ミュンヘンのビール祭りといえば、秋のオクトーバーフェストが有名ですよね。でも、長くて暗くて寒すぎる冬が終わりを告げるシーズンにもシュタルクビアフェストというお祭りをやっているってご存知ですか?
ミュンヘンを代表する6大ビール醸造所のひとつであるパウラナー(Paulaner)のビアレストランでの楽しいひとときをご紹介します。
どうしてアルコールの強いビールを飲むの?シュタルクビアフェストとは?
「STARKBIERFEST」は英語だと「strong beer festival」、直訳すると強いビールのお祭りになります。 その名のとおり、アルコール度数がめちゃ高いビールを飲むという、なんともビールが好きなドイツ人らしいイベントのひとつ。
どのくらいアルコールが強めかというと、通常日本で売られているビールってだいたい5%前後だと思うんですけれども、シュタルクビアフェストで飲まれるビールはだいたい8%前後と言われます。
もともとは修道士が、肉食や飲酒を禁じる「四旬節(復活祭の46日前)」に、パワーをという意味合いではじまったものなのだそう。アルコール度数が高いストロングビールは、麦汁エキス濃度と18,3%~18,4%と滋養強壮にも飛んでいるんですって。
そんな STARKBIERFESTが発祥したとも言われているのがミュンヘンの「Paulaner Nockherberg」なんですよ。
Paulanerのビアレストランで ビール祭りを楽しもう
ミュンヘンを代表する老舗醸造所・ パウラナー(Paulaner)の 直営レストランです。地下鉄のU1,2,7,8が通っている「Kolumbusplatz」の駅から歩いていきました。ミュンヘンのなかでもけっこう小高い場所にあります。
店内はこんな感じ。私は予約していなかったので、土曜日のランチででかけました。昼間は比較的すいています。が、バイエルン人はさすが、レダーホーゼとディアンドルという伝統の民族衣装に身を包んで、明るいうちから強いビールをカプカプ飲んでいました。
オクトーバーフェストやフリューリングフェストがやっている屋外のテレージエンヴィーゼ(Theresienwiese)と違って、室内だから天気を気にしなくっていいのも観光におすすめしたいポイントです。
強いビールを飲みながら、私は細くて焦げているソーセージとジャガイモ団子で乾杯です。こういうものは、日本のほうが100倍美味しいと思うけれど、大きなマース(ジョッキ)で飲む、ぜんぜん冷えていないビールは香りもアルコールも味わいもとにかく濃厚で、あっという間にフラフラになってしまいました。
世界中から観光客が押し寄せてくるオクトーバーフェストよりは規模が小さい分、治安の面でも安心感がありますし、女性にもおすすめです。
Paulaner のおいしい白ビールとともに、ぜひバイエルンの賑やかな伝統の雰囲気を楽しんでみてくださいね。
今回ご紹介したのは<Paulaner Nockherberg>の STARKBIERFEST (シュタルクビアフェスト)です。
住所:Hochstraße 77, 81541 München
TEL:+49 89 4599130
2019年のシュタルクビアフェストは 3月15日から4月7日まで開催中。
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