9月もあっという間の終盤。ほっと暑さが落ち着くこの季節は温泉が恋しくなりますよね。今回は、東京からもアクセスのしやすい人気温泉地・伊香保温泉にでかけたらぜひ立ち寄ってみてほしいグルメスポットのご紹介です。石段街から車で20分ほど走ったところにある「水澤寺」の参道が、うどん屋さんであふれているってご存知でしょうか?
もくじ
日本三大うどんのひとつ「水沢うどん」の特徴
水澤寺からすぐの参道は道の両サイドにうどん屋さんが軒を連ねます。「大澤屋」に、「谷屋」、「三升屋 (みますや)」…写真で確認できるだけでもこのくらいの感覚でぎゅぎゅっと固まってお店が出店しているんです。群馬県の指定重要文化財もである「六角二重塔」や渋川市の指定重要文化財「阿弥陀如来像」など、でかけてみたらと意外と見どころが多かった水澤寺の参道は「水沢うどん街道」としても地元の人に親しまれているんだそう。
というわけで、私もランチに水沢うどんをいただくことにしました。事前にお宿でおすすめのお店をチェック。フロントのお姉さんが美味しいといっていた「田丸屋」でごはんです。
創業天正十年!うどん街道きっての老舗「田丸屋」
到着するととっても立派なお店でした。天正10年の天正っていつ?と思って調べてみたら、室町幕府滅亡したのがちょうど天正元年(1573年)のこと。もろ戦国時代ですね。本能寺の変が起こったのが天正10年(1582年)だそうなので、実に400年を軽く超える超老舗という計算です。日本の老舗ハンパないね!このお店にしてよかったなー!と思いました。
注文したのはもりうどん。胡麻と醤油の2種類のつゆがついて1000円です。あとフロントのお姉さんイチオシの舞茸の天ぷら500円もつけました。うどんの前にいきなりですけれども、わざわざおすすめされただけのことはあって、この舞茸のてんぷら、絶品です。これだけでも食べにくる価値があるくらい。田丸屋でおうどんをいただくときには、ぜひ一緒にオーダーされることをおすすめします!
田丸屋の水沢うどんの特徴
白く透きとおるようなルックスの水沢うどんですが、この「田丸屋」では、水と塩だけを使って熟成をさせてから、麺打ちをするという工程で作られているのだそう。やわやわな伊勢うどんの対極にあるようなしっかりコシとハリとツルンとしたのど越しの麺です。
うどんって、いつも食べている途中におなかいっぱいになってしまったり、飽きてしまうことが多いのですが(そう考えると、私はうどんがあまり好きではないのかもしれないんだけれども)この「田丸屋」の水沢うどんはつゆも2種類あるし、舞茸の天ぷらはめちゃくちゃ美味しいし、最後までツルっといただくことができました。うどん、イマイチ好きじゃないかもと思っている人にもぜひ試してもらいたい逸品です。
「田丸屋」名物!古伝 喜利麦は香りもイイ♪
あともう一品、夫が頼んだ「喜利麦(きりむぎ)」というほうとうみたいな幅広の麺のうどん1,100円もすごく美味しかったので、ぜひチェック。
今でこそ饂飩は白い物、しかし地粉で作った昔のうどんは茶色かったのです。
うどん作りの原点に戻り、国産小麦十割を自家製粉した、全粒粉で作るうどんをお客様に食べていただきたい。という思いで誕生したのが「古伝 喜利麦」です。
昔ながらの製法で作られている喜利麦は、全粒粉100%。香りもいいし歯ごたえも抜群。そしてお塩とオリーブオイルにつけるというのも面白いですよね。その昔、この地にオリーブオイルはきっとなかったのだろうとは思うのですが(;^_^A 現代ならではのシンプルでリッチで美味しい組み合わせだと思いました!
家でも楽しめる「田丸屋」のうどん
ちなみにお店の向かいにいるこのたぬきくんの後ろ側は、テイクアウトの販売所になっていて、自宅用とかお土産用のうどんを購入することができます。生うどんと半生うどんから選べます。私も自宅用に買っちゃった。すごく美味しいツルツルの水沢うどん、家でもぜひ再現して楽しみたいと思いました。
今回ご紹介したお店は、水沢うどんの老舗「田丸屋(たまるや)」です。
住所:群馬県渋川市伊香保町水沢206-1
TEL:0279-72-3019
榛名山から下った標高700mの場所に佇む創業400年を超える老舗の名店です。水澤観音からは徒歩圏内。伊香保温泉にきたら、ぜひランチに足を延ばしてみては?
昼総合点★★★☆☆ 3.9