しばらく2017年のお話が続くよ。これはクリスマスイブの前日に届いた荷物のなかに入っていたもの。ラオスのルアンパバーンで撮影した写真が「堺・アセアンウィーク2017」のフォトコンテストで入賞したそうで、賞状と賞品(堺市の伝統産業品である醤油とハサミ)などが自宅に送られてきました。
とっても嬉しいです。ありがとうございます。
メールや電話などの対応もとても丁寧で感激でした。自分では「私の写真なんか…」って思うこともあったんだけれども、「イイ」とか「スキ」って言ってくれる人たちがいるので、ヘタの横好きながら、毎日パチパチ、パシャパシャ撮りまくっていた甲斐があったなーと思います。
今年は何かのタイミングで堺市にも立ち寄りたいと思っているので、そしたらこのいただいた醤油屋さんにでも立ち寄ってみたいと思いました。千利休関連の施設のチケットももらったので、関西にいくタイミングにふらっと出かけたいと思います。2018年の予定が一個増えたのもうれしいな。
受賞した作品はこの夕日の写真。
ルアンパバーンの旧市街地にあるメコン川のほとりのカフェで、大好きなラオビールを我慢しながらコーヒー飲みつつ撮影しました。私の場合、プロという看板を背負っていない分、自由に楽しく好きな瞬間に好きな色でパシャパシャとったなかの1枚です。
とはいっても、せっかく撮った写真だもの。多くの人の目に触れていただく機会が増えたのはうれしいし、なにより審査いただいた方にも認めてもらえたのもすごくうれしい。
この夕日の瞬間は肉眼で見ていたときは時間が止まっちゃえばいいのになっていうくらいゆっくりとろけるような瞬間で、とても幸せな気持ちだったのを今でも鮮明に覚えています。ラオスにいるときは、ずーっとそんな時間が流れている感じ。不思議ですよね。東京にいるときでも、ほかの都市にいるときでも、遊んでいるときも、温泉に入っているときも、こうして夕日をみているときも、いつでも数字の上では時間が平等に刻まれていくのに、感じ方とか受け止め方が私の場合はいつもぜんぜん違うのです。
それは、ラオスの人々のあたたかさにもあるのかもしれません。たとえ、メコン川で漂流しても、生きた鶏を乗せたトゥクトゥクに乗る羽目になっても、「まぁいいっか」って思える感じ。現地の人の笑顔と親切心に触れていると、冷たくなっていた私の心もやわらかくなるような気がします。肩の力を抜いて楽しめる海外という意味でもすごく貴重。スリがいるんじゃないかとか、危ない目にあうんじゃないかとか、多少なりともドキドキする緊張感があまりないのです。みんな優しいし、とても治安がいい。仕事はお金のためだけにやっているわけじゃない部分も大きいので、いつかラオスの発展に貢献できるような場面があれば、お手伝いもできたらいいな。ラオス語は話せないけれど、なにかそれっぽい計画があるときには遠慮なく声をかけてくださいね。私にできることがあれば協力したいんで。
とろけるみたいな幸せな時間がずーっと流れてる場所だから、私はルアンパバーンが大好きなんだと思う。いつかあの街で暮らせる日がきたらいいなと思うけれども、世界遺産に認定されて、飛行機がいっぱいくるようになって、観光客が増えて、この数年だけでも急速に変化している場所なので、きっとあっという間に変わっていってしまうのかもしれない。今だけの風景。ラオスの人々の笑顔。ずっと変わらないでいてほしい。そんな気持ちも応募コメントにつらつら書いてみました。どこかでまたもしこの写真を見かける機会があったらぜひ読んでみてください。
というわけで、クリスマスイブ前日のちょっと思いがけない贈り物のお話でした。1日早くサンタさんがきたような…、そんな幸せな気持ちになった土曜日の朝。イベント関係者の皆様方、受賞の連絡に際しましてメールやお電話等、丁寧に対応いただきまして、本当にありがとうございました!
【忘れえぬ陽】INラオス・ルアンパバーンにあるメコン川
夕日の写真を撮ったときのエピソードなどを紹介しています。