この間、家で愛用しているベネツィアングラスの話を書いたら「来年、新婚旅行でイタリアへ行くんです~!」という読者の方からメッセージをいただきました。うれしいな。何かアドバイスを・・・という趣旨だったのですが、私、残念ながらベニスにろくな思い出がないのです。…マジで。
ずっとこんな顔してたし(笑)
だけど、せっかくだから、ろくなことがなかった理由を書いてみたいと思います。参考になったり、ならなかったりすると思いますが、夫婦でベネチアいったら、こんな目にあったというリアルな体験談です…。
もくじ
水上バス(ヴァポレット)の3日間切符を買ってムラーノ島へ
▲ムラーノ島は教会のイエス様もベネチアングラス!
私は旅行先では、やりたいことから順番にやるタイプ。最終日にお楽しみをとっておいて、万が一体調が悪くなったりでもしたら台無しですから。例にもれずこの日も、到着してすぐに、ホテルへ大きな荷物を預けて、すぐさま優先順位第一位のヴェネツィアングラスを買いに、ムラーノ島を目指しました。
◆ベネチアからムラーノ島への行き方
ベネチアでは、ラグーンと呼ばれる水辺を移動するために水上バスがたくさん出ています。(遊覧用のゴンドラとは別です)。水上バスはヴァポレット(VAPORETTO)って呼ばれていて、ベネチアの方言で「バテオ(BATEO)」というと通じやすいですよ。
ホテルのフロントにヴァポレットの乗り場を教えてもらい、さっそくチケットを買ってムラーノ島へ。
◆ヴァポレット(VAPORETTO)の切符は5種類
出典:http://actv.avmspa.it/enより
1回券のほかに、24時間乗り放題の券、48時間(2日間)、72時間(3日間)、1週間自由に乗れる5種類のチケットがあります。
価格はちょいちょい変更になるので、公式サイトをご確認ください。ムラーノ島へ行ったらまた戻ってこねばならないので、往復するだけでも1回券だとけっこう割高に感じますよね。私は滞在中、水上バスで島めぐりしよう!と思ってはりきって3日間のチケットを買いました。
で、ムラーノ島へ無事到着。ガラス工房を見学したり、例のゆかいな職人のおっちゃんから、直接花瓶を買い付けたりと、大満足してベニス本島へ戻ってきたのであります。
ベネチアの中心<サン・マルコ広場>に俳優のあの人がいて…
老舗カフェが軒を連ねるヴェネツィアの中心、サン・マルコ広場に降り立った午後。この日も多くの観光客でにぎわい、テラスでは生演奏が繰り広げられるなど、とても優美な雰囲気だったのですが、そこになんか見覚えのある人が。俳優の向井理さんでした。
スラっとしたイタリア人にも負けず劣らずの高身長&小顔。スタイル抜群で、遠目で見ても、輝いてるから、すぐにわかりました。「スター性ある人ってやっぱ違うね☆」と話すと、夫はプリプリご立腹。
どうやら向井理さんにやきもちをやいてる様子。1億歩ゆずって、私が向井理さんと何か起きたとしても、向井理さんカッコいいんだからしょうがないじゃん!という気持ちもあるわけですが、カフェでお茶している間も、ずーっとプリプリ怒っていました。そりゃ、ぬいぐるみたちの目も点になりますよ。
挙句、スマホで向井理さんを調べ出して「身長、勝った~。学歴、勝った~。」と向井理さんをディスりはじめ(向井理さんとファンの人みなさん、本当にすみません!)
とても素敵なカフェなのに、終始私はこんな顔であんまり楽しくないティータイムを過ごすハメになったのであります。
ベニスの人気観光スポット<リアルト橋>の下で、スリもびっくり!
気まずいお茶の時間を過ごした後、ワインでも飲みに行こうかと繁華街の方へ歩き出したわけですが、有名観光ポイント<リアルト橋>まできたところで、事件発生です。
夫「ない!水上バスのチケットがない!」
( ゚Д゚)ハァ?という表情で、事情を知っている私だけが夫をあたたかく見守っていたわけですが、当の本人は大パニックでバッグの中身を橋のたもとに次々と並べだしました。
行ったことある人はご存知と思いますが、人でごった返す夕方の<リアルト橋>。スリとか詐欺に最も注意すべき場所&時間帯に、バッグの中身をどんどん出して並べていく日本人(=夫)、周囲の人の目が釘付けになりました。ちょっとした人だかりができる騒ぎです。
私「さっきのカフェにおいて来たんじゃない?」
夫「近い?戻って見にいこうかな。」
夫にチケットを預けてしまった私も悪いんですが、結論からいうと、カフェでやっぱり紛失していたみたい。盗まれたとかではないのです。
一緒に来た道を戻る道すがら、お尻のポッケにいれていたチケットがトイレに入った時に落ちたような気がすると言い出してこられて、私もガックシ肩を落としました。「その時、確認しろよ」と思ったのですが、向井理さんのことでイラついていたわけだし、もう起きてしまったことは仕方ない。
それでもカフェの店員さんたちに事情を話したら、一緒に探してくれたりして、とても親切にしていただきました。
レストランで夫のお財布を置きっぱなしにした酔っ払い妻
で、水上バスチケットを失った私たちは、翌日からベネチア本島をひたすら歩き倒して観光することに。しかし、意外と狭い道が多くて、地図なしに適当に歩いていると、行きどまってしまうこともしばしば。
くたくたになってランチをしていたら、お会計のあと、ワインで酔った私は、夫のお財布ごと席に置きっぱなしにしてしまうという事件が起きました。
詳細はこちら。
で、お店をでて数分後にジェラートを買おうとしたタイミングか何かで気が付き、即効で戻ったら、お店の人がちゃんと保管しててくれて、中に入っていた現金も無事だったわけですが、当の夫は昨晩の私の優しさを反故にする勢いで、捜索に非協力的態度を示すというありさまであったことを、恐らく私は一生根に持って生きるのだと思うのであります。
水の都・ヴェネチアはトラブルに見舞われたとしても美しい
そんなわけで、まぁ、細かい話をすると、ほかにもいっぱいトラブルはあったわけですが、それでも街並みの美しさは圧倒的だったし、行ってよかったと後悔はしてません。
ただ、もう一度行きたいか?と聞かれると、微妙かな。その最大の理由は、食事があまりおいしいわけではないからです。水の都ではあるのですが、魚介類をあの街で水揚げしているわけではないので、特段の新鮮さもありません。
レストランやバーもどうしても観光客向けのところが多くて、当たりのお店を探すのはなかなか大変でした。だから、食に重点を置いたイタリア旅行をしたい人にとっては、もしかすると、ヴェネチアよりほかに行くべき街は多いのではないかというのが私の意見です。それか、徹底的に調べておいしいお店の予約をとりまくっていくか、ですね。
というわけで、新婚旅行は、スリとかコソ泥に注意するのは当然なのですが、それ以上にケンカしないように、お互いを思いやって過ごしてね(笑)
たのしい思い出をたくさん作ってこられることを願っております。こんなアドバイス?!書き終えて私が今いちばんずっこけています。コロナ禍で大変だと思いますが、どうぞお幸せに♡
▼ためになるかどうかわわかりませんが…
海外旅行では、いろいろなことが起きます。わたしが実際に体験したトラブルとか今回みたいなドジな失敗談などをまるっとまとめていますので、よかったら読んでみてください。後続の旅行者の皆さんが安全で楽しい旅に恵まれますよう、願いながら書いています。わたしの場合ドジのレベルが低いので、2回目。ためになるかどうかはわかりませんが…