ある日の私は、朝ホテルを出てタクシーに乗ってパレ・ロワイヤル(Palais Royal)へ向かいました。
冬のヨーロッパは寒くて暗くて、最悪です…!セーヌ川に浮かぶ雲が低い…。晴れていてもとにかく寒い。
ヨーロッパの人の話では、雪が降った方があったかいんですって。ちょっと東京都民としては、よくわからないナゾの感覚ですが。
無駄に歩くと寒いし疲れる上に、ホテルをとっているパリのオペラ座の近くの地下鉄では、日本人がスリに狙われすぎているおかげで「スリがでます!気を付けてください」って、日本語のアナウンスまで流れている状態。だから、変な神経使って疲弊しないためにも、車移動がおすすめ。
さてさて、モコモコと厚着してでかけるパリの街ですが、今回はルーブル美術館にいったときの話をご紹介したいと思います。
デモとかストで、スグに休む「ルーブル美術館」
一応、公式での休館日とされているのが毎週火曜日。それと、1月1日、5月1日、12月25日です。旅行でパリにでかけるとき「ルーブル美術館にいきたい!」と思っていらっしゃる方は、まずこの休みをしっかりチェックしていきましょう。
営業時間は9時~18時。夜もおしまいがけっこう早いです。
で、そこを抑えていったのにも関わらず、運が悪く、私は過去、2回ほど、ルーブルの入口まできて断念したことがあります。
1回目はよりにもよって、新婚旅行のとき。旅行中に「アラブの春」が起きちゃって、私はあまり政治に詳しくないので中東の話だろうくらいに思っていたのですが、なぜかフランスのルーブル美術館でも「ストのためお休み」。しかし、秋口までは冬に比べると、パリの空は100倍キレイな気がします。とってもキレイでしょ。
その後も別の日に、謎のストをくらいまして、2回ほど入り損ねた縁の薄い美術館です(笑)ノートルダムも、凱旋門も、エッフェル塔もやっているのに、ルーブル美術館はお休み。なんでだよー。ちくしょう。
だからこの日も「ストがスキスキ♡フランス人♪」と日本語で変な鼻歌を歌いながら、もしかしたらまた入れないんじゃないかという気持ちもどっかに捨てきれず、フラっと朝イチでやってきました。
そしたらあの三角のピラミッド的な入口に行列が!
「こんな行列初めて見たぞ~」とテンション高く、やっとルーブル美術館に入ることができたのです。以前、『最後の晩餐』があるミラノのサンタ マリア デッレ グラツィエ教会のチケットとるのもなかなか大変ですよ!という記事を書きましたが、チケットとる以前に、フラらる可能性が高いのがこのパリのルーブル美術館です。
ルーブル美術館のチケット購入♪
個人的には当日券がおすすめ
ルーブル美術館のチケットを入手する方法はいくつかありますが、一番よく案内されているのが公式サイトからの事前購入です。そのほかには、パレ・ロワイヤルの近くのタバコ屋さんでの購入やミュージアム・パスの利用、ほかには日本の旅行会社や代理店経由で押さえてもらう方法や当日並んで買う方法があります。
公式サイトからの購入は、いたってシンプルで、行きたい日にちの時間を選んで、クレジットで支払いをすればすぐに買えます。並ばなくっていいなどのメリットがあるようですが、個人的には、どうかなぁと思うようになりました。だって最近のパリ、ちょっと危ないじゃないですか…。
黄色いベストの「ジレ・ジョーヌ(Gilets jaunes)」の人たちの暴徒化っぷりとか、日本ではあまり大きくは取り上げられていないけれども。かつてのデモといったらけっこう大々的に「〇月〇日、×時~△△でデモします!」と事前にみんな知っていることが多かったので、観光客もその時間、その場所にさえ行かないようにしていれば、巻き込まれないから、「デモでも旅行の日程を変える必要はないんじゃない?」という話をよくしていました。ただ、「ジレ・ジョーヌ」はけっこう、地元の人でも不意打ち的に「来る」ケースがあるようで、本当に車燃やされちゃった人とか、モノを投げられた人とか、お気の毒すぎて胸が痛みます。
だから、観光で出かける場合にも、割と今までと違った意味での注意が必要になってきて、ルーブル行くこと自体の優先順位が高い場合は、「デモ」とか「スト」で入りそびれることも考慮しつつ、「フレキシブルなバックアップのプランも作っておく方がいいよ」と話しています。
フランス語がぜんぜんできない私にとって、近くのタバコ屋さんでの購入というのは、けっこうハードルが高く感じたので、窓口で当日券を買うことにしました。9時のオープンに合わせてきたら、朝の状況は15分くらい並ぶ感じでした。この程度だったら、時間を旨く調整して、すいているタイミングで入るのもアリかなと思います。
バカンスや連休のタイミングはもちろん混むと思いますので、うまく調整してくださいね。あのスケルトンのオシャレなピラミッドのなかからの朝の光景もすごく素敵でした。
写真撮影OK!名画『モナ・リザ』を見た感想は…
そうそう、ここ、世界的にもスーパー有名な美術館ですが、基本写真撮影OKです!
せっかくなので、イタリアの美術家レオナルド・ダ・ヴィンチ先生が描いた最高傑作とも言われる世界で有名なご婦人のあの絵!『モナ・リザ』をはじめてみたときの気持ちなどをメモがてら書いておこうと思います。
常設展示されているルーブル美術館きっての人気者!というイメージがあったのですが…、ド平日の朝のモナ・リザはちょっと寂しそうでした。なんてったって、私しかいないのですから…!
まさかのモナ・リザ独占。なんだか事前のネットの情報では、「激混み」「遠くて見えない」「人が群がっている」「人気が別格」いろいろあおられていたので、それをうっかり鵜呑みにしてしまったのですが、この日はすってんてん。お客さんは多いんですけれどもね。この美術館自体が大きいですから(;^_^A
で、世界的名画のモナ・リザと最初に向き合った瞬間の感想は「小さい…」
レンブラントの「夜警」を見たときに、思っていたよりもはるかに大きくて、荘厳な雰囲気の飲みこまれそうになったりしましたが、あの時の気持ちの真逆の感情がこみあげてきたのです…。
「ちっさ。小さいよね。これ?小さい。」
こういうこともありますよね。夫は「もっと感動しろよ…」と苦笑い。思っていたよりも感動できないというか、変な期待が膨らみすぎたゆえのガッカリみたいな心境になってしまいました。
モナ・リザのどこがすごいのかといった考察は、世間の美術に詳しい先生方がすでにたくさんいろんなところで書き記されているので、あえてふれませんが、「不思議な絵」とか、「ミステリアスな雰囲気」とか、「空想的な風景の背景が」など、いろいろ見どころはあるのでしょうが、表面に分厚い防弾ガラスがあって、光っちゃってよく見えないし。
手を重ねているこのおなじみのポーズに関しても、レプリカで何度も見たことがあるからいいようなものの、遠すぎて細かい筆遣いがよく分からず、「ま、本物だからもう少し見ておこう」という気持ちにしかなりませんでした。本当にすみません。
写真越しだとわからないものが本物の絵画にはあるように、防弾ガラス越しだと、正直モナ・リザさんのすごさがイマイチよくわからなかったのです。こんなに大きな手すりまであって、近づけないように制限されていて、彼女がフランスの箱入り娘であることはよく理解できました。これからも私の寿命をこえて、彼女はどんどん長生きするのかと思うと、あのミュンヘンの王様の恋人たちの女の子をみていたときと似たようなジェラシーは感じましたけれどもね!
そんなこんなで、何でもない平日の朝イチでルーブル美術館にいくと、モナ・リザを独占見学することができちゃったりもしますよ♪という体験談でした。
ソファーにこしかけて、のびのび~。他の作品に関する感想はまた別の機会に書こうと思いますのでお楽しみに!10時過ぎたらちょっと混んできたよ。
今回ご紹介したのは、パリの<ルーブル美術館>です。世界で一番有名なご婦人『モナ・リザ(La Gioconda、 La Joconde)』さんをお見掛けしましたという話です。
チケットは公式サイト:https://www.louvre.fr/jpから購入できます。
美術はよくわからないけれども、芸術作品を見るのは大好きです。実際に今まで見てきた作品などの正直な感想や個人的な考察、またチケットの入手方法等はこちらの記事↓をチェック!