ポルトガルの首都リスボンにある人気観光スポット<ベレンの塔>に行ってきました。今回はその内部の様子や行き方、入場料などの情報をご紹介します。
リスボンの海辺に佇む<ベレンの塔 (Torre de Belem)>
リスボンのジェロニモス修道院と合わせて世界遺産に登録されている<ベレンの塔 (Torre de Belem)>。遠くからでも、すごく大きいのですぐに発見できました。午後に出かけたので、西陽が後光のように輝いてみえて「わぁ!神々しいな!」というのが第一印象。
神々しすぎて、てっきりお城か何かかと勘違いしていたんですけれども、ここはなんとリスボン港を守る要塞として建設されたものなんだそう。インド航路発見を記念して、 1515年から 1521年にかけて、実に6年もの歳月をかけてつくられたというだけあって、細部に亘る装飾が、要塞とは思えぬレベルの豪華さ。テージョ川を遠くまで見渡して監視できるようにするためにこんなに巨大なんですね。ポルトガル大航海時代の景気のよさを象徴するかのようなマヌエル様式が炸裂しています。
全体像はこんな感じ。入口にミニチュア版の模型みたいなのがありました。てっぺんにいる王様気取りのクマは拙宅のぬいぐるみ♪
<ベレンの塔>の中を見学!砲台や牢獄をチェック
で、このベレンの塔ですが、実は内部を見学できるんです。外観は、「純白のドレスをまとった貴婦人のよう」などと、ガイドブックに書かれている通り、豪華絢爛で優美で美しいという言葉がぴったりなのですが、中に入るとその様子は一転します。
いきなり砲台が!ぜんぜん撃つ気がなさそうな浮かれポンチは私です。ここは砲塔としての役割もあるお部屋。海での戦い用に要塞化された塔のなかは、外から見ていたお城みたいな様子とはぜんぜん違っていて、ちょっとびっくりしました。
窓のない通路はこの暗さ。暗所恐怖症なので、ちょっとドキっとするレベルの怖さも感じます。なんと、ここは「地下牢」。政治犯を幽閉していたそうですよ。
「ちょー怖えぇー」と騒ぎながらたどり着いた2階の王様の部屋からはリスボン屈指の美しい水辺の景色が広がっていてホッと和みました。このテージョ川を見渡せる光景も、ま、本来、海からの敵をいち早く見つけるための見張りの役割的を果たしていた場所なのかもしれないんですけれども。平和な時代にこの場所に立てたことに感謝なのであります。
上段部分は、まるでバルコニーみたいになっていて開放感抜群です。結構、広いです。このベレンの塔って、大きさが写真だとイマイチ伝わりにくいかもしれませんが、高さは35mもあるんですよ。
石灰岩が使われているという白い壁も、細やかなレリーフもじっくり間近で見るにはココがおすすめ。
ベレンの塔への行き方
リスボンの市内からベレンの塔までは、だいたい10kmくらいの距離があります。トラムの15番でいくか、市バスの 727、728、729、714、751番などで「Belém 駅」へ向かいそこから歩いてスグです。
ただリスボンの公共交通機関は、観光客を狙っている詐欺が多くて(私の知り合いもマジでお財布をパクられたりしてる)、タクシーがおすすめです。料金もすごくリーズナブルですし、外務省とかのHPでも安全な移動手段としてタクシーがおすすめされているので、女性はこっちのほうがいいと思います。
私はジェロニモス修道院までタクシーで行き、ジェロニモスからベレンの塔までは、のんびり歩いて15分くらいでした。
今回ご紹介したのは<ベレンの塔 (Torre de Belem)> です。
住所:Av. Brasília, 1400-038 Lisboa
入場料は大人:6ユーロですが、毎月第1日曜日の14時までは無料らしいです。ジェロニモス修道院とのセットになったお得なチケットなどもあるようですので、詳しくは公式サイトをご確認ください。
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