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美人画にうっとり♡ミュンヘンにあるニンフェンブルク城

今回ご紹介するのはドイツ・ミュンヘンにあるニンフェンブルク宮殿(Schloss Nymphenburg)です。バイエルンの王様の夏の離宮とも呼ばれるとっても美しいお城に出かけてきました。

6月って日本はジメジメしてて辛いな!っていう印象を持ちやすい季節ですが、ヨーロッパは夏が最高です。これからやってくる夏の季節わくわくどきどきしながら過ごせるとってもいい季節なんですよ。王様の別荘は、そんなシーズンの観光にピッタリ。特に春先はお庭の花々が咲き乱れていてとてもきれいです。

高い天井にご注目!ゴージャスなシュタイネルネザール(石の間)

この天上の高さすごくないですか?なんと3階まで吹き抜けなんだそうです。大人の人間がフィギュア人形みたいに見えるくらいな荘厳な雰囲気を漂わせているのは、「シュタイネルネザール(Steinerner Saal)」と呼ばれる石のホールです。石の間とも呼ばれるこの部屋は、祝宴広間として使われていたそうで、チケット売り場から入ってすぐの場所。一瞬にして訪れた人のハートを掴んでくる荘厳な雰囲気の大広間。ふわぁ~っと見上げると、ヴェルサイユ宮殿にも負けないくらい大きなシャンデリアがつる下がっています。

美しい天井の絵画は、『女王フローラに敬意を表するニンフ』という名の作品。この「ニンフェンブルク」というお城の名前にちなんで描かれたそうで、意味はニンフェ(妖精)のブルグ(城)。ホントにどこからともなく妖精がひらひら飛んでくるのではないかと思うほどの優美な装飾にうっとりしちゃいます。日本にもなんちゃってロココ調とかバロック風とかいろいろありますけれど、あの手のヨーロピアンテイストな家具とかお好きな方は、ここのお城の装飾はかなりおすすめですよ。ゴテゴテ感が苦手な人には、ちょっときついかもしれませんけれどね(;^_^A

私がでかけたのは、日曜日の朝だったのですが、人も少なくゆっくり見学できました!

最大の見どころは王様の美人画コレクション!

そしてニンフェンブルク城の一番のおすすめポイントといえばコレ!ルートヴィヒ1世の大好きな女子で埋め尽くされているお部屋です♡

ペットに寄り添うかわいこちゃんがいたので、ちょっとポージングを真似してみたのですが、いかがでしょうか?「お前じゃねーよ!」とか「どけ!」っていう苦情は送ってこないでくださいね♡

DVDも写真集もましてやネットもなかった時代、好みの女子を次々に絵師に描かせてこのお部屋にコレクションして並べていたのかと思うと、ルートヴィヒ1世のオタクぶりがうかがえます(失礼)。まったくカネモチの考えることは(失礼)。広くてカメラに収まり切れていないのですが、広いお部屋、壁一面がずらずらっと美女の絵画で埋め尽くされているのです。

グラスを持ったかわいこちゃんがいたので、私も同じアングルでいつものぬいぐるみを持って撮ってみました。アジア人にはマネのできない気品漂う御婦人。絵画の前でこんなことをしてて、世が世ならルートヴィヒ1世にぶっとばされていたかもしれませんね!ただ、当時として地位の高かった女性であれ、美女だった女性もそうだけれども、こうして絵画にしてもらって、何世紀も後世にまでその姿を残してもらえるというのは、同じ女性としてすごく羨ましいなと思いました。映画や写真がたどってきた時間とは、迫力が違うように感じますし、絵師の筆遣いやモデルとなった女性たちの生きざままでもが透けて見えてくるような不思議な世界がここにはありました。

それと、ちょっとおもしろいなと思ったのが、美人画を遠目でよーく見てみると、けっこうどの女性も雰囲気や顔立ちが似ているのです。なんとなくルートヴィヒ1世の好みがわかったところで、逆立ちしても私が選ばれることはなさそうなので、さっさと退散してみようと思うよ。

ミュンヘンの人々の休日の憩いの場

このニンフェンブルク城、サラっとまとめて書いてみましたがいかがでしたか?このお城が作られた最大の目的は「王家の勢力誇示」だったと言われており、日本人の私たちからするとザ・ヨーロッパのお城!というそのまんまな雰囲気を楽しむことができる場所です。バイエルンの歴史に名を残す有名な王様のなかでも、特に注目したいのが、初代マクシミリアン1世は1825年にここでお亡くなりになり、その曾孫、イケメンで知られるルートヴィヒ2世は1845年にここでお生まれになられたということ。

ルートヴィヒ2世はその後、お城にハマりまくっちゃって、このニンフェンブルク城をしのぐ豪華絢爛なお城をまた近くに2つも作っちゃったりするので、本当におもしろいですよね。そしてさらには、そのおかげでミュンヘンの街は観光産業も発達していたりするわけで、こういうのを目の当たりにすると、国立とか築地移転とか、予算どんぶり勘定は困るけれども、ケチるのではなく、後世まで残るようなかっこいいものを作ってほしいなとも思ったりしました。

「夏の離宮」の名にふさわしく、お城の中には人はまばらなものの、ミュンヘンっ子たちは、この広大なお庭のほうにいました。その広さたるや20ヘクタールというから、また規模がスゴイ!お茶をしてるカップルや、わんちゃんとのお散歩をたのしんでる人、なかよくお散歩している親子など、日曜の朝のニンフェンブルク城のお庭はとてものどかな時間が流れています。

ニンフェンブルク城までのアクセス

場所は、ミュンヘンの街中にあるので、旧市街観光のついでに個人でも出かけやすいスポットです。ミュンヘン中央駅からは、トラム(16や17)のほかにSバーン(1,2,3,4,6,8)も出ているので、交通費もリーズナブルに比較的時間も組みやすく遊びにいかれます。

【INFO】

今回ご紹介したスポットはドイツ・ミュンヘンにある「ニンフェンブルク城(Schloss Nymphenburg)」です。
住所:Schloß Nymphenburg 1, 80638 München Germany
TEL:+49 89 179080
公式サイト:http://www.schloss-nymphenburg.de/
1664年着工、1675年に完成したバロック様式のお城です。一般公開はされているものの、厳密にはヴィッテルスバッハ家当主さんの個人による所有物なのだそう。…どんだけ~!

▼ミュンヘンにいったら、ダルマイヤーのコーヒーもチェック!

びっくりする美味しさです!お土産にも見逃せません。いくつか日本でもネットで買えますが、手に入らない種類のコーヒーもあるので、チェックしてみてね。