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北海道の人たちはひかえめなのかな…。電話でのやりとりがおもしろかった話

私の周りにいる北海道出身者(ま、せいぜい片手くらいな人数なんですけれども)、みんな大らかでにんびりしててすごくイイ人。きっと北海道の広い台地でのびのび育ったから、人柄そのものがのびのびなのだろうと勝手に推察しております。

で、今、ちょっといろいろあって、釧路のバス会社の方に観光情報をもらおうと電話してみたんです。ネットの情報って当てにならないから、ホントのところを聞くにはこれが一番手っ取り早い。そしたら思いがけず、大らかすぎる会話が繰り広げられたので、自分の備忘録としてもメモしておきます。

「たんちょうの里って、どのくらいの観光時間を見込んでおけばいいですかね?」
すると、
「そうですねぇ、、、ま、1時間もあれば十分かと…」

・・・えっっっΣ(・ω・ノ)ノ!

私はてっきり半日必要なのか、まる1日かけて、なんなら朝からスタンバってたんちょうたちの飛来を待つくらいの覚悟が必要なのか…、そこの判断を仰ぎたかったのに、まさかの超短時間観光をすすめられることに…!

「たんちょう、いるんですよね?」
質問の仕方が悪かったと思って聞き直すと、
「います!います!施設のなかからも見れます。声とか聴くなら外で餌付けしている場所があるので、そこへいけばいますよ。でもたんちょうなんて見たいですかぁ~?
って半笑いで返されてしまい、思わず私も笑ってしまいました。

「たんちょう見たいですよ。レストランもあるみたいですし…(^_^;)」
「んまー、たんちょうは10分ですかねー。すぐ飽きちゃうと思いますよぉー。寒いし。食事もできますけど、んまー、釧路の駅前の方が…」

わーお、冬の釧路の観光をひっぱるたんちょう様を。。。私は生まれてこの方、生のたんちょうなんて見たこともないんで(ほとんどそういう人多いんじゃない?、見ることができたらけっこう嬉しいんだけれどな!と思いつつ
「じゃ、阿寒湖の温泉にまっすぐ行こうかな…てへ」
って話を切り替えると、
「阿寒湖もなにもないですからねー。とかいっちゃうと阿寒湖の方に怒られちゃうけど…てへ」

何もなくないだろぉーう!と苦笑いを浮かべつつ、
「ワカサギ釣りとか、スノーモービルとか、いろいろあるらしいじゃないですか。温泉だったら私、ずーっと入っていられますし!」
といってみたのですが、
「だいたい数分で終わりますよ。あのアクティビティって。しかも湯めぐりとかもやっていないんですよ、あの町。基本的にお土産物屋さんしかなくって。カフェもおしゃれな場所はないしぃ~。」

その数分がキラキラした思い出になれば、もう十分なんだけど、アレいいですよ~!コレいいですよ~!ってゴリゴリ推してくる観光地と違って、なんだかとってもマイルドなプレゼンを聴く羽目になりました。私としては、たんちょうと名湯とワカサギ釣りって、十分すぎるくらい他にはない魅力的な体験だと思うんだけれどな。

ついでに、阿寒湖の温泉旅館にも電話して聞いてみたんですけれど、「阿寒湖ですか?半日なら~、う~ん。一日いると長いかな~っていう気がしますねぇ~。」とのこと。えーーー。旅館のおじさん、まじですか?

「ワカサギ釣りも好きな方は2時間くらいやってますけれど、東京からこられるのでしたらあったかくしても数分じゃないでしょうかねぇー。」

どんどんオススメ観光タイムが短縮されていくじゃないか!(笑)

もういい!これは、でかけてみるしかないね。春の西海岸の余韻にひたりながら、真冬の釧路へ。季節逆戻り。サクサク計画をたててみることにします。思いっきり寒がりだけど、なめてもらっちゃ困るぞー。

何はともあれ、バス会社のおねーさんも旅館のおじさんも、お忙しいのにありがとうございました。観光時間とかどこがいいのかとか、結局よくわからなかったけれど(笑)すごく参考にはなりました。丁寧に対応いただけて、ありがたかったです。

北海道の方たちがおおらかでほんわかしてて、観光客にも本音を話してくれるという面白さがよくわかったので、すぐにホッカイロを大量買いして旅の支度にとりかからねば。

【INFO】

冒頭の会話に突然出てきた「たんちょうの里」とは、正式名称を「阿寒丹頂の里」というスポットです。
住所:北海道釧路市阿寒町上阿寒23線36番地1
TEL:0154-66-2969
公式サイト:http://www.hokkaido-michinoeki.jp/michinoeki/810/
レストランもあるし、よく見たら温泉もあるし、けっこう楽しそうな場所なのにな!また実際にでかけたらレポート記事でも書こうかと思います。こうご期待。朝からとても和みました。北海道の時間の流れってやっぱりおおらか。