寒くて暗くてどんより厳しいヨーロッパの冬も終わりが近づいてきました。今回はドイツに春を伝える食材「ホワイトアスパラガス」のおいしい食べ方をご紹介します。
ミュンヘン市庁舎前。こんな場所でもホワイトアスパラガスを売る屋台が登場するんです。
まとめ買いすると値引きもしてくれます。「春は毎日ホワイトアスパラガス!」という強者もいるくらい愛されている食材。日本だと北海道産の白アスパラがスーパーなどでもチラホラ並びだしますよね。4~6月に旬を迎える安くておいしい春の味覚を味わいましょう!
アク抜き不要!ホワイトアスパラガスを上手に茹でる方法
ドイツ人と国際結婚した現地暮らしを楽しむ友人の奥様から教えてもらった簡単な茹で方です。本格的なプロの味というよりはおふくろの味です!
◆1:根元を折る
手で、根元から3㎝前後のところをポキっております。アスパラガスの太さとか水分量でこの位置が異なるのですが、無理なく折れるポイントから穂先にかけた部分が美味しく食べられる場所になります。
◆2:穂先2㎝下からピーラーで皮をむく
緑色のアスパラと同じ要領で、穂先下のクキの部分をピーラーで向いていきます。根元の方が太くなっていたり、筋が多いなと感じたら少し厚めに向いておくといいかもしれません。
旨みを凝縮させるコツ:折った根本やむいた皮は捨てないで!
この簡単な下処理ででる根元の部分やむいた皮はアスパラと一緒にゆでるので、捨てないでとっておきましょう。おいしい出汁が出るので、捨ててしまってはもったいないです。私は、お鍋にお湯をわかしておいて、作業してすぐにポイポイホ織り込んでいます。
◆3:レモン汁やバターとともにやわらかく煮る
お湯を沸かしたお鍋に一つまみの塩とレモン汁少々をいれて、グツグツ茹でていきます。濃厚コッテリが好きな人はバター大さじ1もいれるといいかも。私はサッパリ目が好きなので、いつも塩とレモンだけです。
アスパラの太さや硬さにも寄りますが、だいたい5~10分くらい煮込むと竹串がスッと通るくらいにやわらかくなります。
鍋を火からおろして、冷ましたら完成!
◆4:食感とうまみいっぱい
ドイツの初夏に欠かせないホワイトアスパラまるごと料理。やわらかいんだけど、独特の仮っとした歯触りとギュギュっと詰まった歯触りがたまりません。
◆5:オランデーズソースはなくてもOK
本場ではオランデーズソースをかけて召し上がるのが定番ですが、あのソース作るだけでも結構手間ですよね。私はマヨネーズとかフォロのドレッシングで代用しています。すごくマッチしますよ。
レシピ広がる!ホワイトアスパラガスの食べ方
ドイツの家庭では、ゆで汁ごと瓶などの保存容器に移し替えて、冷蔵庫へストックしておくようです。ホワイトアスパラにかける情熱すごいですよね(笑)長く厳しい冬を終え、春の訪れとともに喜びが爆発する食材の象徴的なホワイトアスパラをみんな全力で食べまくっていました。
作り置きのホワイトアスパラもハムやチーズとともに、冷たい料理の一品としてそのまま夕飯などでもいただくようです。リゾットの具にも使えるし、私はやっこのようにお醤油を少しかけて食べるのも好き。
使い方次第では、毎日の食卓のレシピがグンと広がるストックになりますので、ぜひ試してみてくださいね。
▼春のドイツ観光に!ビールのお祭り
3月中旬~4月上旬:シュタルクビアフェスト(STARKBIERFEST)4月下旬~5月上旬フリューリングフェスト( Frühlingsfest)▼春のレシピはこちらもおすすめ!
春のおすすめ!太刀魚と塩レモンのネギ焼レシピほかにも<カラダにやさしい料理 / COOKING>では、 カツオや昆布で出汁をとった本格的な和食からホームベーカリーを使った簡単パンづくりのレシピなど幅広く毎日の食事について掲載しています。 元気の基本はおうちごはん!誰でも簡単にできて失敗のないレシピももりだくさんなので、ぜひチェックしてみてください。