ANAのように愛されたい!

世間では、援助交際的な関係をしてくれる男性探しのことをパパ活って呼んでいるらしいですね。こわいこわい。男性サイドが相手の女性を探す場合は、ムスメ活になるの?そんなんしなくても、オカネモチダンディーは、モテる前提なのでしょうか?世の中には、私の知らない世界が多すぎます。

国内を飛行機で旅行にでかける日の朝

「もうちょっとがんばったら、あなたのステータスをアップしてあ・げ・る♡」

っていうような内容の魅力的なメールが、数年前のある日、うちの夫のもとにも届いちゃいました。ANAの誘惑に一瞬でやられた夫は、せっせと飛行機に乗りまくり、私が予約しようとした旅行に関しても首を突っ込んでくる始末。

マイルじゃない!ポイントなんだ~!」とわけのわからぬことを叫びながら、見事にスーパーフライヤーズ(=ANAにとってのパパ的存在)になれた拙宅の夫は、ドナルドダックによく似ています。顔も歩き方も全部。

歌舞伎でいうなればご贔屓さん?サッカーでいうなればサポーター?スポンサーとか、タニマチとか名乗れるほどではないものの、主婦の私からしたら「マジで?!」と腰を抜かしそうな勢いで謎のお金が投じられることになったのです。そんなこんなで無事にゲットしたスーパーフライヤーズ(通称:SFC)というステータスを勝ち取りました。「ふぅ、ようやく落ち着いた」かと思いきや、今なお頭の痛い問題があるんですよ。

それが、やたら早く空港へ行きたがる問題…。

ANAラウンジ

理由は、このラウンジに入りたいからです。たったそれだけの理由で、朝から無駄に早起きさせるという事態に何度も直面しております。低血圧な私は、ここに来るたびに、頭が毎回クラクラしてくる謎の病気にかかったらしい。

一方の夫といえば、浮足立った状態でピコピコ嬉しそうにコミカルな動きでラウンジへと入り、カードをピってしてもらって、「〇〇様、いつもご利用ありがとうございます」というスタッフのお姉さんの笑顔にご満悦。鼻息荒くし、「聞いた?僕はご常連だから、挨拶されたの、見てた?」と毎回私に言ってくるコントみたいなことをやらかしてきます。本当に毎度。これは、ネタではなく、事実なのだよ。

空港のANAラウンジ

100歩ゆずって、国際線のラウンジは、まだいいんですよ。とんこつラーメン美味しいしね。しかし、国内線のSFCが利用できるラウンジには、ラーメンすらない。軽食がない。ゴールドカードのラウンジですら、クロワッサンがあるのに!本当に、ココはおもしろくないのですよ。1時間おきにおなかがすく燃費の悪い私は、この国内線のラウンジで時間をつぶすのが何よりも苦手です。

たん熊北店の太巻き

この日は、ラウンジに何も食べ物がないため、外の売店でわざわざ買ってきた「たん熊北店」の太巻きがとっても美味しかったのが何よりもの救い。ってか、本当は普通のお店に入って食事をしたいのに、ラウンジに行きた過ぎる夫を見ていると、それすらも言い出せず、忖度してしまいます。ティーパックの味気ないお茶で流し込みながら、ハイテンションな夫を見つめる朝。

「登場時刻まで、まだ1時間以上あるじゃないかー。」とまくしたてたくなる感情をグっと押さえます。

ANA

だってぇ、コーヒーのソーサーの底に「ANA」って書いてあるだけで、うれしくなっちゃって、満面の笑顔で「撮って~」と、こんな記念撮影をさせられたりするのですよ。ANAへの愛が深すぎ。これだけラウンジを満喫する人って…って思うでしょ。それが、一定数いるんですよ。もしあなたのご主人や彼氏が、無駄に、石垣島往復とかやりだしたらかなり危険な状態です(笑)

lounge

それにしても、この殺風景かつ美味しいものすらないラウンジで、朝からこのテンション。すべてが謎。しかし、ここにいる男性の多くは、夫と似たようなテンションの人がちらほらしてるんですよね…。そんなにいろんなアングルで、ビールとパソコン撮ってどうすんの?状態のオジサン率が高いのです。私は思いましたよ、きっとこれが愛なのでしょう。恋だとか、ファンだとか、オタクだとか、通り越しているじゃないですか。スーツ着ているビジネスマンも、品の良さそうな青年も、浮かれたうちの夫も、ここにいることを大満喫している男性たちの幸福に満ちた顔。食べ物がなくて、怒ったりしない器の大きさ。ただここにいるだけでいい。なんだろう、この理想の家庭像みたいなANAのラウンジ。私も、ANAのように愛されたい!

おまけ

飛行機のなか

飛行機でオニオンスープを頼んだら、紙コップの白クマくんがかわいかった。