ついていいウソ、だめなウソ

大人になってみて分かったことの一つ。「ウソは泥棒のはじまり」なんてことは全然なくって、ウソいっておくことで誰かが幸せになったり、前向きになったりするんだったら、そういうウソはどんどんついたらいいと思っています。未来のことなんて誰にもわからないし、希望的観測でモノを言われるのはイヤだけれど、それが誰かを幸せにするための悪意のないウソならば、むしろ肯定的に捉える人は多いはず。

いまニュースで話題になっているコインチェックの巨額流出の件も、被害にあった会社の社長が「日本円で保証します」って言った時、一種の男気を感じるものがありました。「そんな金持ってんのか?」とか「いつなんだよ!」って怒る気持ちや不安になる気持ちもわからなくもないけれど、「ちょっとセキュリティあまくてしくじっちゃった若者が自腹きって耳をそろえてお金を返すって言ってんだから、ちょっと落ち着こうよ!」って思った人も多いはず。私は、仮想通貨の取引はしていないので、ただの傍観者ではあるのですが、立ち位置としては後者に近い感じでした。

金融庁の処分だって、上場していた東芝とかの不正に比べたら、これからはちゃんとしたセキュリティ対策して、行政にしっかり監督してもらうくらいのほうがちょうどいいんじゃないかとも思ったし、仮想通貨が暴落している時だったのでタイミングとしては最悪だったけれども、そういうリスクをみんなが広く知るきっかけになって、前向きにがんばっていこーよ!って思っていたのですが、さっき読んでいたニュースがホントだとしたら、ちょっと話は違うぞ!って思いました。

コインチェック社「持ってないコインを消費者に売る」商法と顛末
引用:ヤフーニュースより 山本一郎 個人投資家・作家(https://news.yahoo.co.jp/byline/yamamotoichiro/20180130-00081027/)

ルールがしっかり決められていない中で、リスクがあると言われていた仮想通貨。そのリスクのひとつに悪意のあるウソが絡んでいるのだとしたら、応援どころじゃない。もう付き合うのは控えたほうがいいかも。まだいろんな情報が錯綜している中なので、確定的なことはいえないけれど、もしかしたらダメなほうのウソをナチュラルについて経営していた可能性が高いのかなと感じます。

てるみくらぶの件にしても、振袖のハレノヒの件にしても、相手が企業だとなかなか個人が疑いの目を向けるのは難しいという状況があります。ふたを開けてみたら、誰も幸せにならないウソを平気な顔してついている会社だった、そんなことがこれからいっぱい起こるのかなと思うと、ちょっと怖いな。詐欺めいた事件が起きたとき、どこまでを「自己責任」とするかの議論もありますが、個人としてもしっかり付き合える会社かどうかという点にもう少し重点をおいて考えるべき時代が来ているように思います。

そんな1月の終わり。ガサガサした時代だな~と一人世知辛さを感じていたのですが、マンションの前には、かわいい雪だるまが。真っ白な息と共に、ちょっとあったかい気持ちになりました。