2020年に迫る東京オリンピック。各種競技の選考に注目が集まっていますね。なかでもマラソンは、代表の選考方法が「記録を持っている選手」が「勝てる選手」なのか、「勝負強い選手」が「記録を出せる選手」なのか、もう素人ではお手上げ状態の議論が毎度繰り返されていました。
もくじ
東京オリンピックと同じコースを走るMGCって?
今回、私がおでかけしてきたMGCというのは、マラソングランドチャンピオンシップ(Marathon Grand Championship)の略称で、東京2020 オリンピック日本代表選考競技会 兼 第103 回日本陸上競技選手権大会を兼ねたビッグマッチというか、お祭り的な大会でした。
■2位までに入るとオリンピック出場が内定する!
選手が涙を流したり、時には世論が分かれて揉めまくるなど、今までさまざまな議論を呼んできていたマラソンのオリンピック選考。要は基準があいまい過ぎていたんですよね。選考会自体が複数あったりすると、単純にタイムだけでは比較できないなどの問題もあるわけですが、せっかくいいタイムを出してもケチつけられた選手にとってはたまったものではありません。
出典:MGC公式サイト
そんなモヤモヤを解決してくれるのが、今回のMGCという大会でもありました。東京マラソンみたいに一般人が誰でも出られるというわけではなく、大会毎の順位とタイムをクリアしたトップクラスの水準の選手だけがMGCへの出場権をゲットして参加しますというシステム。
普通のマラソン大会は、トップクラスの選手って、1人か2人、目玉として出場するかどうかって感じですが、このMGCは勝ち抜いて出場権をゲットできたスターぞろい。すごいでしょ。こんなに有名な選手が一堂に会して走るなんて。今回、男子は31人(一色選手が欠場)、女子は12人(前田選手、関根選手は欠場)が出場権を獲得し、スタートラインにたちました。その中で、上位2位はオリンピックの出場が内定するというとてもわかりやすいレースなのです。タイム勝負でないから、本番の勝負さながらの駆け引きも見どころ。
■スタート・ゴール以外は、2020年東京オリンピックと同じコース
あと注目したいのは、走るコースです。都心に交通規制をかけて、来年の東京オリンピックと同じコースを走らせて選考するというところも魅力的です。スタートとフィニッシュ地点を予定している新国立競技場自体が、まだ完成していないので、MGCでは明治神宮外苑の直線が設定されていました。
東京タワーが見える芝エリア、海外の人にも人気の観光スポット雷門前や日本橋、東京観光しているかのような気分で景色とともに本番のレースさながらのコースを楽しめるなんて!テレビの中継でも十分ワクワクできるのですが、私は写真を撮るのが大好きなので、混みすぎずに選手をとらえられそうなスポットをいろいろ散策。
来年もどのあたりでシャッターチャンスを待つか、プチリハーサルするのにちょうどいいなくらいに思って出かけたのですが、予想以上にしびれる展開でしたね。今回は実際に自分で撮った写真とともに、迫力溢れるレースの動向と選手の様子をご紹介したいと思います。
沿道大混雑!人気ポイントは神保町と日本橋
折り返しポイント2カ所に挟まれている神保町と日本橋の交差点は、選手が3回も通過するので、事前の予想通り、ものすごい人だかり。早い人は朝5時から場所取りしていたという声も。
特に白山通り(神保町交差点~一ツ橋)沿道は、「HITOTSUBASHI CLIMAX(一ツ橋クライマックス)」というイベントも開催されていて、今大会ではトップクラスに賑わいでした。
写真映えポイントは芝公園と浅草
あとは東京タワーが見える芝公園エリアと、雷門前を通過する浅草エリアも写真が好きな人だけでなく、観光ついでの人出もすごくて大盛況。雷門はちょうど15㎞地点の折り返し、芝公園前も24㎞のあたりと、レース中盤で動きも多いスポットでした。
デッドヒートのドラマは四谷の坂道
一番大事な順位を左右するドラマが起きたのは、終盤40㎞地点のあたりから。勝負所をこの最後の四谷のアップダウンにかけていた選手も多く、レースの駆け引きがもっとも激しくなったスポットでもあります。私も、早起きしそびれたら、最後の四谷近辺へ出かけようと思っていました。駅前はかなり混雑している様子でしたが、日本橋と神保町に比べると混み具合はぜんぜんマシ。
朝8時半に飯田橋の交差点にいってみた
私は今朝、目覚ましもかけずに朝スッと起きられたので、飯田橋の交差点で観戦することにしました。男子のスタート時間は、8時50分、女子は9時10分を予定されていて、だいたい5㎞すぎのポイントなので、15分後くらいに通るかなぁという予想です。
8時半にでかけたら、すでに沿道に人が並んでいる状態。ただ隙間も多くって、1列目にはすんなり並ぶことができました。
歩道橋の上などは、スタート時刻が迫るにつれ、道路も歩道橋も横断することに規制がかけられたりしてたので、20分前には、選手が走るコース側へ移動しておく方がいいと思います。
■中継車が見えていよいよ男子選手がやってくる
スタートから16分が過ぎたころ、中継車の後方から選手たちの姿が見えてきました。ずっと直線なので、望遠レンズで追いかけることができます。
男子は設楽選手がすでに飛び出していて、ぶっちぎって独走している様子もしっかり激写。大きな声で応援したら、まさかのカメラ目線もゲット。奇跡(笑)
その後方から2位集団がやってきました。優勝候補である大迫選手やアジア大会王者・井上選手の姿も。
正直、この時点では誰がどんな展開になるのかわからない団子状態でしたが、2位で内定を決めた服部選手もちゃんと抑えることができました。
レース序盤とはいえ、どの選手もすごいスピードで駆け抜けていくので、かなり迫力があって、応援しがいもありました。
どの選手もすごくかっこいい。飯田橋交差点で2位集団を牽引していたトヨタの藤本選手も。シカゴマラソン2018で8位の実力者です。
■女子の前田選手と鈴木選手のツーショットも!
女子の通過は17分50秒が過ぎたころになりました。
女子の先頭集団はまだ誰かが飛び出しているというわけではなかったものの、人数も少ないので、注目選手を見つけやすくてよかったです。
今大会で代表内定を決めた前田選手と鈴木選手のレース序盤の力強いツーショットも。ワコール勢に囲まれながらの激走ですが、こちらもスピード感たっぷり。
私は自分がスポーツとかぜんぜんできなかったので、なんかこうひたむきに走る選手の姿は、何度見ても感動してしまいます。すごい。
というわけで、朝、クロワッサン食べて、ヤクルト飲んできたのに、すっかりおなかが空いてしまって、元気があったら新橋あたりまで移動しようかとも思っていたのですが、後半のレースは家で2度目の朝ごはんを食べながらテレビで見ることにしました。
結果は、あんなに差をつけていた男子の設楽選手が失速し、かなり注目度が高かった選手たちを抑えて富士通の中村選手が優勝。2位には大迫選手を抜き返したBIG4の一角でもある服部選手が入って内定を勝ち取りました。女子も、前田選手が他を圧倒し、3位の選手を振り切るように鈴木選手が2位で代表内定。なんか一発勝負だから、誰も文句ないし、あんなに長い距離を走りながらも最後の最後までロングスパートで勝負にでる選手たちのデットヒートは、部分的なものとしてではなく、テレビで凝視しながら観戦できたので、これはこれで、よかったです。
すっごく満足度の高い1日でした。ゆっくり写真を整理しながら気が付いたんだけれど、中村選手の写真がない…!ま、テレビでたっぷり見れたからいいやぁ。本番こそは、絶対おさえるぞー!というリベンジを誓います。
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