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【カンパリカクテルコンペに行ってきた!】華麗なる赤とバーテンダーの技にうっとり

「カンパリカクテルコンペティションアジア2018」の表彰式があるということで、憧れの六本木ヒルズクラブ<the horizon room>に行ってきました!

美しきカンパリレッドの世界とハイヒール


カンパリミラノからいらしたジャスティン・ウエストン氏がご登壇。

カンパリといえば、この赤。開会のご挨拶で登壇されたジャスティンさんによるカンパリの歴史を聞きながら、久しぶりにパーティー用のハイヒールでバタバタ到着した私。名実ともに思いっきり背伸びしながらの参加です。自分の服装に赤がどこにもないことに気が付き、ミラネーゼへの遠い道のりにクラクラしてきましたが、この日は2019年1月にミラノで開催されるアジア大会への出場資格をめぐる日本のトップバーテンダーたちの審査結果が発表されるという緊張の夜だったんですよ。

「この手にしている紙の裏側には優勝者の名前が書いてあるんだけれど、まだ内緒~」という絶妙なオープニングトークの後に、50人を超える応募のなかから事前審査を通過した上位7名によるパフォーマンスの披露があり、最後に結果発表と表彰式が行われました。今回はそのイベントを思いっきり楽しんできた浮かれポンチな私の潜入レポです。

カンパリカクテルコンペティションアジア2018
ファイナリストのカクテルパフォーマンス&飲み比べ


人酔いするんじゃないかと思うレベルの大盛況。イタリア大使館の方や出場するファイナリストの関係者、そのご家族、カンパリの会社や親会社のアサヒビールの方々、そして私のような「なんでここにいるんですか?」な人まで、とにかく六本木の夜はこうじゃなくっちゃね!という雰囲気が立ち込めていました。ステージの両サイトには、簡易のバーカウンターが設置されて、今回の最終選考に勝ち進まれたバーテンダーの方々がお一人ずつ、自慢のカクテルを振舞うという贅沢なシステムです。

日本トップレベルのバーテンダーによる本気のカクテルを飲み比べできちゃうなんて、めったにない機会ですからね。どんなパフォーマンスが繰り広げられていたのか、私の感想とともにご紹介したいと思います。

●椿の赤が映える女性バーデンダーらしいカクテル


最初に登場されたのは銀座のオーセンティックバー<Bar Shake(バーシェイク)>の池上 雅子(いけがみまさこ)さん。てっきりヴェルディのオペラとかけて、ミラノウケを狙っての胸元の椿かと思ったのですが、バーのある花椿通りにかけていたのかな?審査自体は午後に終了しているらしく、どういう意図でおつくりになられたカクテルなのかプレゼンを伺えなかったことが本当に残念だったのですが、『椿姫』のカクテル名のとご本人の雰囲気がとてもマッチしていて素敵でした。クランベリーとフレッシュレモンジュースが香るスッキリとした味わいで、とっても飲みやすかったです。

●フルーツブランデーが香るイタリアンカラーのカクテル


ハンガリーでは貴腐ワインばっかり飲んでいたので、まったくノーマークだったんですけれども、フルーツブランデーがすごく美味しいらしいというのを知ることができたのも、このイベントに参加した大きな収穫でした。パーリンカ(pálinka)というフルーツブランデーの香りがすごく効いているカクテルは、表面に抹茶の粉末が散らされているのがビジュアルのアクセントに。赤と白とグリーンのイタリア国旗カラーに仕上げたそうですよ。


ちなみにこのカクテルを作られた西新宿にあるBenFiddichの松沢 健(まつざわたけし)さんという方は、フルーツブランデー騎士団のメンバーなんだそう。たまたま隣で飲んでいらしたご本人の御父上から聞きました。騎士団のコスチュームもカッコよかったです。

結構アルコールがキツいんだけど、香りがいいのでうっかり飲みすぎるパターンの一杯ですね。

●華やかでデザートみたいなカクテル


カクテルってシャカシャカとシェイカーでフリフリするのもばかりを想像しがちですが、兵庫県の三宮・元町にあるElixir de Longue Vieの小川 尚人(おがわなおと)さんはミキサーをつかっておられ、思わず「わ―!合理的~」とか思ってしまいました。そういう作り方もあるんですね。

19時をまわったあたりから、ゲストの人数がとっても増えてきて、カクテルもらうのも争奪戦気味になりました。ま、パーティートークも3ラリーくらいまでは作り笑いで対応できる会話力を兼ね備えているものの、カクテル争奪戦とイス取りゲームの戦闘力は激弱だったりする私ですが、一緒に参加していた奥様が、見事ゲットされて「一緒に飲みましょう♡」と言ってくださったんで、ホッとして引っ込もうかとしていたんです。そしたらわざわざ「よろしければぜひ」と左でサポートされていらした同じバーの方でしょうかね?モジモジしてカクテルもらい損ねてた私にグラスを持ってきてくださいました。ありがとうございます、本当に。


まるでシェイクみたいなビジュアル。こうなんというか、意図していないところで、他人に気を使わせてしまったことにひたすら恐縮しながらいただいた一杯なんですけれども、エルダーフラワーがものすごく上品な香りを放っていて、生クリームもちょっと入っているから、すごくまろやかでやさしい味

この「Luna Rosso(赤い月という意味)」のカクテルで、彼は優勝するんですけれどね。いきなり結果ばらしましたが、それが判明するのはこのパーティーのラストですので、もう少し私のレビューにお付き合いくだされ。

●ごま油が入っているビックリな味わいのカクテル


一緒に参加した皆さんと私と酔っぱらいながらコレなんだー?!すごいぞー!と沸き立ったのが、MIXOLOGY Tokyoという丸の内にあるバーの眞野 貴代(まのたかよ)さんが作られたカクテルです。自家製ほうじ茶ラムやソルトインフューズドごま油、卵白などが入っていて、変化球きた!と思ったら、ドストライクでびっくりな味わい。

フランス料理のソースかと思うような奥深さに、大感動でした。

でまた、同性の私から見てもカッコイイたたずまい。「上に浮かんでいる黒いのはなんですか?」と聞きに行ったら「焦がした柚子の皮です。これ!シャキーン」と、また人柄まで気さくでホントかっこよかった。

●マルゲリータと一緒に飲みたくなるカクテル


広島の中心地・袋町にあるBar the Lounge Top Note別館の野間 真吾(のましんご)さんが作られていたカクテルは、レモンチェッロやトマトジュースがすごく際立った美味しさを醸し出していて、なんだかマルゲリータが食べたくなるような味わいのカクテルでした。その名も「Passione Italiano」。味わいだけなら、これが一番イタリアらしいかも。

それと、広島に行ったときには、お好み焼きと牡蠣を食べることに必死で、バーでゆっくりするという選択肢がなかったので、こういう機会にお店の名前をきちんと覚えておいて、今度出かけたら立ち寄ってみたいなとも思いました。

●コーヒー豆が浮かぶスタイリッシュなカクテル


ザ・ペニンシュラ東京 Peterバーの佐藤 壮太(さとうそうた)さんのカクテルは、なんとコーヒー豆が浮かんでいるというちょっと変わったビジュアル。大きいデキャンタみたいな容器でふるまわれていたのですが、19時半をまわったこのころ、カクテル争奪戦もいよいよ佳境となり、人が多すぎてよく見えない…!残念ながらお作りになられている様子も撮影できなかったのですが、このパーティー中の盛況ぶりは一番だったんじゃないでしょうか。エッセ広告部の男性Y氏は見事にゲット。さすがパワフル。お写真だけ撮らせてもらいました。

Peterはごはんだけ食べに行ったことがあるけれど、あの入口のバーは通り過ぎてしまっていましたので、いつか機会があったらゆっくり飲みに出かけたいです。

●ワイン好きにもピッタリ!南国テイストで笑顔になれるカクテル


カクテルパフォーマンスもついにラスト。赤プリ営業当時の面影をそのままに残していると噂のバー、紀尾井町の「ナポレオン」の川原 洋輔(かわはらようすけ)さんが提供されていたカクテルは、イタリアの辛口白ワインをベースにしたとってもやさしい味わいのものでした。すっかり酔ってしまっていましたが、白ワイン好きとしては、わくわくしながら楽しんだカクテルです。あの容器の花はハイビスカスかなぁ?グァバやパッションフルーツシロップが入っていて甘めかと思いきや、ホワイトバルサミコ酢のキュっと引き締まった後味がクセになりそう!

カクテルの名前は「Me Too」。飲んだ後に「わぁ、すごい!なんだこれ?バルサミコ酢~!」と、ヘルシーさもあいまって、飲んだ後にみんなが笑顔になったカクテルでした。解釈が間違っていたら本当に申し訳ないのですが、カクテル名の通り「私も~」と女性陣同士でちょっとずつ楽しくいただきました。

ハイレベルな戦いで個性を光らせたファイナリスト7名…
運命の結果発表


緊張の面持ちで並ぶファイナリスト7名の姿が見えました。

※当初、ファイナリストは5名の予定でしたが、1次審査の結果同率スコアの方がいらっしゃったため、7名に変更させていただきました。
引用:ファイナリスト|カンパリ カクテル コンペティション アジア 2018 https://camparijpcomp.com/finalist/index.html

本当にレベルの高い戦いだったことが、一次審査の様子からもうかがい知ることができるわけですが、この日の午後に行われていたという最終選考では、バーテンダーとしての創造性、ホスピタリティやパフォーマンス、コスチュームなどのさまざまな分野でポイントが加えられるという総合力を競われる内容だったそう。


審査をされたカンパリジャパンの社長(一番右)からも「おひとりに絞るのが申し訳ないくらいの状況だった」という説明がありました。

本当ですよね。選べないですもの。これ。美味しいカクテルを振舞ってくださった7名のファイナリストの皆さんのおかげで、カンパリオレンジくらいしかピンと来ていなかった私でも、カンパリのカクテルの奥深さを身をもって体験できました。呼んでいただいただけでも十分ありがたいのですが、あえて欲を言わせていただければ、できれば、おひとり、おひとりのプレゼン、私もゆっくり聞きたかったです。そのくらい、カンパリの今回のカクテルに込められた情熱や工夫、アイデアがあふれる面白さを体感できたことが興味深く、幸せな時間でしたから。

優勝はElixir de Longue Vieの小川 尚人さん(オリジナルカクテル名:Luna Rosso)


「カンパリカクテルコンペティションアジア2018」初代王者は兵庫県のバー、Elixir de Longue Vieの小川 尚人さんに決定しました。おめでとうございます。

今、こうして写真を振り返りながら思ったんですけれども、作っている時、一番楽しそうなオーラを醸し出していたのは小川さんだったのかも。

あの「Luna Rosso」確かにすごく印象的でしたし、何より、審査とはまったく関係がなかったであろうあの一瞬のホスピタリティは私にとって色濃く心に残った場面でもあったので、選ばれなかった他の方々のことを思うと心苦しくもありますが、本当によかったなぁとも感じ、納得のいく結果だなとも思ったりしたのです。この気持ちはうまく表現できないけれど。なんだかホッとしました。


受賞後のインタビューで、「この”Luna Rosso”は、今年天国へ旅立たれたおばあさまに捧げるという意味をこめていた」というエピソードを語られていた小川さん。胸元に静かなアクセントを飾っている月のラペルピン。空に浮かぶ月にかけたカンパリレッドへの敬意。もう「一番イタリアっぽさはないけど、美味しいね♪」と内輪で酔っぱらっていた自分自身の理解力のなさや語彙力の不足を呪いたくなりますよ…。マジで。そんな深い思いが込められていたなんて。

ほらな、カンパリさん。だから、私のことも、今度からプレゼンに呼んでください。うっかりレベルがワンランク上の私は、こういうライトな誤解をスグしちゃうんだから!ほかのファイナリストのみなさんのコメントも聞きたかったよーう。


最後、ファイナリストの皆さんがたたえ合い、笑顔で表彰式を終えたシーンがとっても素敵でした。打ち込むものがある人って、つくづく羨ましいなとも感じた瞬間です。本当に美味しいカクテルと楽しい時間をありがとうございました。

最後になりましたが小川さん、どうぞ2019年のアジア大会本戦、みんなの分までがんばってきてください。Let’s Go MILAN☆

【INFO】

今回参加したイベントは<カンパリカクテルコンペティションアジア2018>の表彰式です。

カンパリ CAMPARI 瓶 200ml

カンパリ飲みたくなってきたよーという方は、おうちでも簡単につくれるカクテルありますから、ぜひ試してみてくださいね!

せっかくの六本木ヒルズだというのに夜景の写真は一枚も撮っていませんが、運よくジャスティンさんとツーショットを撮ってもらえました。どうもありがとうございました。いい記念になったよ。


そして今回もお酒が大好きなボビーがインスタ上でカンパリのカクテルと小川さんの応援を世界に向けて勝手に発信中。こちらもぜひチェックしてみてくださいね。@yans_publisher

このイベントはESSEにお声かけいただいて参加したものです。カンパリのイメージが大きく変わるひとときでした。どうもありがとうございました。

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