最近、奥様友達の間でもよく話題になる「格安スマホ」とか「格安SIM」。私も仕事用の携帯を格安スマホの格安SIMに変えてみて、実際に利用しているのですが、正直な感想としてはいいところもあるし、悪いところもある。ただ、最近、巷で出回っている噂の中には、結構間違っている部分も多かったりするので、夕方の特売時間を狙ってお買い物しているちゃっかり賢い主婦の皆さんにもわかりやすく、何がよくって、何がダメなのかを解説したいと思います。
もくじ
今更聞けない?!格安スマホと格安SIM
奥様友達と話をしていると、一番多いのが、「格安スマホ」と「格安SIM」がごちゃごちゃになっちゃっている人が結構多いです。今更、聞けなくなっちゃっているのかなんだかよくわかりませんけれども、私にだったら全然きいてくれていいですよ♪
●格安スマホとは?!
格安スマホというのは、その名の通り、「スマホ本体」のことを指します。人気なのかどうなのかは不明ですが、ビックカメラとかの売り場でダントツ幅をきかせているのが中国のファーウェイ(HUAWEI)やエイスース(ASUS)。事実関係、特に気になるシェアがどうなっているのか、どなたか詳しい最新データをぜひ公表してほしいんですけれども、お店にいって「格安スマホください」っていうと、かなりの確率で「値段安いですから~」という理由でこの2社をすすめられる可能性が高いと思います。
Huawei 5.2型 P10 lite SIMフリースマートフォン ミッドナイトブラック 【日本正規代理店品】 P10 LITE/WAS-LX2J/MI
エイスース SIMフリースマートフォン ZenFone Go ピンク ZB551KL-PK16
実際、悪くないし、コスパで選ぶなら断然中国メーカーがおすすめなんですけれども、一定の世代以上の人は「日本のメーカーのほうが安心」って、思っていたりもするじゃないですか。すると、セカンドチョイスとして登場するのがだいたい富士通です。
富士通 SIMフリースマートフォン arrows M04(ホワイト)【日本正規代理店品】 FARM06302
富士通もいくつかモデルが出ているんですけれども、値段は中国メーカーよりはアップしますが、それでもiPhoneとかXperiaに比べると断然値段が安いです。私が仕事用で買ったのも富士通のアローズ。ま、お客さんからの急な電話に出れればいいくらいのつもりだったのですが、悪くはないですよ。メールチェックしたりするくらいなら。ただ、よくもありません。カメラとかXperiaのほうが断然きれいに撮れるし。
選ぶポイントは人それぞれだと思うのですけれども、こういった最低限の機能を兼ね備えていて、かつ、SIMロックがされていないSIMフリー仕様になっているスマートフォンが「格安スマホ」と呼ばれていますのです。
●格安SIMとは?!
格安SIMというのは、安いSIMカードのことです。SIMカードが何かというと、固有のID番号が記録されているスマホに差し込む小さいカード(というより、本当に小指サイズの小さいチップみたいなの)があるんですけれども、それ。その小さいチップのなかに携帯を使う時の番号の情報とかがいっぱい入っているんです。
今までって、docomoとかauとか、それぞれ料金プランを選んで契約していたじゃないですか。日本は今までスマホの端末にそれぞれのキャリアが、ロックをかけていたので、2年間の契約縛りがあったり、いろいろそのロックの制限を解除するのにお金がかけられていたんですけれど、海外では、SIMフリーといって、自由にSIMカードを買って差し込むだけで携帯が使えるプリペイドみたいな気軽な使い方ができていたんです。で、日本も、そういう風にしていきましょうという方向になってきました。
だから、普通にauのお店で買った、SIMロックされているスマホは、他のSIMカードを使いたいときには、まずSIMロックを解除してもらう必要があるんです。はじめっから、自分でSIMフリーのスマホを買った場合は、値段の安いSIMカードを差し込めば使えるというわけ。
格安SIMのいいところ
格安SIMに変えるメリットというのは、一番はその値段の安さではないでしょうか。今、これを読んでいらっしゃる皆さんが、毎月携帯にいくら支払っているのかはわかりませんが、私が思うに、大手キャリアの料金プランの平均が月々1万円前後くらいのイメージなんですけれども、格安SIMだと3.1Gで2000~3000円くらいでしょうか。ま、プランにもよりますが、ザックリ半額くらいか、もっと安くなる場合もあると思います。
毎月かかる費用だから、けっこう大きいですよね。固定費用がそんなに節約になるのなら、SIMフリーの格安スマホにして、格安SIMにしてもいいかもー!って思うかもしれません。
格安SIMのダメなところ
ただ格安SIMは、安いなりにデメリットも多いので、ざっくり紹介しておきます。
●通信速度が遅い
これ、お店で「楽天モバイルはdocomoの回線を使っているので通信が安定しています」的な説明をされて、お客さんをバカにしているにもほどがあるセールストークだなぁと、少し呆れてしまったことがあるのですが、厳密にいうと、格安SIMは大手キャリアのサブ回線を使っているので、通信速度は遅くなります。普通に使える時間帯もありますが、回線が混みあう12時すぎ(お昼休み)や18時過ぎ(みんなが仕事終わって携帯を見だす)の時間帯は接続が遅くなります。
災害時とかにも、実際、心配が残りますよね。そういうものだ!と思って使う分にはいいと思いますが、docomoの回線だから安心!と、思っている場合はちょっと注意が必要かもしれません。
●設定は全部自分で!
auとかdocomo、ソフトバンクのショップで普通に購入した場合、携帯の設定をやってもらえるじゃないですか。でも格安SIMの場合は、基本は全部自分で設定しなければなりません。壊れたときにも、代替え機をくれる大手キャリアならではの手厚いサービスは格安SIMにはついていません。その辺りも選ぶときに事前に知っておきたいポイントかなと思います。
でも、格安SIMの場合は、他にもSIMフリースマホを持っている場合、差し替えるだけで使えるので、仕事用とかプライベート用とかで何台もSIMフリースマホを持っている場合とかだったら、代替え機の心配もないのでいいと思います。
格安スマホに海外のSIMカードをさしてスグに使える!は、間違い
お店の人や、格安スマホ業者の説明のなかで、一番ヒドい!って思っているのは、ここなんですけれども、「格安スマホ、SIMフリーだから海外旅行のときにも現地の安いSIMカード買えばすぐにそのまま使えますよ~!」って、あれ、「どこの国の話してる?」って疑った方がいいですよ。そんなに簡単な話じゃないですからね。
機械オンチで困っている人に、親切な顔してこの説明している人、ホント悪魔だと思う。もしくは、本人も勘違いしているのかもしれないけれど。けっこう、大手のサイトにもSIMフリーの格安スマホって、海外旅行のときにおすすめ!みたいに書いてあったりするんですけれど、海外旅行の時こそ、格安スマホは勧められません。
海外と日本では周波数が違うからSIMを差し替えても使えない
どこの国に旅行するかにもよるんですけれども、日本とほかの国では、通信に使っている周波数が違うから、SIM差し替えただけでは使えません。語学に自信があって、SIMの設定だって任せとけー!っていう人でも、けっこうパニくるのが、この周波数問題。
周波数の違うアメリカのSIMカードを楽天の格安スマホにさしてみた
たとえばアメリカのSIMカードを富士通のSIMフリーの格安スマホに差し込んで、ちゃんとアクティベートまでやったとしても、このGという謎の表記がでます。これは、2Gとかの低速設定になってしまっているという表示らしいです。私も実際にやってみて初めて知ったんですけれども、アメリカのT-MOBILEのお兄さんも「こんなの初めて見たー」って言っていました。4Gの時代に、2Gの通信設定で、何が起こるかというと、普通のサイトにはほとんど繋がりません。ヤフーメールすら、接続はしているけれども表示速度が追い付かなくって見れない状態です。
地図のアプリも使えません。ショートメールはギリギリ送信できます、めちゃ遅いけど。電話も普通にできます、が、電話番号は現地のSIMのナンバーに変わっています。自分でも番号わからないのに、いきなりオレオレ詐欺みたいなのがかかってきたりもしました苦笑
「格安スマホ、SIMフリーだから海外旅行のときにも現地の安いSIMカード買えばすぐにそのまま使えますよ~!」
お店の人とか、格安スマホメーカーのあの売り文句が、いかにひどいかお分かりいただけたでしょうか。ま、海外にいくときに、本当にスマホが必要なんだったら、はじめっからグローバルな仕様になっているiPhoneとかgalaxyとかのほうが、断然おすすめです。Wi-Fiの設定も慣れていれば簡単だけれども、言葉の問題とか操作の問題とかがある人は、日本からレンタルしていくほうがいいでしょう。現地のSIM買ってもアクティベートするの結構難しかったりしますからね。詳しい友達とかがいるんだったらやってもらえばいいけれど。
トラブルが多い海外旅行ではスマホは大事な命綱
これがすべてではないし、厳密に深堀していくと、もっといろいろあるんですけれど表面的な格安スマホと格安SIMのメリット・デメリットについてご説明しました。
道に迷うかもしれないし、悪い人に騙されるかもしれない。どこかに通報したり、逃げたり、助けを求めたり…、いろんなトラブルを想定しておいた方がイイ海外旅行において、格安スマホとか現地のSIMカードに頼りすぎるのは、ちょっとどうなのかな~と私は思っています。
ガジェット系情報、わけわからないことが多いかとは思いますが、女性は特に、こういうところはしっかり押さえておいた方が安心ですよ。
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