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【1回目接種】子宮頸がん予防の9価ワクチンがびっくりする痛さだった話

激痛だった。子宮頸がん予防の9価ワクチン(シルガード 9)の体験ブログ

患者数も死亡者数も、近年増え続けている子宮頸がん。私がこの病気を知ったのは2007年にZARDの坂井泉水さんが公表されたときでした。「がん」というだけでも重くショックな病ですが、当時の坂井さんは30代。「え?!そんな若くてもガンになるわけ?」とすごく驚いた記憶があります。

医師にきいてみました「30代でもワクチン接種の効果はあるの?」

近年、「子宮頸がんはワクチンで予防できる唯一のがん」として認知度が高まっていますし、日本でも小学校6年~高校1年相当の女子を対象に、定期接種が行われています。ただ、私は30代。一度も、このワクチンを打っていない世代なんです。結婚もしてて、今更「打とうかな?」と言っても鼻で笑われるだけかなぁと思ったのですが、ぜんぜん違いました。

婦人科医「30代でも十分効果は期待できます。オーストラリアなんかは国策で男女両方に打ちまくって、子宮頸がんの撲滅に成功しようとしています。成人女性の場合、性接触があれば半数以上が一度は感染すると言われている、まぁ一般的なウイルスですから。まずは検査して、それから打つということであれば意味はありますよ」

ぜんぜん笑われなかった。むしろ、打つことに意味があると。なら、打とう!と思って、すぐに子宮頚がん検査をして、注射の予約をいれました。

●ほぼ毎年受けている子宮頸がん検査

私は子宮頸がん検査はほぼ毎年受けています。人間ドックの項目にもあるし、住んでいる区から無料検診のお知らせも来ているので、今回は注射の直前に、区の検診チケットを使って受けました。問診、視診、内診と医師が採取した細胞による細胞診で時間は15分くらい。で、結果を聞いて、問題ないということだったので、そのあと、注射の予約をした感じです。

(参考:人間ドックの時の様子

保険適用外。HPV9価ワクチン(シルガード 9)自費の接種費用は?

私はもう30代で公費で受けられる年齢ではないので、全額自費でした。費用は1回33000円(1回・自費)で、これを2~3回打つことになるそうです。病院によって値段が異なり、もう少し安いところもあるみたいではありますが、だいたいトータルで6~10万くらいになります。

なんで接種回数が2~3回というあいまいな感じなのかというと、実はこの春から、公費で受けられる回数が2回になったから。海外では2回打てばそれなりに効果が認められているということで、公費の場合は税金ですから、費用対効果の関係で2回になったということでした。

で、私はお医者さんから「どうしますか?2回打ってみておしまいでもいいし、今まで通り3回打つこともできます。その都度予約をとる感じですから、ゆっくり考えておいてください」的な感じで言われて。私は夫とも話し合って、よほどの副作用がなければ3回打とうかなと思っています。

●2価、4価、9価の違いは?どっちがいいのか悩んだら…

これも、子宮頸がん予防のワクチンを打ちたいと思ってから知ったことなのですが、実は日本国内で使用できるHPVワクチンは、3種類あるんです。

出典:厚生労働省|https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/index.html

防ぐことができるHPVの種類によって違うんだそう。2価ワクチン(サーバリックス)と4価ワクチン(ガーダシル)で予防できるのはHPV16型と18型。これでだいたい6~7割くらいは防げるということなのですが、令和5(2023)年4月からは9価ワクチン(シルガード9)も定期接種で受けられるようになっていて、HPV16型と18型に加え、31型、33型、45型、52型、58型の予防に対応しているといいます。これは子宮頸がんの原因の8~9割。より幅広く感染を防げるということで私は9価ワクチンを打つことにしました。

9価ワクチンの接種スケジュールは?意外と時間かかる

出典:厚生労働省|https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/hpv_9-valentHPVvaccine.html

15歳以上の人は、1回目の接種から2回目の接種まで2か月、そして3回目はそのまた4か月ということでトータル半年かかることになります。若い人はもっと間隔をあける必要があるそうなので、意外と時間がかかるんだなぁと思いました。

HPVワクチンは3種類いずれも、1年以内に規定回数の接種を終えることが望ましいとされています。

HPVワクチン9価を打った!痛みのピークや待機時間は?

HPV9価ワクチンの副反応などについて書かれた説明書

で、4月某日。9価ワクチンを実際に打ってきました。待ち時間がけっこう長くて、副反応などについて書かれた説明書きをずっと読んでいました。

「副作用とか大丈夫ですか?」「痛いですか?」と医師に聞くと「30代なら副作用でにくいですよ。注射自体もコロナのワクチンと同じで、痛いことは痛いです。10代とかだと失神しちゃう人もいるレベル」と、言われました。先生は「10代は痛みに弱いからすぐ気をうしなっちゃうんですよ~」と言ってましたが、打つ直前にそんなこと言われても超恐怖。実際、気を失って転倒してケガをしてしまったという事故があったりもするそうですよ。

●看護師さんにベッドでワクチン注射をしてもらった

私の場合は、医師ではなく、看護師さんが処置室でワクチンを打ってくれました。痛みに強いか弱いかとか聞かれても、あんまり人と比べたことないからわからず。私はひとりで病院へ行ったのですが若い人はなるべく親御さんとか付き添いの人が一緒のほうがいいそうです。

うっかり倒れても大丈夫なようにベッドに腰かけて、左の方のところに注射をされました。

●激痛は注射を打ったあとにきた

注射自体はホント数秒で終わるレベル。チクっとして、薬が入るときにウゥって痛くて、針を抜くときにまたチクっとして…。いつものとおり、ふいうちされるのは嫌だからじっと見ていたのですが、無事に終わって、シールみたいなの貼ってもらってホッとした矢先、グググググ~っと肩全体が痛くなってきました。

私「めちゃくちゃ痛いんですけど。どんどん痛いんですけど。こういうものですか?今すっごく痛いです」

看護師「人によりますね。数分でおさまるという人がほとんどですよ~」

と、超笑顔で言われたんですが、今まで打ったどの注射よりも痛かったです。なんならコロナのワクチンより痛いくらい。確かにこれは若い人なら失神しかねないなぁと思いました。

けれど、お会計を先にするように言われて、カードで支払いとかしているうちに、気がつけばさっきまでの激痛がだいぶ和らいでいました。

●打った後30分間、病院で待機

これが一番ネックだったんですが、すぐに帰れるのかと思っていたら、30分は待機ということで、待っている場所がない病院だったので、入口のソファでひたすらノートパソコンで原稿を書き続けていました。パソコンなかったら、本当にやることなかったかも。読みかけの本とか持っていけばよかったなと思いました。

病院によるのかもしれませんが、事前に待機時間を確認しておくことをおすすめします。

今のところ、大きな副作用もなく2か月後に2回目接種予定

というわけで、今のところ、体調に大きな変化はありません。打った当日の夜はけっこう方が痛かったけれど、コロナのファイザーのワクチンに比べたらぜんぜんマシでした。今も普通に元気で、2か月後に2回目の予約もしてきたところです。

うな重食べてパワーチャージ♡

防げるガンなら、防ぎたいと思って自費で受けた9価ワクチン。10万近い出費になるのは痛いですが、お守りみたいなものなので、次回も副作用ゆるめならば3回打つ予定ではいます。 ワクチンに関してはいろんな考え方があるので、絶対おすすめとかって言いませんが、私のようにがん家系で心配って思っているならば、打っとく選択肢もアリだと思います。以上、体験レポでした~。

▼2回目を打ったお話はこちら


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