ドナルド先生がリスキリングで英語の勉強をするとか言い出していろいろ記事を書きはじめた矢先に、自民党がリスキリングについていい感じに燃えてしまいました。
そもそもリスキリングって何なの?
今更私が解説するまでもない話ですが、リスキリングとは、仕事とかで役立つスキルや知識の習得を目的に勉強すること。まぁ、働く多くの社会人は、言われなくったって、ある程度働きながら勉強している人が多いと思うんですよね。しかも、最近はコロナ禍によって働き方の変化が大きく、身に着けておくとよさそうだなと思う分野も広がりました。
キッシーはそんなに問題のあることを言ったのか?
リインフォース株式会社の調査によると、リスキリングしたことある人自体がそもそも3割もいないという結果。ちなみに私のような本業のフリーランスは15.7%、そして副業や複業のフリーランスは36.5%がリスキリング実施済というデータもあり、副業・複業人材にとっては、リスキリングへの意識の高さがうかがえる様子ではあるものの、まぁ少数派なんですよね。
一方で、今回、炎上するきっかけとなった自民党の大家敏志参院議員の発言なんですが
子育てのための産休・育休がなぜ取りにくいのか。理由の一つが、一定期間仕事を休むことで昇進・昇給で同期から遅れを取ることだと言われてきました。しかし、この間にリスキリングによって、一定のスキルを身につけたり、学位を取ったりする方々を支援できれば、子育てをしながらもキャリアの停滞を最小限にしたり、逆にキャリアアップが可能になることも考えられます。
引用:自民党の大家敏志参院議員の発言|各報道より
この「子育てのための産休・育休がなぜ取りにくいのか。」の解決策が、なぜリスキリングになるのか、まぁ意味不明なんですよね。この方、”リスキリング”って言いたかっただけじゃなかろうかと思いました。そして産休・育休の親世代の事情も、世論総ツッコミ状態となっている通り、なんか全部ズレてます。
もうすでに議論は尽くされていますが「子育て>仕事」だから産休や育休という時間が設定されているわけですし、リスキリングは仕事に余力がある人がやればいいこと「仕事>リスキリング」であって、いきなり「産休・育休の最中に勉強するなら支援する」とか言われたら、そりゃ全国民がドン引きするのは言うまでもありません。岸田総理がそこまで言ってないと擁護する声もあるように、シンプルにもらい事故感はすごい(まるで岸田総理が「産休育休中の女性は勉強しろ」とでもいったかのような切り取り報道をされている)のは気の毒だなと思います。けれど野党ならまだしも、与党議員からの質問なので、事前に調整はあっただろうし、少なくとも大家議員に誰もズレてるよって指摘できなかったということは、あの周辺の政治家のオジサン、みんなズレてんのかなとは感じます。
異次元じゃなくて普通の支援を
私個人としては、産休・育休中のパパやママたちが勉強するのは全然いいと思います。子どもにも育てにくい子、育てやすい子がいるので一括りにはできませんが、保育園の在り方、民間のシッターなどのサポートなど、子育てしている人は、女性でも男性でも働いていようがいまいが、とにかく使える手はどんどん使っていけるように、産後の育児や子育てで「休業」してもちゃんと生活困らないように、そこの支援の仕方はもっと議論してもらいたい。そんななかで、今回の大家議員の産休育休リスキリング支援発言は、優先度として超低いし、それより先にやるべきことがもっとあるだろうとは思うのです。異次元すぎて、普通の次元の話をしてほしい。子育てしてようが、してなかろうが、子どもや若者への支援は、これから結婚、出産、子育てをしていく未来がきちんと輝いているように整えてあげることが重要で、そこが不安定だから、日本の国そのものが沈没していく船みたいな雰囲気に包まれてしまっているのです。
リスキリングが変な形でフォーカスされて、あ~あ~と寒い気持ちになってしまいましたが、人間いくつになっても勉強は必要なので、本題ですが、リスキリングで英語をやろうとしている方は、ぜひドナルド先生の記事をチェックしてみてください。という、宣伝でした。
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