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夏の終わりのご報告。今日から通常業務に戻ります。

夏の終わりのご報告。今日から通常業務に戻ります。

先日、私の父が逝去いたしました。このようなご時世なので、葬儀は近親者のみで家族葬にて執り行いました。生前賜りましたご厚誼に対し心より御礼申し上げます。事後のご報告になりましたこと何卒ご容赦ください。よろしくお願い致します。


しばらく休もうと思ったけれど

あれはもう13年も前…。結局、母が亡くなった時と同じで、一か月くらいまるっと休むくらいの準備を整えてみたものの、今回も早々に復帰することにしました。

四十九日までは忌中として、故人の供養に専念とかいいますよね。私もそうしたいんだけど、私の親は、こんな私でもしっかり社会でやっていけていることをなんだかんだ嬉しそうにしていたし、いつも通り元気に楽しく幸せに過ごすことが何よりもの供養になるかなと思っています。

両親を見送るには早すぎると自分でも思うんですが、急にポッといなくなってしまったわけではなく、おだやかに最期によりそうことができました。それでもまだまだできることはいっぱいあったと思うし、思い出すと、ああすればよかった、こうすればよかったってタラレバな後悔は尽きません。

タクシー会社に電話もしたよ

そうそう、病院から夜の23時半くらいに「すぐに来てください」と電話がかかってきたときのこと。すぐ来てくださいってこの時間に?!と口ではぶつぶつ言いながら、頭ではあぁもうダメだんだなということがわかっていたので、家を出る支度をしながら体中の震えが止まらなくなってしまったんです。

うちから病院の中間地点に住んでいる弟へ連絡し、「今そっちへいくから一緒に車に乗せてほしい」と連絡しました。家を出るとき、夫に「タクシー使いなさいね」と言われたのに、私はなぜか地下鉄の駅へ向かってとぼとぼ歩いてしまったりもしました。あぁ、違った、今日は電車じゃないと思い、六本木通りでやっとタクシーを拾って、その車内で弟に「今、溜池のあたりだから~」という連絡をいれたあとのこと。運転手さんが「お父さんの病院はどこですか?それならお姉さんはこのまま関越乗って直接いったほうが早いですよ。弟さんはもうこっちを待たずに出たほうがいいです」って言ってくだって…。

あぁそうかと思って、もう一度弟へ電話し、「私は自分でタクシーで向かうことにしたからもう出発しちゃって、先に向かって」という会話があったんです。

結果的にタクシーの運転手さんは、大雨の中、高速を飛ばしてくれて、弟も私も、無事に父の旅立ちに間に合うことができました。わずか5分か、7分くらいでしたが、とても不思議で一生心に残る時間でした。私たちが一生、悲しい後悔を背負わないように、がんばって待っていてくれたのかもしれません。

それで、あのときの領収書に書いてあったタクシー会社へ電話をいれました。時間や車体番号を伝え、あの時の運転手さんにお礼を伝えてほしいと。偶然乗り込んだタクシーだったけれど、なんだかとても運命的なめぐりあわせでした。事務所の方にも「それはよかったです、必ず運転手に伝えます」と言われて少しほっとした気持ちになりました。

あんまりうまくはできなかった

何もかも。うまくいかないことばかり。親を見送るにはまだ早すぎると自分でも思いました。けれど、さらに若い弟は、喪主として本当によくがんばってくれて、13年前の母の葬儀のときよりずっと助かりました。前日にお線香をあげる面会時間を作ることもでき、父の友人たちを招いていろんなお話ができたことも、よかったです。

まだまだやらねばならない事務的な作業がやまほど残っているのですが、少しずつこなしていこうと思います。

そして今日から通常業務に戻りました。父との想い出やエピソードなど、またゆっくりどこかに書いていけたらと思っておりますので、よろしくお願いします。

とかいって、さっそくなんだけど今日は品川にいたんですが急に森山直太朗の『夏の終わり』が流れてきて、あぁ、父と車に乗るとよく流れていたなぁと思いだして泣きそうでした。まだつらいな。