王子様じゃなくって盗賊がいる?!世にも珍しい洞窟の「プレッドヤマ城」はちょっと怖かった

「お城」っていうと白馬に乗ったイケメンの王子様が住んでいる場所っていうイメージありませんか?もしくは貴族とか、よくわかんないけど、なんか手に届かなそうな階級の人たちのお住まいみたいな、私はずっとそんな場所をイメージしていたんですが、スロヴェニアに行った時のこの洞窟のなかに佇むお城。ちょっと雰囲気が異様でしょ。

それもそのはず。持ち主はなんと「盗賊」だったんですって!

世にも珍しい洞窟のお城!オーナーは伝説の悪者?!

その高さ、ゆうに100mを超える岩肌にそびえたつ豪快かつ殺風景な不思議な佇まいの「プレッドヤマ城」へいってきました。ポストイナ鍾乳洞から近そうだったので、タクシーをチャーターして、ススっとおでかけしてみたよ。

駐車場からとことこ歩いていくとどんどんその全容が明らかに。何ココ?崖?どうなってんの?

800年に及んで難攻不落と呼ばれていたお城、持ち主も何度か変わったそうなのですが、Erazem of Predjama(エラゼム・プレッドヤムスキ)氏という実在した大泥棒が15世紀ごろ、ここに住んでいたということで有名らしいよ。で、このエラゼム氏がいわゆる悪党だったという名物オーナー。でも、ただの悪者ではなかったみたい。お金持ちたちから奪った財宝を貧しい人たちに分け与えていたという伝説が残っているんですって。

おぉ!おぉ!その手の泥棒なら日本にもいますよね!鼠小僧とか、石川五右衛門とか。エラゼムさんも、現地スロヴェニアの人にとっても同じく、悪者なんだけど愛すべき悪党みたいな位置づけで今でもポピュラーな存在みたいです。

さっそくチケットを買ってプレッドヤマ城の中へ…!

チケットはお城の入口で予約とかしなくって、その場ですぐに購入できました。ネットでも買えるようなので、連休やバカンスシーズンにお出かけされる方はチェックしてみてください。
<参考価格:13,80ユーロ>

そうそう入場ゲートを通り時に、カメラマンがいて勝手にバシャバシャ記念撮影してくるので、ご注意を。せっかくなら笑顔でピースサインとかしておくといいと思います。写真は出口で購入できるよ!私はポストイナに続いて、またイマイチな表情だったけれども(^_^;)せっかくなので買っちゃいました。

●イカツイシャンデリア

ヨーロッパのなかでは異様な存在感を放つこのお城。入ってすぐに目に飛び込んできたシャンデリアは、なんとも…。簡素というより怖い感じ。ベルサイユ宮殿の鏡の間とは大違い。

●武器とかもいっぱい展示されています!

武器って言っても、刀とか鉄砲じゃないんだよ。どうやって使うのか想像するのも鳥肌が立ちそうな怖い雰囲気のモノがごろごろ展示されていました。「あれって、日本で行ったら鬼とかが持ってるやつじゃない?」とかいいつつ、それぞれ、英語の説明書きがあります。

●お城の歴史に関する展示も充実!

この右側のカッコイイ犬みたいなのを従えているのが冒頭で説明したエラゼムさんらしいよ。このお城がどんな歴史を歩んできたのかや、お城のなかの暮らしぶりなどについても細かく説明書きがありました。ただ…怖くて写真とれなかったんだけれど、いたるところにろう人形みたいなのがいっぱいいたんです。普通に大人のサイズの動かない人影がチラホラしてて、私はもう完全にビビっちゃいました。

もう閉じ込められたら死ぬまで出てこれないんじゃないかって思うような雰囲気のお部屋。あの窓とか、最高に恐ろしくない?

なかでも一番怖かったのが拷問する部屋。どうやって使うのか…それこそ想像もしたくないようなリアルな現物が展示されていて、レプリカなのかどうかもわからないけれど、使われていたかのような(使われていたんだろうねぇ…)痕跡もあるので、別に霊感とか全然ないんだけれども、写真が撮れないくらい、ちょっと怖かったです。

そんななかでも、マイペースにいつものぬいぐるみたちを並べて、楽しそうな夫。

「あなたはその隣の扉へ通じる道が、なんでそんな構造になっているのかとか、気にならないんですか?」って思いません?(笑)すげーな、心臓つえーなー、と遠巻きに眺めながら感心しちゃいました。

この砲撃用のやつとかみると、このお城が王様が権力の象徴として作ったものではなく、ガチの要塞的な役割だったのかな~とかいろいろ考えさせられちゃいます。だけどね、今はすごく平和な風景が広がっているんですよ。

大砲の向こうに広がる景色が素敵でした。あの左側の道を歩いていたんだ。真ん中の集落みたいなところにちょっとした広場があって、そこの駐車場までタクシーで送ってきてもらったの。で、時間決めてまた迎えに来てねってお願いしておいたんです。

●プレッドヤマ城のハイライトは裏手の洞窟!

さぁ、いよいよこのプレッドヤマ城の見どころもクライマックスです。お城の裏側はそのまま洞窟へと直結しています。

駅直結は便利そうだけど、洞窟直結って(笑)でも、これが結構大きなメリットだったらしく、ここ抜け道みたいな使われ方をしていたんですって。諸説あるそうですが、エラゼムさんもオーストリア軍に兵糧攻めにあった際、この鍾乳洞の秘密の抜け道が食料調達のカギになったと言われているみたいです。

鍾乳洞自体は、天然のところと人工的に作った部分の両方がうまく共存したまま残っているのだそう。一応手すりとかはありますが、足元はかなり悪いのでスニーカーとかでおでかけになるほうが無難です。

中盤くらいまで登ったところで下を見下ろしてみました。結構な迫力でしょ。このお城が洞窟城と呼ばれる由縁。身をもって体感です。

リュブリャナ界隈は鍾乳洞がいっぱいあるそうで、こういう洞窟のお城もかつてはほかにもあったらしいのですが、今現存しているのは、もうここだけなんです。ギネスにも乗っている割と有名なスポット。一応ライトはありますが、ちょっと怖いし、やっぱり日の高い時間帯におでかけされることをおすすめします(笑)びびりすぎかな?怖かったんだもん!

●エラゼムさんのその後

難攻不落と呼ばれていたプレッドヤマ城のオーナー、エラゼムさん。兵糧攻めにも洞窟の抜け道を使ってうまくスルー!かと思いきや、その後、裏切り者の家来のせいで、このお城の中で殺されてしまったそうです。無念。余談でした。

プレッドヤマ城へのアクセスは?!

というわけで、リュブリャナへいったら出かけたい洞窟のお城「プレッドヤマ城」をご紹介しました。旧市街からここまでの公共交通機関はどうも出ていないみたいです。なので、現地のツアー(いっぱいあります!)に参加するか、自力で行く場合は、ポストイナまでいって、そこからタクシーがおすすめ。

ポストイナの駐車場にいたタクシーのおっさんにその場で交渉して、往復料金(お城見学2時間半くらい見積もって、時間決めて駐車場で待ち合わせしてまたポストイナのバス停まで送ってもらう)が、40ユーロくらいでした。(すごくいい人だったから、チップで10ユーロ上乗せした。)
これが高いのか安いのかよくわかんないけれど、ご参考まで。

なかなかほかではお目にかかれない貴重な経験になったので、リュブリャナへお出かけになったときには、ぜひ足を延ばしてみることをおすすめします。

【INFO】

今回ご紹介したスポットは…
スロベニアの首都リュブリャナ郊外にある「プレッドヤマ城(Predjama Castle)」です。「プレジャマ城」かも。最後まで正しい発音がよくわかりませんでした。
住所:6230 Predjama, Slovenia
TEL:+386 5 700 01 00
公式サイト:https://www.postojnska-jama.eu/en/come-and-visit-us/predjama-castle/

チケット料金は大人1人、13,80ユーロです。(2018年1月現在)
営業時間は季節によって異なるため公式サイトをご確認ください。冬場はしまっちゃうのが早いのでご注意ください。