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リスボンのジェロニモス修道院の見学と修道女ゆかりのエッグタルト

治安に不安アリ。リスボンはタクシー移動がおすすめ!

ポルトガルの首都・リスボン。大航海時代にその栄華を極めていたことで有名で、私は世界史の教科書の中でも一番わくわくしたシーンだったりもするんですが、そのなかでも特に観光ででかけるなら、欠かすことのできないスポットが「ジェロニモス修道院」ではないでしょうか。マヌエル様式の最高傑作とも言われる建物の壮大なスケールが圧巻です。場所は、テージョ川沿いにあるベレン地区にあります。

私はホテルをアルファマという街中にとっていたので、6~7kmくらいの微妙な距離を移動せねばなりません。トラムとかもいっぱい出ていて、交通の便はすごく良さそうなのですが、ちょっと前に夫の友人が荷物をパクられるという被害にあいました。どうやら奥さんが、ガイドブックを読むのに夢中になっていて「スリが多いらしいから気をつけろよ」って言ってるそばからバッグのなかのお財布をとられてしまったそう。向こうはプロですからね。気を付けていても防げないことが多いので、その話を聞いていたので、移動はずっとタクシーを使っていました。だけど、リスボンのタクシーは日本とは違って、とてもリーズナブル。時間的なロスも少ないですし、何よりスリに会う確率も減るのでとてもおすすめです。

300年の時を超えて完成したジェロニモス修道院

そんな感じで、フラ~っと川沿いの気持ちのいい道をタクシーですっ飛ばしやってきたジェロニモス修道院工事は16世紀初頭に着工したといわれており、そこから300年以上の期間をかけて完成したという修道院です。てっきり、「教会みたいな感じかな~」くらいに思っていたのですが…

でかい!縦にも横にもうまくカメラに収まりきらない大迫力な建物にびっくりしました。これがジェロニモス修道院です。1983年にベレンの塔と合わせて世界遺産の登録されました。

大航海時代のポルトガルの財力、はんぱないなー!を実感させられます。時代が流れて、今ではスリたちが小銭を稼いでいるほのぼのした国になってしまいましたが、世が世ならって気がしてきます。

そうそう、1584年に、織田信長の時代に日本から派遣された天正少年使節団を出迎えたとも言われているスポット。ひっくり返りそうなくらいびっくりしたでしょうね。

中庭を望む長~い回廊

まんなかが中庭。すごくない。鬼ごっことかかくれんぼしたらかなり楽しそう。ヴァスコ・ダ・ガマの香辛料ビジネス(胡椒を売っていたんだっけ?!)の成功っぷりを目の当たりにしてきたよ。当時のマニュエル1世(Manuel I/1469~1521年)がご褒美に建ててくれたらしいよ。タイムマシーンがあったら、私も胡椒をわんさかもって売りまくりたい限りです。

そのまんなかにある中庭を四角くとり囲んでいる回廊がまたすごくって、1辺55mもあるんです。天井も高くって、真ん中を歩いている白い小人みたいなのが私なんですけれども、この規模、お分かりいただけるでしょうか。ガイドブックには「絶えず観光客でいっぱい」との記載があったのですが、雨が降るという天気予報のせいか、この日はだいぶ空いていました。

たまに覗く青い空と灰色の雲の妙なコントラスト。私は晴れ女なのですが、さすがに変な空模様にはちょっとビビりました。そのくらい変な天気。

マニュエル様式にみられる装飾

壁というか、窓というか、装飾も大変豪華なものでした。レースのような模様がとてもきれいですが、これが本当に至る所にあるんです。ロープや珊瑚、天球儀などといった海にまつわるものが多いというのが、マニュエル様式の特徴だそうで、この時代のポルトガルの建築物に多く見られるそうです。

このジェロニモス修道院でいうと「過剰なまでの」とか「やりすぎ」と評価されることが多々あるらしく、ま、それもそうだなとは思うんですが、大航海時代にポルトガルの人たちがいかに沸き上がっていたかというのを感じることができるスポットでもあります。見たかったな、大航海時代。リアルワンピースみたいな世界が広がっていたのかと思うと、とても楽しそうだよね。

ジェロニモス修道院ゆかりのエッグタルト!

ちなみにこのジェロニモス修道院の修道女たちが18世紀よりも前から作っていたといわれるゆかりの深いお菓子があるんです、それがエッグタルト。今では、ポルトガル中どこにいっても食べられる名物スイーツとして知られていますが、現地では、このジェロニモス修道院がある場所の地名パステル・デ・ナタ(Pastel de Nata)という名前で呼ばれているんです。

パステル・デ・ベレン(Pastel de Belém)

ジェロニモス修道院のお隣にあるパステル・デ・ベレン(Pastel de Belém)というお店はなんと1837年からやっている超老舗店。昔ながらのパリパリな焼き菓子をテイクアウトしてみました。

あつあつで渡された出来立てをさっそく!わたしが高校生の時に初めて食べたロッテリアのエッグタルトとは全く別物!やっぱ本場に来ないとわからないことは多いなと思います。焼き菓子の皮がとにかく薄くて食感がよく、卵の黄身が濃厚です。とってもまろやかな甘みは何個も食べたくなる美味しさ。

ジェロニモス修道院の前にある広場では、ベンチなどもあるので、お店でイートインもいいですけれども大航海時代に思いを馳せながら、ピクニック気分で甘いポルトガルスイーツをいただきました。しあわせ♡

【INFO】

今回ご紹介したスポットはリスボンの「ジェロニモス修道院(Mosteiro dos Jerónimos)」です。
住所:Praça do Império 1400-206 Lisboa,Portugal
TEL:+351 21 362 0034
公式サイト:http://www.mosteirojeronimos.gov.pt/pt/index.php
基本は月曜定休日ですが、ミサがある日やイースターとかは見学ができないようです。見学時間は季節によって異なりますので、公式サイトをご確認ください。

お隣のエッグタルトの美味しいお店「パステイス・デ・ベレン (Pasteis de Belem)」もお見逃しなく!
住所:Rua de Belem 84-92, Lisboa,Portugal
TEL:+351 21 363 74 23
公式サイト:http://pasteisdebelem.pt/