ドイツ中西部にあるマインツ。フランクフルトからSバーンに乗って40分ほどで行かれる街なので、出張ついでにフラっと日帰り観光するのにぴったり。あのシャガールの作品に出合えるめちゃくちゃ素敵な教会があるのでご紹介します。
もくじ
グーテンベルクの生誕の地!歴史情緒あふれるマインツの街
活版印刷を発明したヨハネス・ゲンズフライシュ・ツール・ラーデン・ツム・グーテンベルク(Johannes Gensfleisch zur Laden zum Gutenberg)氏が生まれた街として有名なマインツ。ドイツのなかでも宗教色が色濃く残る場所です。
シャガールの青い窓がある教会が有名らしいということで、私はマインツ中央駅から歩いていきました。1キロくらいあって、観光しながら歩いていたら15分くらいかかりました。
<聖シュテファン教会>シャガールのステンドグラスが幻想的
この薄ピンクのかわいい壁が、今回の旅のお目当てである<聖シュテファン教会>です。ドキドキしながら中へ入ってみました。
■ときめきのシャガールブルーの厳かな世界
1978~1985年にかけて制作されたという、美しいシャガールの魅力とパワーを感じる内部。ドアを開けた瞬間の厳かな空気にびっくりしました。一大観光スポットになっているのかと思いきや、誰もいない。
なんちゃって貸切状態でひとり椅子に腰かけながら青に包まれる不思議な時間を過ごしました。
もともとはウィリギス大司教によって990年に設立されたそう。1973年の春に、戦争による破損の修復が完了した教会の窓をと、シャガールに制作の白羽の矢が立ったのだそう。シャガールはすでに高齢でしたが、晩年までこの教会の制作に携わります。
まさに生涯現役。かっこいいですねぇ。シャガールの渾身のパワーがこの<聖シュテファン教会>内部からあふれ出ているようなんです。
■<聖シュテファン教会>の外からだとわかりにくい
内部はあんなに青いのに、外から同じ窓を見てもこの通り。
ほぼ真っ黒でよく分からないのですが、中に入ると空気感がガラリと変わるところなんかも、この青い窓の魅力ではないかなと思いました。
あとね、西陽が沈みかかってからがヤバイ!窓から差し込む光が弱まるにつれてブルーがいっそう深くなっていく景色は、ハートをギュっとされるようなしびれる瞬間でもありました。早起きできないので、あきらめたけど、朝とかきてもまた光の入り方が違ってイイかもね。
<聖シュテファン教会>の営業時間と入場料金は?
シャガールの窓を見るには、見学時間が季節によって異なるので公式HPをチェックしてからでかけてください。一応、2019年時点での情報を記載しておきます。
Öffnungszeiten Sommer
ST. STEPHAN 公式サイトより
01.03 – 31.10
Montag – Samstag
10 – 17 Uhr
Sonntag
12 – 17 Uhr
Öffnungszeiten Winter
01.11 – 28.02
Montag – Samstag
10 – 16:30 Uhr
Sonntag
12 – 16:30 Uhr
一応、3~10月がサマータイムになっていて、10~17時(月~土曜)、12~17時(日曜)です。冬場の11~2月については10~16時30分(月~土曜)、12~16時30分(日曜)となります。
日曜日は本当に徹底的にお店が閉まるので、観光することなくて困っちゃった時には、フランクフルトからも足を延ばしてみる価値があると思いますよ。
だって、こんなにスゴイ景色を、無料で見られるんですもの。ヨーロッパの教会はすごいのであります。
<聖シュテファン教会>へのアクセス方法
マインツの中心!大聖堂もちょっと見える。大聖堂より標高が高い教会です。
マインツ中央駅からは、路面電車も出ているのですが、あとで地図をみたらMainz Römisches Theater駅(マインツ中央駅からSバーンで一駅)からのほうが近そう。マインツの最も高い丘の上にあるので、坂道が辛かったです。でも街並みをゆっくり見ることができて面白い発見も。
■Schillerplatz(シラープラッツ)のモニュメント
路面電車の場合、Schillerplatz(シラープラッツ)から坂道を登っていくルートがイイのかなと思うんですが、この何気ない広場がまた情緒があって素敵なんです。
シラー記念碑があって、待ち合わせポイントとしても良さそう。このすぐ近くのカフェで、ひとりお茶しながらケーキ食べて休憩したりもしました。すごく雰囲気が良かったです。観光客は少ない。というか、平日だったこともあり、私以外ほぼ地元のコミュニティ感満載。
知らないおばちゃんに「どこから来たの?」とまるで、迷子の子どもに話しかけるようなテンションで心配される私は、よほど浮いた存在だったのでしょう…。
でも繁華街からは少し離れているこのエリア、レストランも雑貨屋さんも本当にかわいらしくて、毎日でも通いたくなる快適さでした。ドイツらしいお土産物とかも空港より圧倒的におすすめです。
すっかり冷え込むドイツの秋。私が行ったときには閑散としていたこの「カーニバルの噴水」は夏場は大人気のスポットらしいので、ぜひにぎやかなシーズンにおでかけのときには、涼し気スポットとしてチェックしてみてください。
今回ご紹介したスポットは<聖シュテファン教会(Kirche Sankt Stephan)>です。
住所: Kleine Weißgasse 12, 55116 Mainz
服装はカジュアルでOKですが、教会ですので、露出は少ない格好のほうが無難です。
▼ドイツらしい体験をできる優雅なツアーもあります!
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