『東大ドリル – “なぞなぞ”&“身近なテーマ”で楽しみながら「自分で考える力」を鍛える』を読んでみました。
東大ドリル – “なぞなぞ”&“身近なテーマ”で楽しみながら「自分で考える力」を鍛える –
というか、解いてみました。現役東大生の西岡壱誠さんが書かれている本です。ふと手にとったらすごく面白くって、仕事の合間の息抜きにコツコツやってみたら、すっかりハマってしまいました。
自分の得意・不得意な分野がわかる
以前、運だめし的にIQテストを受けたときに、日ごろ、いかに偏った分野しか頭を使っていないかを思い知った私ですが、今回の本でもその傾向がわりと顕著になってちょっとゾゾゾ~!としました。
大きく、情報処理力、読解力、客観的思考力、論理的思考力、アイデア力が試されるような問題をなぞなぞのように出されるのですが、「情報処理力」がちょう弱いことが判明しました。自分では、苦手意識の強い数字系の問題が多いからだー!と勝手な言い訳をしてみたのですが
“この能力が身についていれば他のものも全て身に付けられるし、逆にこれを身に付けられなければほかのどの能力も身につかない、基本中の基本の能力なのです
引用:東大ドリル 第一章より(ワニブックス)
ガーン。基本中の基本。そういえばIQテストの結果を教えてもらった時にも、処理能力のところが弱いですねと指摘されたんですよね。厳密に言うと処理能力というか、単純作業が嫌いなので、膨大な量のペーパーワークにやる前から「うわぁぁぁ!」という気持ちが先行したんですよねぇ。
また…、というか、改めて、あぁ、私のウィークポイントはこういうところにあるのかというのを実感したのです。ただこの本のいいところは、解答を導くプロセスをすごく細かく解説してくれているところです。答えも決してひとつに限定されていないところなども、いいなと思いました。
自分で苦手意識を感じている分野を、逆に得意としている人(この場合、著者の東大生の西岡壱誠さん)がどういう思考回路で考えていっているのかを知ることで、日ごろの生活で使われていない私の脳がごにょごにょって動いていくのを感じました。同じ仕事を長年続けている人や日常の生活に刺激がないなと感じている人とかは、自分の得意や不得意の傾向を手軽に知ることができるので、ぜひ試してみるといいと思います。
ちなみに私、IQテストでは、言語理解の分野が一番スコアが良かったのですが(ま、日ごろから物書きしているんで、普通の人よりは言語を操る機会が多いからだと思います)、この本のなかで一番、得意なんだなと感じたのは、アイデア力でした。
もちろん答えが完全に著者の西岡壱誠さんとマッチするものばかりではありませんでしたが、それでも比較的素早くひらめいたり思いついたりしたことを、論理だてて文章にアウトプットできることに気が付けたので、「あぁ、こういうところが、私の強みなのかもしれないな」と感じたりもしたのです。
いつだって、答えはひとつじゃない!
あと実際、問題や課題に直面したときって、答えがひとつでないことの方が多いじゃないですか。だから「あぁ、こういう考え方もあるのか!」と、すごく勉強になる部分も多かったです。最近Twitterとか見ていると、小学生に筆算をやらせて定規を使っていないという理由で×を食らったとかいうどうしようもないネタが回ってくるのを見かけたんですけれども、あの手の杓子定規に人の子どもを採点してしまう先生は、この本の答えのバリエーションとか頭の柔らかさを、とり入れてほしいなと思うわけです。
なぞなぞのネタバレになってしまっては、まったく意味がない本なので、今回のレビューはここまでにしますが、「自分を知る」という作業を、休憩のときや空いている時間、移動中とかにちょっとやってみるには、1タイム1問とかで読み進めることもできるのでおすすめですよ。なぞなぞよりも大人向け、脳トレよりも詳しい解説、ビジネス本よりもライト。
人生でさまざまな問題に直面するたびに、「問題解決能力」というのは、現代の日本を生きる上で必要な力だなぁと思うことが多いんですよね。そんなときに、自分の思考回路の傾向を自分で理解しておけると、壁にぶつかったときに、何かヒントを得られるかもしれませんよ。
悩み多き女性こそ、ぜひ読んでみてほしい1冊だなと思いました。
今回ご紹介したのは<東大ドリル – “なぞなぞ”&“身近なテーマ”で楽しみながら「自分で考える力」を鍛える –>です。
東大ドリル – “なぞなぞ”&“身近なテーマ”で楽しみながら「自分で考える力」を鍛える –
著者は現役東大生の 西岡壱誠さん。なにも考えずに休憩中に読んでみたら、難しすぎて考え込みながらハマってしまいました。
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