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【リーデル】オーストリアの本社でワイングラスの製作現場を見学

ワインがお好きな人なら、一度はその名を耳にしたことがあるのではないでしょうか?オーストリアで260年以上もの歴史を誇る老舗のグラスメーカー「リーデル(Riedel)」。

▲私も気に入って愛用しているグラスです。

ワインの実力はグラスで変化するということを発見し、長きにわたって研究を重ねてきたことでも知られています。

今回は、そんなリーデルの本社工場へ見学へ行った時の様子をご紹介したいと思います。※このエピソードはコロナ前のものです。

オーストリアのクーフシュタインにあるリーデル本社で工場見学してきた

リーデルの本社と工場は、オーストリアのクーフシュタイン(Kufstein)という街にあります。チロル地方に位置していて、私がでかけたのは、5月。ヨーロッパでは長い冬が終わりをつげ、最高のサマーシーズンにさしかかる時期なんですが、クーフシュタインの街はまだ、ところどころに雪が残るほど。

クーフシュタインの駅を降りたらカッコイイ要塞があったので、まずそこへ登り、お昼を食べてから午後のお散歩がてらのんびりと散策。そもそも観光で来る人ってあまりいないらしく、よほどアジア人がめずらしかったのか、浮かれポンチな女子を心配してのことなのか、道中、町中の人にガン見されて、ちょっとドキドキしましたが、景色としてはとてものどかな田舎町と言った雰囲気です。

場所も調べずにでかけたので、駅前の観光協会の人に、地図をもらってきました。歩いて15分くらいの場所にあります。1756年の創業から、ずっとこの地でグラスをつくり続けているそうですよ。

サイズも色も豊富!美しいリーデルのグラスにうっとり

のどかだったここまでの道中とは一転、リーデル本社のエントランスには煌びやかなグラスのオブジェや作品が展示されていました。フライパンで有名なフィスラーとも業務提携しているらしく、入口からすぐのところには、グラスショップと併設されてフィスラーのフライパン屋さんもありましたよ。どうやら、アウトレット価格で少し安くなっているようで(私はさすがに重たいから買わなかったけれども)地元の人は、車でお買い物にきたりしている様子でした。なんと、うらやましいこと。

5感で体験するシンフォニー♪リーデルのグラスに込められた秘密

どこかで受付をせねば!と思いながら歩いていると、工場らしき建物から、おっちゃんが。「見学にきたんですけど~」と聞くと、「シンフォニーだね♪」と返され受付の場所を案内してくれました。受付とは思えないほど、工場の奥まった場所にあるので、誰かに聞かないとたどり着けないと思います。

◆リーデルのグラスの魅力がつまった体験ができるマルチメディアショー「シンフォニー」

なんでもこの「シンフォニー」というアトラクション的な施設では、リーデルのグラスにこめられている様々な願いや意味、思いなどを、体で感じてくださいというものなのだそうですよ。すごい暗い入口に通され、元気な受付のお姉さんに「そのまま歩いてすすんでねー!」と送り出されていきなり、コレです。ホラーかと思いました。

内容としては、自分自身がまるでワインになったかのような視点で、リーデルのグラスのなかに入ってみるみたいな感じで、今グラスの上から、飲む人に見つめられている的な瞳と向き合っているところです。

◆独特なセンスの展示

終始こんな感じで、ホラー的なシーンが続きます。暗くてうまく写真がとれなかったのが残念ですが、口の中に入って、舌の上をころがっていくシーンとか、本当にトラウマになりそうな迫力でした。写真でみると、ますます怖くない?(笑)

でもワインになった気分でリーデルグラスの世界観を体感するというここにしかないであろうマルチメディアショーは、ぜひ一度お試しいただきたいポイントでもあります。

リーデルのワイングラスの制作現場を見ることもできる工場見学

一番おもしろかったのは、やっぱりこの工場のなかの見学です。ワイングラスを何人もの職人さんがせっせと作っていらっしゃって(それぞれのパーツごとにプロフェッショナルがいるみたいです。)上にやや狭めですが、足場が組まれていて、こんな感じで見下ろしながらの見学ができます。ちなみに冒頭でも少しお話しましたが、5月のクーフシュタインはまだ雪が残るほどのひんやりな寒さ。しかしこのグラス工場は、炉にいくつも火が入っている関係もあって、めちゃくちゃ暑いです。

半袖の職人さんもいるくらいだよ。持ってたダウンを脱ぎながら、ワイングラスが完成するまでを一通り見学できました。というわけで、見たら欲しくなってしまってお買い物も♪

コーラやウイスキー用など、ワイングラス以外にも多種多彩なグラスがあるので、いろいろ揃えたくなっちゃいます。

ショップでは日本にない種類のグラスもいっぱい!試飲もできます。

リーデルの工場の入口にあるショップのなかには、日本のデパートなどでは見かけないようなグラスがいっぱいあったので、リーデルファンの方にとってはたまらないと思います。また私のようにありがたみをあまりわかっていなくっても、あんなに丁寧に作られている様子をみちゃったら、思わず買わずにはいられない衝動に…!

またショップの片隅では、有料でワインのテイスティングもできます。もちろんリーデルのグラスでね♪こちらも旅の記念にぜひ。

おまけ:リーデルのスタッフにすすめられた『神の雫』をチェック!

ちなみにこの工場見学の受付のお姉さんは、英語もOKなとても可愛らしい方でした。

私たちが見学したいと申し出ると、いきなり「カミノ%&+”X…」と言われ、英語なのかドイツ語なのか、まさか日本語じゃないよねとか思いながら「パードゥン」と繰り返していたら、紙に「kami no shizuku」とローマ字で書いてくれました。お姉さんが言いたかったのは「神の雫」、日本語というまさかの不意打ち。すぐに友人がスマホで検索してくれて知ったのですが(私たち、勉強不足すぎ)、なんでも日本で流行った漫画の「神の雫」にリーデルが協賛だか監修だかで携わられていたんだそう。

だから、日本人が来たから「神の雫読んできたんでしょー!」とハイテンションで話しかけられてしまったのに、存在すら知らなかったという申し訳なさっぷりを発揮してきました。

最近、ゴローズデラックスとかにも、神の雫の作者の方が出られたりされていて、私も動画を拝見しながら、後追いでいろいろ勉強したところです。ぜひ、お出かけになる前に「神の雫」読んでいくとより話が弾むかもよ。

リーデル本社への行き方と持ち物の注意点

ミュンヘン中央駅

私はミュンヘンの中央駅から電車でRosenheimを経由してクーフシュタインへ行きました。国境を超えるときや切符を購入するときにパスポートの提示を求められたりするので、必ず持参してってくださいね。

駅からは歩いて15分くらいの場所にリーデルはあります。道中、案内や看板はぜんぜんなかったので観光案内所などで地図をもらってからいくといいですよ。比較的治安のいい場所で(観光客が少ないので、日本人というだけでめずらしがられるなどありましたが…)女性でも安心しておでかけできます。

【INFO】

今回ご紹介したスポットは、オーストリアのクーフシュタインという街にある「リーデル本社」の工場見学です。
住所:Tiroler Glashu”tte GmbH A-6330 Kufstein, Austria
TEL:+43 (0) 5372 – 64 896
公式サイト:https://www.riedel.com/en
工場見学とシンフォニーの見学は平日のみになります。ショップは土曜日もやっているようです。詳しくは公式HPをご覧ください。

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