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坂元先生の脚本

「カルテット」の最終回は秀逸だったな。
人生にはいいことも、悪いこともあるし、
価値観が合う人にも、合わない人にも出会うし、
自分を見失うことも、強くなれるタイミングもあるし、
他人を愛しく思うことも、距離を置きたくなることもあるし・・・
なんか本当に突き刺さるものが凝縮されていたよね。

ハッピーエンドでもバッドエンドでもなく、
わかり合えない4人がわかり合えないことを理解しながら
一緒にいるっていう結末にとても考えさせられてしまいました。
好きとか嫌いとか関係なく、寄り添ってくれる人と一緒にいると楽だし、
女性の場合は結局それが幸せになる近道なんだろうな。
条件とかくだらないことに振り回されていると、道を踏み外してしまうよね。

自分がどういう人なのか、いまだにわかり切れていない迷走中の私には
それこそ、理解不能な世界だけれど、現実って案外ああいうものなのかもしれない。
ああいう仲間がほしいな~とか、楽器とか弾き始めちゃおっかな~とか
一瞬思ったけれど、ガラじゃないからすぐ思いとどまったんだ。

それでってわけではないのだけれども、坂元裕二先生の書く
セリフのセンスがすごすぎるって思って、今、脚本ごと読み始めました。
「最高の離婚」、このドラマも好きだったの。
あの当時は、私もまだ若くて、ヒロインと同じような小さなことで
離婚したくなっちゃう問題を抱えていたから、
自分の新婚時代と重なって、今読んでも切なくなる。
物語の中のヒロインは、もう戻らなかったから余計に。

もしかしたら、存在したかもしれないもう一つのストーリーの話って
この間観たララランドもそうだったけれど、きっと大人になると
みんな持っている側面なんだと思う。

何気ない日常の中のやりとりが、会話劇みたいで、
小説ではなく、脚本読みながら、今、毎日感動しているよ。
グサグサくる感じの表現は、そこら辺のラノベよりもいい。
こういうの、国語とか道徳の教科書に書いといてほしかったくらいだよ。
もうアラサーだけど、ま、今からでも間に合うかな。

ちょっとお勉強したいことがまた増えてしまいました。今年の春。
ぼちぼち冬も終わりですね。
窓からの日差しがユラユラして、今日は一日眠かった。
うっかり携帯も忘れて、読書とかしちゃって、やることがたまった。
でもこういうのも、ある種の幸せなんだ。たぶん。