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冬のグトルフォスはマジで寒かった…!

アイスランドは冬場になるとオーロラが見えるのでとても素敵なんだけれど、何しろ寒い!マイナス5℃とか10℃とか、数字上でみるよりもはるかに上回る体感温度。

私にとって人生で一番寒かった瞬間といえば、このグトルフォス(Gullfoss)の滝の前に立っていたあの瞬間。ゴールデンサークルのツアーに申し込めば、必ずここは入っているというくらいの定番スポット。


人生でおそらく一番着込んだ日。スキーもスノボもしない私にとっては、ダウン自体が動きにくいというだけの理由であまり好きじゃないんですが、このときほどダウンのありがたさが身に染みたことはありませんでした。普段はつけていないフードのファーまでつけて完全防備…のつもりだったんですが、まさかの手袋をバスのなかに忘れるアクシデント!

ってか、厳密にいうと、バスのなかがぬくぬくと気持ちよく居眠りできちゃうくらいあったかくって、おまけにこのお天気。日差しも気持ちがイイ。「日の当たる場所はあたたかい」という日本人ならだいたいの人が思っている概念のまま、ワッショイと勢いよく外に飛び出した私。愚か者でした。はじめの5分はよかったんですけれども、その後の突き刺さる空気の冷たさが、経験を超えているレベル。あわててマフラーを巻きなおしているところです。顔が痛いんだよ。顔が。ほっぺが。鼻も口も動かないし、目なんか悲しくもないのに極度の冷たい乾燥のせいか、やたらとうるんでくる。悲しくもないのに涙が出てくる始末です。

そんな状態なので、手袋置忘れがかなり致命的な状況になったのは言うまでもありません。

手袋も正直はめていると、カメラのシャッターを切りにくいとか、私なりの言い訳がたくさんあったのですが、これだけひたすらに空気が冷たいと、写真撮るより生命の危機をも感じるレベルです。

滝は勢いよく流れていますが、ガッチガチに凍り付いている箇所もあります。もっと近づくこともできたんだけれど、何しろ飛んでくる水しぶきがマジで顔に突き刺さるんじゃないかと思うくらいに痛い。

マイナスイオンも出ているのかもしれないけれど、お肌や髪は、完全に凍り付くよってくらいにやられていたので、「気持ちいい!」みたいな感覚はないです。

いっぱい着込んで、おなかと背中にホッカイロを貼って、ダウン着てマフラーしてて、涙が出るほど寒い想いをするとは夢にも思いませんでした。行ってみないとわからないことっていっぱいある。そんな思いを実感させられた場所です。

ガイドの人の話によると、曇っている方が体感温度はあったかいんですって。もう日本の感覚からすると何をいっているんだかわけがわからないレベルですが、この日は晴天であるにも関わらず、おひさまのぬくもりを感じることは一切なかったので、本当にそうなのかもね。あながち曇りくらいの天候の方が、冬のグトルフォスの滝をみるにはいいのかもね。

ただ冬に曇っちゃうと、オーロラが見えなくなるので悩ましいところ。だったら多少寒くてもいいっか!

晴れていても死ぬほど寒い冬のグトルフォスの滝のお話でした。

やや過酷な状況ですが、バスのエクスカージョンでフラっと出かけられるのでおすすめです。レイキャビクは治安もいいし大好きなのでまた行きたい。寒いのは嫌いだけど。

【INFO】

今回ご紹介したスポットは「グトルフォス(Gullfoss)」というアイスランドの南側にある滝でゴールデンサークルのなかでも人気の景勝地です。「グトルフォス」という名前は、アイスランド語で「黄金の滝」という意味なんですって。その幅は70mにも及ぶダイナミックな滝。舗装されている道を歩くので普通のスニーカーでも大丈夫ですが、冬は雪が残っていたり凍っていたりする場合もあるので、お出かけされるときにはスノーブーツなどの準備とやりすぎなくらいの防寒をしていくことをおすすめします。
■グトルフォスの滝公式サイト:http://gullfoss.is/