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メルヘンチックな王様が唯一完成させることができたリンダーホーフ城 (Schloss Linderhof)

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ドイツの南東部バイエルン王国の第4代バイエルン国王だったルートヴィヒ2世(Ludwig II)。
その生涯はたった40年と、決して長いものとは言えませんでしたが、
シンデレラ城のモデルともなったといわれるノイシュバンシュタイン城をはじめ
フランスロココ様式の豪華なお城を手掛けたことから、「メルヘン王」とも呼ばれる知名度も人気も
今でも抜群に高い王様のひとりです。
私もいろいろでかけましたが、ヨーロッパのお城というイメージにピンとあてはまる素敵な物件は
だいたいルートヴィヒ2世のものでした。
若いときはイケメンで、年を重ねていくうちにメンタルを病み、最後は謎に包まれた死という
映画さながらの人生を送った王様。
その辺もなんとなく人間味を感じるポイントなんだよね。
冒頭のリンダーホーフ城 (Schloss Linderhof) は、ルートヴィヒ2世が生きている間に
たった唯一完成をしたというお城なんです。長期間で滞在していたことでも知られるお城。
お庭も広くって歩いているだけでも、とってもメルヘンな気分になれます。
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金色の女神像の噴水も。大トリアノン宮殿をモチーフに作られているんだそう。
リンダーホーフのお城の内部も、ヴェルサイユ宮殿の鏡の間を再現したかのようなお部屋があったり
ひとつひとつの装飾が、いかにルイ王朝を崇拝していたかが伝わってくるような豪奢なものでした。
お城の中には、ルイ14世やその息子、ルイ15世、そして妻のマリー・アントワネットの像があって
ルートヴィヒ2世は、これらの像に挨拶したり話しかけていたという逸話があるんですって。
どこまでもメルヘン!
純粋な心のかわいい王様だったんだな~と思います。
大好きな音楽家・ワーグナーのために作ったといわれる洞窟のステージも気合入りすぎだし!
この優美な景色をみながら、「まったくオカネモチの考えることは果てしないな~!」なんて
思ってしまったのですが、当時のバイエルンの経済状況は実は破綻寸前だったのだそう。
お城でお金を使いまくってしまったからなのか、どうなのか、もう真相は誰にもわかりませんが
ひとつ言えるのは、彼が亡くなってから100年以上たった今、この豊富な観光資源ともいえる
歴史価値も高いお城たちが、世界中の人を魅了し、バイエルン州の財産にもなっているということ。
お土産物屋さんではカッコよかった時代のルートヴィヒ2世のポストカードとかめっちゃ売れてたし。
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だんだん、大人になってきてわかることってあります。
どうにもならないことが、目の前を立ちふさぐような局面にぶつかることもあります。
でも、人生における選択肢に正解なんてないし、出口が見えなくってもその都度立ち止まって
自分で行動に理由をつけながら、前に進んでいくというやり方もアリだと思うんだよね。
ルートヴィヒ2世の評価に賛否があるとしても、それも魅力の一つなんじゃないかなと思うのです。

【INFO】

今回ご紹介したスポットは…
リンダーホーフ城 (Schloss Linderhof)
住所:Linderhof 12, 82488 Ettal
大都市・ミュンヘンからのアクセスの良さが魅力です。
オーバーアマガウ駅から9622番のバス(リンダーホーフシュロス・エッタール行き)で30分くらい。
バイエルンチケットが使えます。
車での移動が一番いいかもしれません。
近くにノイシュバンシュタインもあるので、そちらとセットになっているツアーなどもおすすめですよ。

▼お土産はコレ!

びっくりする美味しさです!お土産にも見逃せません。いくつか日本でもネットで買えますが、手に入らない種類のコーヒーもあるので、チェックしてみてね。