カリフォルニア州司法試験にマジで受かっちゃったドナルド先生による【連載】米国弁護士試験のホントのトコロ。
前回は宣誓のためにアメリカ大使館へお出かけしたお話をしましたが、今回は実際の宣誓と宣誓書の返送について。
もう少しセレモニー感が欲しい宣誓
予約票を提出してから、ものの数分で6番窓口に呼ばれました。久しぶりに英語を…と意気込んでいましたが、日本人職員の方でした。カリフォルニア州弁護士の登録のための宣誓であることを確認され、「後ほど領事があちらの8番窓口で呼び出しますので、先に会計してお待ちください」と伝えられました。迅速かつ丁寧な対応でした。
建物の入り口付近に会計窓口があります。宣誓関係は50ドルです。カード支払い可。順番待ちもなく早々にお会計できました。ここまで英語の使用ゼロ。
6番窓口にレシートを提出すると、その5分後くらいには8番窓口から呼び出しがあり、領事と思われる方がアクリル板越しにいらっしゃいました。
実際の宣誓は簡潔でした⇒「このカードの通りにOathしますね?はい、右手を挙げて~、右手を下ろして~。ここにサインして~。次は私がサインします~。はい、終了です。よい一日を(*’ω’*)ノ」。という感じで2分弱で終了。もう少しセレモニー的な要素が欲しかったので拍子抜けですが、仕方ありません。帰るときまでには、待合室にいるのは5人程度に減っていて、椅子も空いていました。
支払いは先に済んでいるので、サイン済みの宣誓カードを手に大使館を後にします。入館チェックから退場まで15分程度というスピーディーなご対応。大使館の皆様、ありがとうございました。
なお、服装はポロシャツ&ジーンズで十分でした。私以外の利用者は皆さんラフな格好。
宣誓書の郵送方法で悩む
さて、サインした宣誓書はカリフォルニアの事務局へ郵送しなければなりません。返信用の封筒が同封されているのでそれを使って送りますが、郵送方法はトラッキングできるものが推奨されています。郵便料金は申込者持ちなので、どのように送るのか少々悩みました。
・レジスター (Registered Mail):いわゆる書留。700円くらい。追跡は雑で、紛失も度々発生するとかしないとか
・国際スピード郵便 (EMS):詳しい配送状況を追跡可能。2400円。レジスターに比べると優先して届けられるらしい。上限3万円の保険付き
・DHL :上の2つに比べると断然速い。Trackingももちろん可能。その分、5800円とお高め。
今回は大急ぎというわけでもないものの、紛失すると痛すぎますので(大使館での宣誓に50ドルかかってますし)、EMSを使って送りました。発送後、ちょくちょくトラッキングしてみて、DHLほどのスピード感はないものの、着実に運ばれていくのが分かりました。到着時にメール通知されるように設定することもできます。
発送から5日後に無事にカリフォルニアに到着しました(木曜日の昼に発送し、翌週の火曜日昼に到着)。
遂に登録!しかし残念なことが…
到着から2日後(発送から7日後)にはThe State Bar of Californiaの弁護士検索でもヒットしました。登録日は宣誓書の到着日ではなく、宣誓した日となります。この時点では弁護士の年間登録費を支払っていませんが、弁護士登録の要件ではありません。ただし、所定の期間内に支払わないと、ペナルティとして追加で費用がかかったり、懲戒の対象になります。
ただ、めでたく登録されたものの、残念なことに所属先名にスペルミスが…。登録カードには手書きしたので、私のアルファベットがネイティブには読みにくかった模様。実は「他の文字と混同するかも知れない」と思って、短い棒を加えて明確にしたつもりだったのですが、別の文字に間違えられました。トホホ。
登録情報の変更は本人がWeb上で行うことができます。年会費の通知(Fee Notice)に記載のアクセスコードが必要で、そのFee Noticeは宣誓書の到着から1週間後くらいに発送した旨のメールがありました。実際にアクセスコードを使ってログインして修正したところ、即時に修正が反映されました。ほっ。
【連載】米国弁護士試験のホントのトコロは毎週火曜日19時の配信となります。随時、質問などもわかる範囲でおこたえしていこうと思いますので、お問い合わせからお気軽にご連絡ください。
text ドナルド先生 2021年米国(カリフォルニア州)司法試験合格。世界中のディズニー制覇をもくろむアラフォー。