年間約660万人を超える参拝客が訪れるというキング・オブ・縁結びの神様!島根県の出雲大社で厄払いをしてもらいました。縁結びといっても、私たちの人生には、受け止められるご縁の数にも限度があります。いいご縁に結びつきたいときには、まず良くない縁を断ち切りましょーう。
女の30代は厄だらけで本当に大変。大山の景色を眺めながら、ぼんやり電車揺れら、出雲大社へとおでかけしてきたエピソードです。まさかの事態連発にちょっとびっくりしました…。
もくじ
自然いっぱい!出雲大社の和やかな参道でみなぎるパワー
JR出雲市駅からバスで30分ほど。出雲大社に到着です。
出雲大社には鳥居が4つあるそうで、宇迦橋の道路上に突如出現する大鳥居が「一の鳥居」。そこから神門通りをまっすぐ抜けて、正面にそびえる「勢溜の大鳥居」という古い鳥居が「二の鳥居」です。
写真で見る以上に、実際にでかけたら、大きくて驚きました。横にいる小人みたいなちっこいのが私です。出雲大社境内の一番南にあります。
「二の鳥居」から先は、さすが出雲大社の境内!と、息をのむほどの厳かな空気感。自然情緒あふれる場所で、体が清められてゆくようです。
まっすぐ歩いていると松の参道の鳥居(中の鳥居)が見えてきました。これが「三の鳥居」です。
◆大黒様で知られる「大国主大神様」が御祭神!
参道を歩きながら右側にある大国主大神様の像にもご注目。これはなかなか迫力があってかっこいいです。海の向こうから「幸魂奇魂(さきみたま くしみたま)」という「魂」がやってきて、大国主大神様が受け止める場面なんだそう。
今では広く“えんむすび”の神として人々に慕われていらっしゃいますが、この“縁”は男女の縁だけではなく、生きとし生けるものが共に豊かに栄えていくための貴い結びつきです。そして、日本の悠久なる歴史の中で、代々の祖先の歩みを常に見守られ、目に見えないご縁を結んで下さっているのが大国主大神様なのです。
引用:出雲大社と大国主大神|http://www.izumooyashiro.or.jp/about/ookami
ご縁って、本当に恋愛の場面だけでなく、ビジネスや友人関係など、さまざまなシーンでジワります。子どもの時はある程度、環境に守られたり、縛られたりする側面もありますが、付き合いを自分で自由に選べる大人になってからは、その効力をより強く実感するようにもなりました。
そんなわけで、いよいよラストの4つ目の「銅の鳥居」に到着。今回は神様にご祈祷もしてもらいたいので、大国主大神を祀る出雲大社御本殿へと向かいました。
出雲大社で御祈祷してもらうときの注意点
出雲大社は御祈祷の予約ができません。現地で受付をすることになります。
時 間 午前9時~午後4時30分(連日ご奉仕しております)
引用:出雲大社公式サイトより|http://www.izumooyashiro.or.jp/ufaqs/ufaq-16
受付は午前8時30分より。ご祈祷は時間を定めず随時ご奉仕しています。
ご祈祷料 5000円、8,000円、10,000円以上(お気持ちでお納め下さい)
◆参拝の作法が他の神社と違います!
出雲大社は2回お辞儀して、4回拍手をし、最後にもう一度お辞儀という、他の神社とは違う作法ですので注意しましょう。
一般的には「2礼2拍手1礼」ですが、出雲大社の正式な参拝作法は「2礼4拍手1礼」となります。ご本殿以外のご社殿をお参りの際にも、この作法にてご参拝下さい。
引用: 出雲大社での参拝はどのようにするのでしょうか? | http://www.izumooyashiro.or.jp/ufaqs/ufaq-13
どうして4拍子かというと、古来から無限の数を意味する数字「8」にちなんだ、8拍手なんだけど、日常的には半分の回数でお讃えしましょうという考えに由来しているそうです。
出雲大社で一番のイベントである例祭(5月14日にやってる)では、実際、8拍手をされているそうですよ。
というわけで、作法もバッチリ!いよいよ御祈祷。ここからは個人で申し込んだ体験談による感想になります。
◆いい歳して怒られてしまいました。
ダウンを持って、神様のところでご祈祷してもらいました。初めての出雲大社でのご祈祷にワクワク。まわりは若い女性やカップル、ファミリーなど、20~30代くらいの人が多かったです。人数は10人前後。思っていたよりもこじんまりした雰囲気の中、ご祈祷がはじまりました。
すると、神主さん登場。すごい怒った口調で…
「上着を膝かけのように使わない! 」
けっこう、寒かったので、女性陣は私も含め、みんなコートやダウンをひざ掛けみたいにしていたらすごい口調でお叱りをうけることに。そして神主さんは続けます。
「神様の前なんですから、足はそろえて、手は膝の前に。皆さんは会社で上司の前で話を聞くときにも、そのような格好をするのですか?」
夫も含め男性陣も、リラックスした感じでドッシリ座っている人が多かったのですが、皆さん、膝をキュっと閉じて、なんか就職面接みたいな感じで背筋を伸ばすことに。
会場がしーんと静まり返りました。この歳で、いきなり不意打ちで怒られると思ってなかったのでちょうビックリしてしまいました。おかげで緊張しすぎてご祈祷の言葉がぜんぜん耳に入ってこなかった。
御祈祷後、文句を言っていた夫の身に抹茶が…!
同じ御祈祷の回に出席した人はみんな同じ感じだったんですが、急にお叱りを受け、その後もお神酒を飲んでお札をいただくまで、一挙手一投足、ドキドキしながら過ごし、ご祈祷を終えた後は、異様な開放感に包まれたのでした。
拝殿にある、出雲大社名物の重さ1トンのしめ縄を見ても、なんか「わーい!」とかって、いつものテンションで騒げない(笑)
おおいに反省しながら、神門通りへと戻りました。神門通りには飲食店やカフェもあって、そんなに食欲もでなかったので(どんだけメンタルやられてんだという感じですが)、お茶をすることに。パフェを注文したらハートのウエハース!
「うぁ、かわいい♡」と少し元気が回復し始めたところで、夫がちょっと文句を言い始めました。「まったくさ~◇%$✕@ごにゃごにゃ~!!!」
「まぁ、いいじゃない」と言いながら、ぷんぷんしている夫のところに、店員さんが「お待たせしました、抹茶です」
すると、その瞬間、器がゆっくりスローモーションで倒れていくのが見えました。
夫が大事にしていたピーターラビットのぬいぐるみに抹茶のしぶきがかかるのであります。夫、涙目。こんなことって、あるんですね。神様のお膝元で悪口言うからだよ。
「出雲大社、強烈だなぁ」その後、しばらく夫の言動が丸くなったのは言うまでもありません。
いいご縁も強い運も、自分で掴みにいくもの!
というわけで、いろいろありすぎて、インパクトあるご祈祷の思い出ができた出雲大社。これからは「個」の力が試される時代となりますが、どんな場面でも、見えない力が何かを左右することがあります。
文句言ったり、腐ったりしても、結局、損するのって自分じゃないですか。
今、とてもいい人に囲まれて、おもしろいお仕事に恵まれているのも、やっぱり出雲大社の厄除祈願が効いているのかなぁと思うこともありますし。それもこれも出雲大社まで出かける行動力があるかどうかという点にもかかっている気がするんですよね。常に感謝の気持ちを持ちながら、そして、持ち前の行動力を今後も大いに発揮して、あれこれ取り組んでいきたいと思いまーす。
出雲大社への行き方
飛行機で行くなら最寄りは「出雲縁結び空港」です。空港から出雲市駅までは連絡バスが出ていて約25分。
JR出雲市駅からは「一畑バス」の[出雲大社・日御碕・宇竜行き]へ乗車し約30分ほどで出雲大社へ行くことができます。でも本数がそんなに多くないので、事前に一畑バスの公式サイトで時刻表をチェックしておくほうがおすすめです。
▼水木しげるロードの観光もおすすめ
ねずみ男に会った!ねずみ男に恋をした!境港の水木しげるロードほかにも<こころときめく国内旅行 / JAPAN>では、日本全国の素敵な絶景スポットやおもしろたのしいエピソードなどをご紹介しています。 ぜひチェックしてみてね。