こういう性格なので、宿題はラスト3日間の突貫工事で仕上げていました。学校の先生は毎日コツコツを推奨していましたが、帳尻合えば何でもいいんです。
もくじ
夏休みの宿題で一番大変なのは読書感想文?!
さて、夏休みの宿題のなかで、特に苦戦する!と評判(?)なのが読書感想文。この本を読んで、私はこう思いました~って書くだけの、非常にシンプルな作業ですが、工作や実験などと違って、親が手伝える範囲が狭いため子どもだけで取り組まざるを得ない点が難しく感じる要因かもしれません。
2014年の7月にイオレというネットサービスの会社が全国の男女392名(男性127名、女性265名)を対象に実施したアンケートによると、読書感想文に苦戦と答えた人の割合が40.6%も。実に半数以上に迫る勢いでした。そこで今回は、本が大好きで、ライターとして活動もしている私が、読書感想文の本の選び方や感想文を書き方のコツをお話しします。
読書感想文は、自分が好きなジャンルの本を選ぼう!
読書感想文を苦痛に感じる原因のひとつに、おもしろい本に出合えていないということがあげられます。学校の先生が推薦するような「課題図書」は、私も好きになれないものが多かったです。
◆必ずしも文豪の名作で感想文を書く必要はない
興味がない分野について、何か述べろ!と言われてもそりゃめんどくさいですよね。
文豪って言われる方々の書く日本語は美しいし、表現も素敵で、語彙も広がりそうですが、そういうのは国語の時間にお勉強すればぜんぜん足りる話です。
本を読むところから、ハードルを感じているという人は、自分が好きなことについて書かれている本を探しに行くといいと思います。
趣味、好きなこと、得意なことは何でしょう?ちょっと大きめな本屋さんにいってスペシャリストたちがどういう意見を本に書いているのか知ることはとてもおもしろい時間になると思います。
それでもどうしても、本を選べない!という人のために、読書の虫である私が、イチオシの本をピックアップしてみました。
1.キティーちゃんのリアルすぎる人生相談本
YouTuberとしても大活躍中のサンリオの大人気キャラクター・ハローキティの名言集みたいな本です。読者からのコメント返しがQ&Aみたいな形式で書かれています。表紙に「愛は値崩れしない」って書いてあるように、心のこと、恋愛のこと、仕事・学校のことなど、人生の悩みをキティちゃんの考えがまとめられていて大人でも興味深く読めます。
この本に書かれているキティちゃんの意見に対して、自分は賛成なのか、反対なのか、はたまた共感できたか、違うことを思ったか、問に対する自分の意見を書いていけばもう立派な読書感想文になります!
2.スポーツが好きな人なら筋肉体操の武田真治さんの本
NHKの『筋肉体操』でもお馴染みの俳優・武田真治さんのエッセイ本です。今から6年前の2014年に出た本ですが、42歳のときに心身ともに健康を取り戻していくまでが丁寧に書かれています。彼はもともとスポーツマンだったとか、マッチョだったわけではないんですよ。
ただカッコイイだけじゃんくって、人間的にもすごく魅力的。そう思えるのは深い哲学があってこそ。体を動かす人が好きな人は、トレーニングの仕方でどういうところが参考になったか書くだけでもいい感想文になると思います。「日常をポジティブな秘密で満たす」とか「我慢じゃなくて努力す」など、普段の日常生活のなかでも役に立つメンタル面の鍛え方みたいなところも多いので、悩み多き人にもおすすめ。
全部読む時間がない!という人は、ポイントで興味がある章をかいつまんで読んで、TVでみる武田さんとイメージが合うか、違うと感じたか、率直な気持ちをまとめるだけでも十分魅力的な感想文になると思います。
3.恋愛のことで頭がいっぱいで夏休みの宿題ところじゃない人におすすめな本
世界中のいろんな論文やエビデンスをもとに『言ってはいけいない』などのおもしろい本をたくさん書いている作家・橘 玲先生の本です。
(参考:『もっと言ってはいけない』真実をまとめた考察をパワーに生きていこう)
美女はいじわるかもしれないし、父親の10人に1人は知らずに他人の子を育てているかもしれない…。恋とか愛とか、ドラマや映画のキラキラしたことよりも、現実に目を向けられる一冊です。事実は小説より奇なり。コレ、マジなんですよ。自分の恋愛事情や身の回りの大人たちと比較しながら感想文を書く方法もアリです。
読書感想文を外注してもいいのか?という問題について
近年は、オンラインで夏休みの宿題を誰かに頼むことも簡単になってきましたねぇ。宿題を代行させることは法的にどうなのか?なんて話題もニュースになったりしています。
(参考:時給1万円以上の仕事も「宿題代行サービス」は法的に問題ない?|ライブドアニュースより)
学校の先生に提出止まりの案件であれば、苦手分野をお小遣いのなかでやりくりして解決していくって、その後の人生にとってもプラスな側面があるようにすら思ってしまいます、私はね。だって…
◆読書感想文なんか書けなくても立派に生きていけるから大丈夫
まぁ、偉そうにいろいろ書いてみましたが、要するに自分が好きなことを、自由に熱く語ればいいのです。「こういうことを言っても、国語の先生くらいじゃ、理解できないだろうな」くらいのテンションで、自分の想いを原稿用紙にぶつけていきましょう。
◆読書感想文を自分で書かなかったことがあります…てへ
何より、この私、中学時代、理科の成績が悪すぎて、夏休みに塾の先生から「読書感想文は肩代わりしてあげるから、重点的に理科を勉強しなさい。」と言われて、本当にその通りにしたことがあります。今でもあればあれで、よかったと思ってます。
当時の国語の先生から出された内容がまたちょう雑で、B5くらいの紙に確か8枠くらいあったのかな?数行ずつ、感想文を書けという、やっつけ仕事みたいな宿題だったんです。コンクールに出すようなものでもなんでもない。単純に先生が読むのも大変だから、そういう小ボリューム×冊数みたいな出し方しているんでしょうけど、紙質も安そうな黄色がかった藁半紙ですごく嫌だった。あの宿題は本当に意味がないなと思いましたね。
私は好きな本のことなら、原稿用紙10枚分くらいあっという間に書き上げる自信はあるんですが、課題図書(が先生のセンスで指定されてて、これがまた興味をもてない。私にあってない本だった)+〇冊以上を読んで、あのようなメモ書き程度の分量で感想文をまとめて書けというのは、勉強というより作業。マジでめんどくさいと子どもながらに思ったものです。
コンクールとかに提出するような作品を外注してはマズいと思うけど、担当の先生のチェックどまりなら、自分の時間を有効に使うために、塾の先生とかにお願いするのはアリなんじゃないでしょうか。あれが本当に成績に影響してるとか聞いたことないし。
別に学校の先生批判をするつもりはありませんが、手を抜いているのが明らかな仕事に対して、自分の人生を削る必要ありませんからね。それがたとえ、子どもの夏休みの時間であっても。
というわけで、今回は私の大好きなぬいぐるみの写真とともにご紹介しました。
今回ご紹介した本はこちら。
〇YouTuberキティの人生相談
〇優雅な肉体が最高の復讐である。武田 真治 (著)
〇女と男 なぜわかりあえないのか (文春新書) 橘 玲 (著)
ほかにも<本を読まなきゃ / BOOK>では、私が「また読みたいな!」って思うお気に入りの一冊をご紹介しています。ビジネス書から小説、脚本まで幅広く様々なジャンルをピックアップ。ぜひチェックしてみてね。