利益を得ているのがわかりますよね。

空売りの仕組みはこんな感じです。株を買うのではなく、売るところからはじめて利益を得る感じ。「へぇ~」とか思っているあなた!
これをアメリカだと小学生でも理解しているというから更にびっくり。慌てるよね。
株とか外為で戦う相手って、見えないけれど、実はそんな根っからのプロだったりするんです。
一般的に、市場の相場は「あ~上がりそうだな~」という時よりも、「ヤバイ!下がる!」という時の方が気配を素人でも感じやすいと言われていて、ここは私も実際にそうだなと思います。
だから空売りの手法は結構初心者とか何も情報を持っていない人にはおすすめなのですが、コレ、やるには、信用取引でやることになるんですよね~。
だからうっかり大失敗したときのリスクは結構大きいと言えます。

勝者と敗者がハッキリする外為

あと、主婦に人気の外国為替。これもFXでレバレッジを効かせて結構稼いでいる主婦の人が多い商品です。
予算も数万円から取引できるので、お小遣いの範囲でやってみるのは面白いと思いますが、外為に関しては、ハイリスクハイリターンな商品に分類されることが多いので、注意が必要なんですよ。
数万円しかかけていないから、最悪ゼロになっても大丈夫。
そのくらいの気持ちで取引するのであれば、リスクは数字的にも精神的にも低いと言えます。ただ円とドルを交換して、高い方が利益をあげていく商品です。
勝ち続けられれば、ずーっと利益はでますが、常に負けている人がいるというのがポイントです。

外国為替の特徴は、実は勝つ可能性も負ける可能性も常に50:50の勝負であることです。あなたが利益を得たその向こう側に、損失を食らっている人が常にいるのです。

日本人は安全志向

冒頭にもチラっと書きましたが、多くの日本人はあまりお金の運用に関して、リスクをとることを嫌がる傾向が強いようです。なので、海外の投資家はハイリスクハイリターンな運用を好むのに対し日本人は「元本は保証されている方がイイ」とリスク軽減で考えるため、運用というよりも貯金という結果になることが多いようですね。

金融商品のなかで価値がゼロになったことがない「金」

金融商品って言われても、このように保険から年金、株に外為、その取引方法も実に様々です。なんか雲をつかむような話だな~と感じている人も多いのではないでしょうか?実際、国の情勢がおかしくなった時「お金」(厳密にいうとその国の通貨)というものの価値が大幅に暴落して、ひどいとお札がただの紙切れになることもありますからね。

しかしそんな時に強いのが実物資産といわれる「金」です。
「金」も株や通貨と同じように、毎日価格が変動しているものなんですよ。しかも長い歴史の中で、その価値が「ゼロ」になったことが一度もないんです。経済がおかしくなりはじめると、この「金」の価格が上がりやすい商品ではありますが、昨今は中国の投資家がバンバン買いまくって、急上昇しているバブル化しているとの見方も。
ちょっと注意が必要かもしれませんね。

金融商品に正解とか間違えとかはありません

ざっくり代表的な金融商品のリスクやリターンの部分を、すっごくライトに解説してみましたがいかがでしたか?「危ない」とかネガティブなことばかり言う人が多い内容ではありますが、私は個人的にはお小遣い程度から生活に影響しない範囲で取引してみるのはいいことかなと思います。

経済とか世界情勢に興味を持つきっかけにもなるし。

あと先日いろいろ話題になっていたvaluのすったもんだもそうでしたけれど、ああいうのって、株とかのそもそもの仕組みをわかっていない人たちがやっているから、ああいうクエスチョンマークだらけの事件が起きているのであって(運営元の対応もひどかったし)実際の株の方が市場規模も大きいし、ルールもきちんとしているので面白いよ。

まずは自分の価値感や考え方としっかり向き合ったうえで、運用していく方向性を決めてからその方向に近い金融商品を探してみるといいと思います。
え?何も具体的な商品を提案してくれないんかい!とひっくり返りそうになっているあなた。銀行とか投信系の、プロの金融の人が売ろうとしてくる商品は、その人たちが利益を得られる商品なので、あなたに本当に最適かどうかなんてわかりませんよ!
と、どこのまわしものでもない私だからこそ、ちょっと書き込んでみました。