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『東京マグニチュード8.0』の感想:衝撃の結末から私たちが学ぶべきこと

先日、夜中にアニメ「東京マグニチュード8.0」の総集編がやっていました。

↑文庫も出てるので、本で読んでみるのもおすすめ。

改めて、あの作品が3・11よりも前の2009年につくられていたってスゴイことですね。リアルな映像から考えさせられたことを改めてまとめておきたいと思います。

思いっきりネタバレ含みますので、ご注意ください。

ネタバレ:『東京マグニチュード8.0』のあらすじと結末

中学1年生の主人公・中学1年生小野沢未来ちゃんは、小学3年生の弟・悠貴と一緒にお台場のロボット展を見に二人だけで遊びに来ていた時に、マグニチュード8.0の大地震が発生。お節介すぎるくらい親切なアラサーの真理さんが「帰る方向が一緒だから」といって、頼もしく2人をリード。3人で世田谷方面へ向かって、歩き出すという話です。

◆真理さんが自分と重なってしまった

名前も年齢も髪型も似ていて、なんか、シンパシーを感じながら物語を見ていくと、前半は、思春期真っただ中、そして生意気で言うこと聞かない未来ちゃんにちょうイライラさせられました。

ま、私の中学時代も人のこと言えないんですけれどもね。ただ、子どもって、あんなにもちょろちょろ動き回るのかと思うと、なかなか手を引いて歩くだけでも大変です。

真理さんの親切すぎる行動に、私は同じことができるかなぁと考えてしまう場面も。無理だ!

◆各地で起こる液状化、建物の倒壊、変わり果てた街


#3 第3話 燃える、橋

震災直後から、翌朝、2日目、3日目…と、徐々に発生していく2次災害、3次災害とともに、東京がどんなふうに変わってしまうのか、本当に細かく描かれています。3・11の時に、私も歩いて帰宅したときのことを思い出しました。あれより、大きな地震が東京を襲ったら…。想像できない、想像したくない映像が、次々と流れてきます。これは、親子でぜひ映像で見てほしい…。

◆仮設避難所の辛さ、連絡がとれない不安

情報が入ってくる怖さ、入ってこない不安、両方の側面も時間と日にちを追うごとに感じられます。特に仮設避難所で過ごす時間や被災した遺族との接し方、言葉のかけ方などは重く考えさせられる場面もありました。

未来ちゃんが両親と連絡が取れないときの気持ちとか災害用伝言板で二人の両親へメッセージを残した真理さんの気持なんか考えると胸がつぶれそうです。

◆途中で亡くなってしまった弟・悠貴くん

地震による最悪の被害って、ドカーン、バーンって事故的に即死してしまうケースばかりを考えてしまいがちですが、弟・悠貴くんは、避難途中に崩落してきた瓦みたいなものが頭を直撃して、でも外傷がなかったので、無理して歩き続けてしまい、結果的にジワジワ弱って、亡くなってしまいます。これは見ているほうも、本当につらかったです。

途中で頭痛を訴えたり、発熱があったりするのですが、熱中症と勘違いしてしまったり、記憶があやふやになったり、嘔吐してしまったり、かなり症状が悪化しても、3人の「家に帰りたい」という強い思いが先行してしまいます。無理して、無理して、ギリギリまで歩き続けてしまい、倒れたときには手遅れだったという悲しいものでした。

ネタバレしてて、この結末をわかったうえで、物語を見るのは、苦しさもありました。

受け止められず、ずっと、悠貴くんの魂に話しかけ続ける未来ちゃんの気持ち…。前半は本当に嫌なお姉ちゃんだなぁと思いましたが、本当は弟想いで、一緒にお台場まで連れてきてあげた心優しい子。中盤から涙が止まらなくなるのであります。

『東京マグニチュード8.0』から私たちが得られる教訓を考えよう

アニメとはいえ、リアルな問いがたくさん詰まっている名作。見ていない人は、ネタバレした今からでも、一度家族と一緒に見てほしいな…。

ここからは、この作品から、私がいろいろ感じ取った防災についての考えをまとめておきます。当たり前のことばかりだけど、いざという時、冷静でいられるように。

◆無理して帰宅してはいけない

この作品のキャッチコピーは、「家族に会いたい、と初めて思った。」

本当に、わかる。でも、3・11のときも、そうでしたが、無理して帰宅すると、そこには危険がいっぱいあります。信号が止っていたり、大渋滞になっていたり。あの時、私は歩きながら、「ここで車にひかれても、救急車これないな」と思いました。

Point:安全な場所で待機。確実な助けを待つ

生きていれば、いつか、必ず会えます。東京は広くて狭い都市です。密集しているビルや大きな建物がいつ倒れてくるかわかりません。

確実な助けを安全な場所で待機して待つ。これに尽きると思います。

◆避難中に怪我をしてはいけない

悠貴くんは頭に瓦が当たっても、血とか出なかったことや病院がパンクしていたことなどもあり、重症が見落とされてしまいました。運ばれたときには生体反応もなく、黒のトリアージをされてしまうのですが、怪我を軽く見てはいけないのです。そして、有事の時に怪我しないようにすることも大事なのです。

Point:頭は致命傷になるので絶対守る

本当に私もこれ見て、ヘルメットを買おうと思いました。小学校のとき、手首を骨折して、死ぬかと思うほど痛い思いをしたけれど、頭を打って死ぬほどの怪我なのに、人間はがんばれてしまうものなのだということをすごく怖いと思いました。

最近はこんなコンパクトにしまえるタイプのヘルメットも出ています。

◆子どもだけで遠くへ行かせない

なんとなく、経験値もあがりそうだし、冒険みたいだし、子どもだけでのおでかけというのは、成長にも繋がって良さそうだ!なーんて肯定派の考えを持っていたのですが、いざという時、大人でも判断をミスる可能性が十分にあります。子どもだったらなおさらです。

しかも極限の精神状態で、親がそばにいないというのは、幼い2人にとって、とても怖かったと思いました。

Point:家族で過ごす時間、かけがえのない思い出を大切に

家族のために働くことも大事ですが、家族で過ごす時間はもっと大事です。子どもだけででかけさせて、万が一のことがあったら一生取り返しがつきません。

一緒に過ごすかけがえのない時間を大事にしないといけないなと改めて感じさせられました。

良くも悪くも人は忘れてしまう生き物だから、防災は繰り返して

家族一緒にいるときに、被災するとは限りません。いざという時の避難場所、家族の集合場所、連絡が取れなかったときにどうするか…。

私はついつい、備蓄の食料ばかりを気にしていましたが、もう一度家族としっかり話し合っておこうと思いました。そして、それをピンチのときに忘れないように、繰り返し確認しあっておくことも大事です。

アニメのなかの悲しい結末を教訓に、人生にいかしていけるようにしたいです。災害発生時の生存確率を少しでも高めて、生き抜きましょう。

【INFO】

今回ご紹介したのは<東京マグニチュード8.0 >の感想です。

家族で一度は見てみてください!重たいけれど、胸に迫る作品です。

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