人間の持つ能力をはるかに超えて成長を続けている「AI(人工知能)」。
囲碁や将棋の世界で活躍するトップ棋士たちがAI敗れたというニュースをみるたびに
喜んでいいのか不安がるところなのか、わからなさすぎて複雑な気持ちになりますよね。
いよいよ「SFのような世界がやってくる!」という現実に直面しているなか
今年の秋から、GoogleやAmazonといった今、世界を牽引する大手企業を中心に
AIを搭載したスピーカーが次々に発表されて話題になっています。
2017年はAIスピーカー元年! IoTの暮らしがすぐそこに
Google HomeにAmazon Echo、今年は話題のAIスピーカーが次々と日本に上陸。
まさにAIスピーカー元年。ただこれらの商品、実際にはAIスピーカーというより、まだスマートスピーカーという位置づけなんです。
●AIのなかの音声解析技術を商品化したもの
AIの研究分野は人間の脳の研究と同じくらいとても複雑で、言語処理や画像解析などその分野は多岐にわたり、多くはまだ基礎研究や実証実験段階中。
その中でも、音声解析技術は研究が進んでいる分野と言われていて、今回、商品という形になって登場したAIが「Google Home」のグーグルアシスタントであり「Amazon Echo」のアレクサになります。LINEはクローバ、Appleはシリというように、それぞれの会社のAIにはかわいい名前も。
その自前のAIをスピーカーに搭載しているため、AIスピーカーと呼ばれているのです。
●インターネットがモノをつなぐIoT
CMなどですっかりお馴染みとなりましたが、AIスピーカーは、明日の天気を教えてくれます。交通状況も教えてくれます。今までネットで検索するために、PCやスマホに打ち込んでいた作業は、話しかけるだけでOK。スピーカーから音声で答えを教えてくれるのです。AIと言われて難しそうだなと抵抗感を感じる人もいるかと思いますが、実は機械操作が苦手な人にこそ、強い味方になってくれるかもしれないシニア層にもやさしいアイテムなのです。
IoTという単語も最近よく聞くけれど、あまり実感してない人も多いのではないでしょうか。それもそのはず。スマート家電といわれるものは、イマイチ復旧していません。スマホは今や1人1台の時代といえます。今まさにこれ読んでる方もスマホで!という場合が多いと思います。
だからって
「TVもエアコンも、スマホで操作できるからもうリモコンはいらないさ。」
そんなスマートなご家庭って、まだまだ一般的とは言えないのが実態だと思います。
私の家も、テーブルの上にはいろんなリモコンがまだ当たり前のように並んでいるし。モノとモノをインターネットが繋いでくれるIoTの世界、まずそのリモコン事情に例えてみるとわかりやすいと思います。
「電気を消して」とスピーカーに話しかけると、電気が消える。パーティーに合う音楽も選んでくれる。「寒いよ」ってつぶやけば、室内の温度設定を上げてくれます。
リモコンだらけの日常が、スピーカーに話しかけるだけで操作できるようになる、IoTのスマートな世界ってそんなイメージです。
音声の情報が持つ可能性とAIスピーカーが作り出す未来
もしかしたら、今の段階のスマートスピーカーの機能だけでは、ちょっと物足りなーい!と感じる人もいるかもしれません。でもそれこそがAIならではのポイント。
AIは人間の脳みたいに、どんどん自分で進化をしていくことができるのです。ディープランニング(深層学習)を利用しながら、今日より明日、明日より明後日と、時間と共に様々な情報をどんどん学んで賢くなっていくのです。
今はまだ、人の話す言葉を処理するだけでいっぱいいっぱいな様子のAIたち。
でもスマートスピーカーのこのAIたちも、ディープランニングによって進化をしていくのです。利用するオーナーの声を識別できる力が向上していき使いやすくなっていき
よく検索する情報を自ら学んでいく、もしかしたら使い込んでいくうちに敏腕秘書みたいに、いないと困る頼もしい存在になっているのかもしれません。
そして、AI自体の音声解析能力が持っている可能性は、実はもっと大きいと言われています。
夫婦喧嘩と殺人事件の現場の声の違いを人間と同じくらいの精度で識別できればAIが
自ら通報してくれるかもしれないし、家にいるはずの人に話しかけても応答がない場合、家族に連絡してくれたりするかもしれません。見守りや防犯といった面で、きっと大きな役割を果たしてくれると思われますし、期待が高まるアイテムなのです。
なかなかスマホみたいに、1人1台AIスピーカー!と大流行する時代は遠いかもしれませんが、1家に1台はほしいなと思える日は、すぐ近くまで迫ってきていそうですね。
というわけで、新しいスマートスピーカー、すっごく使ってみたいので、提供の協力いただけそうな企業さま、ぜひご連絡お待ちしております。
掲載媒体なども含めてご相談させてください。